すっかり新型コロナウイルス感染率増加の対応での、
『緊急事態宣言』なんて初期の格闘ゲームにおける、
『投げハメ禁止』みたいなできることなら守って的状況。
そして日本ではワクチン接種が完了している人口が、
約4割くらいとの状況で、それでも感染率なのは、
本当に感染対策に次のステップが必要ではと思います。
とは言っても、今回ばかりは本当に何をしていいのか。
もうすぐコロナ騒動から丸2年が経とうとしていますね。
日本企業、研究機関の頑張りに期待しています!
さて、久しぶりにレーシングカートに乗ってきまきた。
以前は鈴鹿サーキット併設のところに通っていましたが、
そこが約2年前にカートの営業をやめてしまったので、
それ以来、カートから遠ざかってしまっていました。
そんな中、常滑イオンにもカートが併設されているので、
今週末、そこで走ってみようかということになりました。
実はあるのは知っていたのですが敬遠していたのですよね。
なんとなく鈴鹿サーキットはカーレースのお膝元であり、
やっぱりカートも本格的だったので夢中になりました。
ですがイオン併設となると、例えば激辛料理とは言っても、
チェーン店の激辛は生温いと言ったようなイメージで、
なんとなくファミリー向けと決めつけていたのです。
ですのでカートでのタイムアタックもなんとなく、
盛り上がらない気がして、敬遠していたのですよね。
そして実際に行ってみると、思いがけず全然本格的です。
カート自体もパワーもあって、コースを攻めるにも、
自分で捻じ伏せるチャレンジも充分に楽しめそうで満足。
少なからず経験者なのでガンガンとコースを攻めて、
少しでもタイムを縮めようとアタックしていたのですが、
ここで思いがけず攻め過ぎてコースサイドに激突。
想像以上の衝撃に背中きら脇腹に強烈な打身に息が詰まり、
これを書いているあいだも打ったところが痛くて、
動くのも辛いくらいの大ダメージを負ってしまいました。
これからまたカートが楽しめそうというところで、
思いがけずのアクシデントで水を差された感じです。
それでもこれから楽しめる場所ができたのは収穫でした。
もうちょっと涼しくなったら、行ってみたいと思います。
『緊急事態宣言』なんて初期の格闘ゲームにおける、
『投げハメ禁止』みたいなできることなら守って的状況。
そして日本ではワクチン接種が完了している人口が、
約4割くらいとの状況で、それでも感染率なのは、
本当に感染対策に次のステップが必要ではと思います。
とは言っても、今回ばかりは本当に何をしていいのか。
もうすぐコロナ騒動から丸2年が経とうとしていますね。
日本企業、研究機関の頑張りに期待しています!
さて、久しぶりにレーシングカートに乗ってきまきた。
以前は鈴鹿サーキット併設のところに通っていましたが、
そこが約2年前にカートの営業をやめてしまったので、
それ以来、カートから遠ざかってしまっていました。
そんな中、常滑イオンにもカートが併設されているので、
今週末、そこで走ってみようかということになりました。
実はあるのは知っていたのですが敬遠していたのですよね。
なんとなく鈴鹿サーキットはカーレースのお膝元であり、
やっぱりカートも本格的だったので夢中になりました。
ですがイオン併設となると、例えば激辛料理とは言っても、
チェーン店の激辛は生温いと言ったようなイメージで、
なんとなくファミリー向けと決めつけていたのです。
ですのでカートでのタイムアタックもなんとなく、
盛り上がらない気がして、敬遠していたのですよね。
そして実際に行ってみると、思いがけず全然本格的です。
カート自体もパワーもあって、コースを攻めるにも、
自分で捻じ伏せるチャレンジも充分に楽しめそうで満足。
少なからず経験者なのでガンガンとコースを攻めて、
少しでもタイムを縮めようとアタックしていたのですが、
ここで思いがけず攻め過ぎてコースサイドに激突。
想像以上の衝撃に背中きら脇腹に強烈な打身に息が詰まり、
これを書いているあいだも打ったところが痛くて、
動くのも辛いくらいの大ダメージを負ってしまいました。
これからまたカートが楽しめそうというところで、
思いがけずのアクシデントで水を差された感じです。
それでもこれから楽しめる場所ができたのは収穫でした。
もうちょっと涼しくなったら、行ってみたいと思います。
