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ちゅうカラぶろぐ


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ここ最近、「スター・ウォーズ」のドゥークー伯爵や「ロード・オブ・ザ・リング」のサルマンで知られたクリストファー・リーや「ドラえもん」のジャイアン役を2005年まで務めたたてかべ和也さんと、自分が長く親しんだ作品に関わってこられた方の訃報が相次ぎ、何と言うか、時の無常さを実感してしまいます。いずれこういう日が来るのは分かっていても何だか寂しくなってしまいますね。
ただ亡くなられたとしても出演された作品の数々はこれからも褪せない輝きを放ち続ける事でしょう。

こんばんは、小島@監督です。
お二方とも晩年まで様々な作品に出演されていてまさに生涯現役。こういう生き方できるようにありたいものです。

さて、今回の映画は「メイズ・ランナー」です。

そこは高い壁に囲まれた広場だった。朝になると扉が開き夜になると閉じられるこの壁は毎夜その構造を変える迷路であり、二度と同じ道順になる事は無い。
迷宮の壁に囲まれたそのエリアには毎月生活物資と共に若者が一人送り込まれる。自分の名前以外の全ての記憶を失った若者たちは、コミュニティを形成し、「ランナー」として選ばれた者が迷路に挑戦し、脱出路を探す。扉が閉じられる夜までに戻れなければ、ランナーの生還は絶望的である。
そしてまた一人の若者が送り込まれた。彼の名はトーマス(ディラン・オブライエン)。果たして彼は自身の記憶を取り戻し、迷路を脱出する事が出来るだろうか。

「トワイライト」シリーズのヒットが呼び水となって、近年ヤングアダルト小説原作の映画化が花盛りです。
「ヤングアダルト小説」とは主に欧米で10代後半から20代前半を対象とし、児童文学でも本格文学でもないその中間、言わば橋渡しのような作品群ということでこういう表現でカテゴライズされているとか。日本のライトノベルのような位置づけですが読書文化のありようとしては少々異なるようです。
映画としては主に「ハリー・ポッター」を卒業した人たちの受け皿として機能しているようです。先述の「トワイライト」や「ダイバージェント」、今シリーズ3作目が公開中の「ハンガー・ゲーム」などSFやファンタジー系の作品が多いですが、中には「イフ・アイ・ステイ愛が還る場所」のような青春ドラマもありますね。
「メイズ・ランナー」が他と少々違う所は他は1作目のヒットを受けてシリーズ化されたのに対し最初から3部作として製作されている点ですね。なので、かなり良い所で終わってしまうのが難点でもあります(苦笑)

ネタ的には極限状況でのサバイバルが中心なので既視感を感じる部分もありますが、それでも魅力的な舞台設定に個性的なキャラクター達で決して他と見劣りしない作品です。物語の緩急の付け方も上手く、少々どころかかなりご都合主義的な展開にもかかわらず、そうとは感じさせずに緊張感を持続させる手腕はなかなかのモノです。
今すぐゲーム化できそうな設定にも思えたのでひょっとしたらその内製作されるかもしれませんね。

困った事に引きのタイミングがまた絶妙で、よほど波長の合わなかった人以外は良い感じに続きが気になってしまう事でしょう。しかも次回の予告編まで流れるし。この手のシリーズにありがちな、作を重ねるごとに失速するようなことが無い事を祈るのみです。あと何故か日本でだけヒットしなくて3作目の公開規模が大幅に小さくなった「ハンガー・ゲーム」みたいな事にもならないで欲しいかな。せっかく観たのでどうせなら最後まで付き合いやすい環境を維持して欲しいというか。

作品としてはかなりハードルが低く、特にアニメを観慣れてる方には入り易い作品なので、2作目が本国では9月に、日本でも年内中には公開される予定と、短いスパンで畳み掛けるスケジュールで話を忘れてしまう心配も少ないでしょうし、気になる方はご覧になってみて下さい。

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