なんと今回で500回目の更新になります。500回て!もちろん今年に入ったあたりから「500回目は到達しよう」と意識はするようになりましたが、良くまぁここまで来たものだと自分自身に感心します。
9年半やってきて個人的に思い入れのあるものだったり撮った監督本人や主演俳優の方からリアクション頂けて驚いたものとかもあるのですが、「書いてみたら思いがけずたくさんリアクションを頂いたもの」というのもあります。その最たる回が「テラフォーマーズ」。かなりいろんな方にお褒めの言葉を頂いたりネタにして頂きました(笑)
こんばんは、小島@監督です。
これだけ長期にわたりこんな文章を書ける場が続いてくれたことにも感謝。なかなか歌会とはいかない状況が続いていますが、これからも続けられる限りは続けていきますよ。
そして今日も通常営業。今回の映画は「僕のヒーローアカデミア ワールドヒーローズミッション」です。
人類の8割が何らかの「個性」を持って生まれてくる「超人社会」、しかしその中には世代を経るごとに深く混ざり合った「個性」がやがて人類を滅亡に導くとする思想「個性終末論」を掲げる者たちもいた。世界中の「個性」保持者の殲滅を目論むカルト集団「ヒューマライズ」が不穏な動きをしていることを掴んだ世界中のヒーローたちが招集され、解決のための「世界選抜ヒーローチーム」が結成された。ナンバー1ヒーロー・エンデヴァー(声・稲田徹)の下でインターン活動をしていた緑谷出久(声・山下大輝)、爆豪勝己(声・岡本信彦)、轟焦凍(声・梶裕貴)の3人はエンデヴァーと共にオセオン国に派遣されていた。ヒューマライズの本部と目される場所への郷愁を試みる出久達だったが…
TVシリーズも5期目を数え、原作コミックと共に世界的な人気を獲得しつつある「ヒロアカ」、その第3作目となる劇場版がサマーシーズンの顔の一つとして現在公開中です。前作「ヒーローズ:ライジング」は孤立無援となった孤島で自分たちとは格上のヴィランと死闘を繰り広げる1年A組のチームワークに主眼が置かれた作品となっていましたが、今作では「ワールドヒーローズミッション」のタイトル通りに世界中に散らばって戦う彼らの活躍が描かれます。なお、似たようなタイトルの古今東西の英雄がタイムスリップして戦う格闘ゲームが昔ありましたがそれとは一切関係がありません(笑)
今作で3作目となる劇場版ヒロアカの魅力は、偏に「出し惜しみしないアイディアのボリューム」と「それをスクリーン映えする画にしてしまうハイアベレージな作画カロリー」にあります。「ただ観ているだけ」がとても楽しいのです。一見簡単なことに見えますがこれがなかなか難しい。「ヒロアカ」という作品自体に勢いがあるということの証拠でもあるでしょう。今後更に作を重ねて行ったならいずれ連作障害が避けて通れなくなるのかもしれませんが、そんな先の心配はひとまず置いておきましょう。
今作を味わい深いものにしているのがゲストキャラクターのロディ(声・吉沢亮)の存在です。基本的に雄英学園の生徒たちは夢に向かって突き進む高いモチベーションの持ち主ですがこのロディはその境遇とある事件の影響から「夢を見る」ということに見切りをつけ、どこか擦れた立ち振る舞いで世の中と向き合っています。そんなロディと出久があろうことか事件の容疑者となってしまい2人して逃亡者となるのが今作の柱の一つになっています。世界規模の事件が起きている一方で、非常にパーソナルなバディムービーを物語の肝に持ってきているのがポイントです。
更にロディ役吉沢亮の演技も素晴らしいの一言です。1作目「2人の英雄」でゲスト声優を務めた志田未来もそうでしたが、元々の演技力の高さに加えて「アニメの声優」というものに対しリスペクトを抱いてくれて研究をしているのではないでしょうか。はっきり言って他の本職の声優たちとも遜色がないレベルになっています。私も声優は基本的に本職に任せて欲しいと思っている口ではありますが、ここまでやれる人が出てくると声優の方もうかうかしてはいられないでしょう。
それはそれとしてもう一つ声の話をすると、今作ではかなり思いがけないところに林原めぐみが出演しています。エンドクレジットでその名前を確認するまで全く気付きませんでした。ゲスト声優の演技に驚く一方で芸達者なベテランの真骨頂も楽しめる1本になっています。
総じて非常に満足度の高い1本。「僕のヒーローアカデミア」アニメスタッフが出せる全身全霊が凝縮された作品に仕上がっています。今週末から4DX版、MX-4D版の上映も開始されますし、何かと暗い話題の続く昨今ですが、2時間憂き世を忘れてみてはいかがでしょう。
9年半やってきて個人的に思い入れのあるものだったり撮った監督本人や主演俳優の方からリアクション頂けて驚いたものとかもあるのですが、「書いてみたら思いがけずたくさんリアクションを頂いたもの」というのもあります。その最たる回が「テラフォーマーズ」。かなりいろんな方にお褒めの言葉を頂いたりネタにして頂きました(笑)
こんばんは、小島@監督です。
これだけ長期にわたりこんな文章を書ける場が続いてくれたことにも感謝。なかなか歌会とはいかない状況が続いていますが、これからも続けられる限りは続けていきますよ。
そして今日も通常営業。今回の映画は「僕のヒーローアカデミア ワールドヒーローズミッション」です。
人類の8割が何らかの「個性」を持って生まれてくる「超人社会」、しかしその中には世代を経るごとに深く混ざり合った「個性」がやがて人類を滅亡に導くとする思想「個性終末論」を掲げる者たちもいた。世界中の「個性」保持者の殲滅を目論むカルト集団「ヒューマライズ」が不穏な動きをしていることを掴んだ世界中のヒーローたちが招集され、解決のための「世界選抜ヒーローチーム」が結成された。ナンバー1ヒーロー・エンデヴァー(声・稲田徹)の下でインターン活動をしていた緑谷出久(声・山下大輝)、爆豪勝己(声・岡本信彦)、轟焦凍(声・梶裕貴)の3人はエンデヴァーと共にオセオン国に派遣されていた。ヒューマライズの本部と目される場所への郷愁を試みる出久達だったが…
TVシリーズも5期目を数え、原作コミックと共に世界的な人気を獲得しつつある「ヒロアカ」、その第3作目となる劇場版がサマーシーズンの顔の一つとして現在公開中です。前作「ヒーローズ:ライジング」は孤立無援となった孤島で自分たちとは格上のヴィランと死闘を繰り広げる1年A組のチームワークに主眼が置かれた作品となっていましたが、今作では「ワールドヒーローズミッション」のタイトル通りに世界中に散らばって戦う彼らの活躍が描かれます。なお、似たようなタイトルの古今東西の英雄がタイムスリップして戦う格闘ゲームが昔ありましたがそれとは一切関係がありません(笑)
今作で3作目となる劇場版ヒロアカの魅力は、偏に「出し惜しみしないアイディアのボリューム」と「それをスクリーン映えする画にしてしまうハイアベレージな作画カロリー」にあります。「ただ観ているだけ」がとても楽しいのです。一見簡単なことに見えますがこれがなかなか難しい。「ヒロアカ」という作品自体に勢いがあるということの証拠でもあるでしょう。今後更に作を重ねて行ったならいずれ連作障害が避けて通れなくなるのかもしれませんが、そんな先の心配はひとまず置いておきましょう。
今作を味わい深いものにしているのがゲストキャラクターのロディ(声・吉沢亮)の存在です。基本的に雄英学園の生徒たちは夢に向かって突き進む高いモチベーションの持ち主ですがこのロディはその境遇とある事件の影響から「夢を見る」ということに見切りをつけ、どこか擦れた立ち振る舞いで世の中と向き合っています。そんなロディと出久があろうことか事件の容疑者となってしまい2人して逃亡者となるのが今作の柱の一つになっています。世界規模の事件が起きている一方で、非常にパーソナルなバディムービーを物語の肝に持ってきているのがポイントです。
更にロディ役吉沢亮の演技も素晴らしいの一言です。1作目「2人の英雄」でゲスト声優を務めた志田未来もそうでしたが、元々の演技力の高さに加えて「アニメの声優」というものに対しリスペクトを抱いてくれて研究をしているのではないでしょうか。はっきり言って他の本職の声優たちとも遜色がないレベルになっています。私も声優は基本的に本職に任せて欲しいと思っている口ではありますが、ここまでやれる人が出てくると声優の方もうかうかしてはいられないでしょう。
それはそれとしてもう一つ声の話をすると、今作ではかなり思いがけないところに林原めぐみが出演しています。エンドクレジットでその名前を確認するまで全く気付きませんでした。ゲスト声優の演技に驚く一方で芸達者なベテランの真骨頂も楽しめる1本になっています。
総じて非常に満足度の高い1本。「僕のヒーローアカデミア」アニメスタッフが出せる全身全霊が凝縮された作品に仕上がっています。今週末から4DX版、MX-4D版の上映も開始されますし、何かと暗い話題の続く昨今ですが、2時間憂き世を忘れてみてはいかがでしょう。
コロナ禍になってから夜のちょっとした時間を使って、
ドライブに行くのを楽しむようになってきました。
県を跨ぐまではしませんが、普段生活する圏内を外れ、
見たことの無い道を走るのが、結構楽しかったりします。
夜になってちょっと車の往来が少なくなったきた道を、
フラっと立ち寄るコンビニで買ったコーヒーを飲みつつ、
ドライブするのも、これはこれでいい感じですね。
ただこれをやってしまうと寝るのが遅くなってしまうのが、
夜のドライブの難点だったりするのですけどね。
さて、快傑ズバットという古い特撮が好きなのですが、
久しぶりに作品を観ていると、ある話の冒頭部分で、
おじさんが写真に映った子供を探している描写があった。
おじさんが、川辺にいる子供に写真を見せながら、
「この写真に映った女の子を知らないか?」と聞くと、
子供はその写真の女の子をどうやら知っているらしく、
「ボートに乗って川で遊んでいるよ。」と答えます。
おじさんと子供が川に浮かんだボートを見るや否や、
そのボートが乗った子供ともろとも大爆発をします。
久しぶりに観たズバットですがこんな描写があったか?と、
あまりの残酷表現に驚きまくってしまいました。
どうやらその回の話は女の子が連続殺人される話で、
場面によっては血まみれの女の子の死体が描写されます。
・・・よくこんなの当時放送してたな。
女の子の死体の他にも、結構リンチ描写等ありますし、
本当に今だったら絶対にダメな表現のオンパレードです。
ただ、行きすぎる表現はもちろんダメだとは思いますが、
この表現こそがエンターテイメントの面白さだと思います。
昔は暴力、エロなどの描写は信じられない過激さでした。
近年はテレビが視聴者のクレームを恐れるあまりに、
当たり障りのない単調な番組が増えてしまいました。
そのクレームを無視すればスポンサーに飛び火するので、
今ではすべての表現がマイルドになってきてしまい、
ただ、ひな壇に並んだ芸人が雑談する番組の多いこと。
ちょっと過激な事があるとすぐ炎上してしまう昨今ですが、
クレームを入れれば入れるほどエンターテイメントは、
つまらない方に傾いてしまうことは念頭にしたいですね。
ドライブに行くのを楽しむようになってきました。
県を跨ぐまではしませんが、普段生活する圏内を外れ、
見たことの無い道を走るのが、結構楽しかったりします。
夜になってちょっと車の往来が少なくなったきた道を、
フラっと立ち寄るコンビニで買ったコーヒーを飲みつつ、
ドライブするのも、これはこれでいい感じですね。
ただこれをやってしまうと寝るのが遅くなってしまうのが、
夜のドライブの難点だったりするのですけどね。
さて、快傑ズバットという古い特撮が好きなのですが、
久しぶりに作品を観ていると、ある話の冒頭部分で、
おじさんが写真に映った子供を探している描写があった。
おじさんが、川辺にいる子供に写真を見せながら、
「この写真に映った女の子を知らないか?」と聞くと、
子供はその写真の女の子をどうやら知っているらしく、
「ボートに乗って川で遊んでいるよ。」と答えます。
おじさんと子供が川に浮かんだボートを見るや否や、
そのボートが乗った子供ともろとも大爆発をします。
久しぶりに観たズバットですがこんな描写があったか?と、
あまりの残酷表現に驚きまくってしまいました。
どうやらその回の話は女の子が連続殺人される話で、
場面によっては血まみれの女の子の死体が描写されます。
・・・よくこんなの当時放送してたな。
女の子の死体の他にも、結構リンチ描写等ありますし、
本当に今だったら絶対にダメな表現のオンパレードです。
ただ、行きすぎる表現はもちろんダメだとは思いますが、
この表現こそがエンターテイメントの面白さだと思います。
昔は暴力、エロなどの描写は信じられない過激さでした。
近年はテレビが視聴者のクレームを恐れるあまりに、
当たり障りのない単調な番組が増えてしまいました。
そのクレームを無視すればスポンサーに飛び火するので、
今ではすべての表現がマイルドになってきてしまい、
ただ、ひな壇に並んだ芸人が雑談する番組の多いこと。
ちょっと過激な事があるとすぐ炎上してしまう昨今ですが、
クレームを入れれば入れるほどエンターテイメントは、
つまらない方に傾いてしまうことは念頭にしたいですね。
お盆休みの真っ只中にこの長雨。中央線は土砂が流入して運転見合わせになり、中央道も通行止め、国道19号線も寸断されたり交通規制されたりする箇所が出てきたりでほとんど数日家から出られない状況が続きました。
一晩帰宅困難者になったというのは経験ありますが、数日にわたり自宅避難状態はあまり経験ありません。自宅が流されたり潰されたりしたわけでないだけまだマシというところではありますが。
こんばんは、小島@監督です。
結局今日になっても中央線が運休のままなので出社できないから休みにした、という異様な状況に今なっています。
さて、今回の映画は「劇場版少女☆歌劇 レヴュースタァライト」です。
国内最高峰の演劇学校・聖翔音楽学園。その99期生達は卒業を控え皆それぞれの進路を模索していた。ある者は国内の歌劇団へ、ある者はスカウトを受け海外の劇団へ、またある者は大学への進学を志した。そんな中、愛城華恋(声・小山百代)は自身の進路を決めきれないでいた。
ある時、職場見学の一環として99期生のメンバーたちは国立歌劇団の公演に招かれた。劇場へ向かう途中、地下鉄の行き先が変わる。それは、選ばれた舞台少女たちが「トップスタァ」への座を賭けて戦う「レヴュー」の幕が再び開いたことを意味していた。
アニメの企画も多種多様になってきた昨今、声優がステージに立つことを前提とした作品も珍しくなくなってきました。この「レヴュースタァライト」もミュージカルとアニメを連動させ、まずミュージカルを原作としてアニメ化された作品だそうです。アニメ作品としては2018年にTVシリーズが製作され、そのTVシリーズに新規シーンを加えて再構成した劇場版「ロンド・ロンド・ロンド」が昨年8月に公開。それらの続編となる完全新作の劇場版が今作となります。実はTVシリーズから何から全く観た事が無かったのですが、数人から強くお薦めされ、また各所からかなりの好評が聞こえてきたのに興味が湧き、上映終了ギリギリに観に行ってきました。
なるほど作劇のスタイルが他とは一線を画す作品です。物語としてはつまるところTVシリーズなどを通して築かれた人間関係に一つの区切りを付けていくに過ぎないのですが、その見せ方が特徴的です。舞台を原作とするからか、特に「レヴュー」のシーンではかなり光源が強めのショットが多用されたり映り込む背景なども舞台装置として機能させたりとトリッキーさが目立ちます。音楽面も事前発注する従来の形式ではなくシーンに合わせて作曲する手法を採っておりそのシンクロぶりは目を見張るものがあります。
非常にアバンギャルドな雰囲気の作品で、同じアニメに類例を求めるなら1997年に放送されその後劇場版も製作された「少女革命ウテナ」が近いところにあるように思えます。あるいは前衛演劇集団「天井桟敷」を率いていた寺山修司作品を思い起こさせるとも言えましょうか。「ウテナ」自体寺山修司への影響が見受けられる作品ですし、映像作品においてある種の行き詰まりから作品ごと脱却しようと試みる時、行き着いてしまうのはそこなのかもしれません。その「ウテナ」ももう20年以上前になりますし、この「レヴュースタァライト」に強い未見性を感じる方が多いのも頷けますね。
日本のアニメの面白いところは、こういう前衛的な作品がミニシアターで片隅に上映されるのではなくシネコンを中心にそれなりに大きな規模で、アニメ市場において比較的メインストリームに近いポジションで公開されることがあるところにもその特異性が見受けられると言えるでしょう。
ベースが歌劇である分歌曲だけでなく全体のサウンドデザインにもこだわりを見せており、「ガールズ&パンツァー」が音響で観る楽しみを切り拓いたのを追従するように、これもまたスクリーンでの音響の違いで見え方が変わってくるタイプの作品でしょう。大半のところでロードショーが終了してしまっていますが、今後も企画上映などで度々リバイバルされることになるのではないでしょうか。あるいは十数年後に時代の異端児として回顧上映がされたりするかもしれません。「映画館で観た方が楽しい」部類の作品です。昨今の情勢では難しいでしょうが多分応援上映とかやれたら一層楽しめる気がします。近くの映画館で上映されていたら、トライしてみてはいかがでしょう。
一晩帰宅困難者になったというのは経験ありますが、数日にわたり自宅避難状態はあまり経験ありません。自宅が流されたり潰されたりしたわけでないだけまだマシというところではありますが。
こんばんは、小島@監督です。
結局今日になっても中央線が運休のままなので出社できないから休みにした、という異様な状況に今なっています。
さて、今回の映画は「劇場版少女☆歌劇 レヴュースタァライト」です。
国内最高峰の演劇学校・聖翔音楽学園。その99期生達は卒業を控え皆それぞれの進路を模索していた。ある者は国内の歌劇団へ、ある者はスカウトを受け海外の劇団へ、またある者は大学への進学を志した。そんな中、愛城華恋(声・小山百代)は自身の進路を決めきれないでいた。
ある時、職場見学の一環として99期生のメンバーたちは国立歌劇団の公演に招かれた。劇場へ向かう途中、地下鉄の行き先が変わる。それは、選ばれた舞台少女たちが「トップスタァ」への座を賭けて戦う「レヴュー」の幕が再び開いたことを意味していた。
アニメの企画も多種多様になってきた昨今、声優がステージに立つことを前提とした作品も珍しくなくなってきました。この「レヴュースタァライト」もミュージカルとアニメを連動させ、まずミュージカルを原作としてアニメ化された作品だそうです。アニメ作品としては2018年にTVシリーズが製作され、そのTVシリーズに新規シーンを加えて再構成した劇場版「ロンド・ロンド・ロンド」が昨年8月に公開。それらの続編となる完全新作の劇場版が今作となります。実はTVシリーズから何から全く観た事が無かったのですが、数人から強くお薦めされ、また各所からかなりの好評が聞こえてきたのに興味が湧き、上映終了ギリギリに観に行ってきました。
なるほど作劇のスタイルが他とは一線を画す作品です。物語としてはつまるところTVシリーズなどを通して築かれた人間関係に一つの区切りを付けていくに過ぎないのですが、その見せ方が特徴的です。舞台を原作とするからか、特に「レヴュー」のシーンではかなり光源が強めのショットが多用されたり映り込む背景なども舞台装置として機能させたりとトリッキーさが目立ちます。音楽面も事前発注する従来の形式ではなくシーンに合わせて作曲する手法を採っておりそのシンクロぶりは目を見張るものがあります。
非常にアバンギャルドな雰囲気の作品で、同じアニメに類例を求めるなら1997年に放送されその後劇場版も製作された「少女革命ウテナ」が近いところにあるように思えます。あるいは前衛演劇集団「天井桟敷」を率いていた寺山修司作品を思い起こさせるとも言えましょうか。「ウテナ」自体寺山修司への影響が見受けられる作品ですし、映像作品においてある種の行き詰まりから作品ごと脱却しようと試みる時、行き着いてしまうのはそこなのかもしれません。その「ウテナ」ももう20年以上前になりますし、この「レヴュースタァライト」に強い未見性を感じる方が多いのも頷けますね。
日本のアニメの面白いところは、こういう前衛的な作品がミニシアターで片隅に上映されるのではなくシネコンを中心にそれなりに大きな規模で、アニメ市場において比較的メインストリームに近いポジションで公開されることがあるところにもその特異性が見受けられると言えるでしょう。
ベースが歌劇である分歌曲だけでなく全体のサウンドデザインにもこだわりを見せており、「ガールズ&パンツァー」が音響で観る楽しみを切り拓いたのを追従するように、これもまたスクリーンでの音響の違いで見え方が変わってくるタイプの作品でしょう。大半のところでロードショーが終了してしまっていますが、今後も企画上映などで度々リバイバルされることになるのではないでしょうか。あるいは十数年後に時代の異端児として回顧上映がされたりするかもしれません。「映画館で観た方が楽しい」部類の作品です。昨今の情勢では難しいでしょうが多分応援上映とかやれたら一層楽しめる気がします。近くの映画館で上映されていたら、トライしてみてはいかがでしょう。
東京ではありますが、コロナの新規感染者5000人超えが、
もう結構当たり前になっちゃっていますがヤバくないですか?
日本武道館の収容人数が約15,000人とのことですが、
これが3日で満員になると思ったら、これ結構事件ですよ。
日本武道館に行ったことがある人はわかると思いますが、
アリーナから最上段を見ると霞がかかるような規模です。
これが3日で1杯、6日で2杯のペースで増えていくわけです。
今はとにかくしっかり自己防衛をしていただければと思います。
さて、テレビを見ていたら栄にあるテレビ塔の名称が、
『中部電力未来タワー』に変わると聞いてビックリ。
ああここでもついに命名権ビジネスが始まりました。
施設の所有者にお金を払い名前をつけるこのシステムで、
その昔、レインボーホールが日本ガイシホールになった時は、
なかなかその名前に慣れることができませんでした。
まだ当時は命名権を買うというシステムをよく知らず、
レインボーホールという馴染んだ名前をなぜ変える?!
と思って憤慨した人も少なくなかったと思います。
起業が施設利用者に名前を定着させる広告とするために、
施設所有者にお金を払って名前をつけるのですよね。
有名どころでは、
レインボーホール → 日本ガイシホール
テレビ塔 → 中部電力未来タワー
名古屋市民会館 → 日本特殊陶業市民会館
愛知県体育館 → ドルフィンズアリーナ
ナゴヤドーム → バンテリンドーム
などなど。
今となっては、ああそんな名前になるんだくらいですが、
やっぱり慣れるまで名前を見ても一瞬思考が停止します。
最近、私はよくプロレス観戦に行ったりするのですが、
そこで戸惑ったのは愛知県体育館ことドルフィンズアリーナ。
チケットを買うときに最初は、
「ドルフィンズアリーナってどこにあるん??」
と、ドルフィンズアリーナを調べる手間がありました。
そして先日のナゴヤドームのバンテリンドームへ変更は、
もうホントに『バンテリン』のパンチが強過ぎました。
命名権という新しいビジネスなのはわかるのですが、
昔から慣れ親しんだ名前が変わってしまうというのは、
やっぱりちょっと残念か気がしちゃうものですよね。
サークルがなんかの間違いで儲かっちゃったりした時は、
何かの施設に『中部からの歌声アリーナ』とかしてみたら、
それはそれで面白いかもしれませんね。(そうか?)
もう結構当たり前になっちゃっていますがヤバくないですか?
日本武道館の収容人数が約15,000人とのことですが、
これが3日で満員になると思ったら、これ結構事件ですよ。
日本武道館に行ったことがある人はわかると思いますが、
アリーナから最上段を見ると霞がかかるような規模です。
これが3日で1杯、6日で2杯のペースで増えていくわけです。
今はとにかくしっかり自己防衛をしていただければと思います。
さて、テレビを見ていたら栄にあるテレビ塔の名称が、
『中部電力未来タワー』に変わると聞いてビックリ。
ああここでもついに命名権ビジネスが始まりました。
施設の所有者にお金を払い名前をつけるこのシステムで、
その昔、レインボーホールが日本ガイシホールになった時は、
なかなかその名前に慣れることができませんでした。
まだ当時は命名権を買うというシステムをよく知らず、
レインボーホールという馴染んだ名前をなぜ変える?!
と思って憤慨した人も少なくなかったと思います。
起業が施設利用者に名前を定着させる広告とするために、
施設所有者にお金を払って名前をつけるのですよね。
有名どころでは、
レインボーホール → 日本ガイシホール
テレビ塔 → 中部電力未来タワー
名古屋市民会館 → 日本特殊陶業市民会館
愛知県体育館 → ドルフィンズアリーナ
ナゴヤドーム → バンテリンドーム
などなど。
今となっては、ああそんな名前になるんだくらいですが、
やっぱり慣れるまで名前を見ても一瞬思考が停止します。
最近、私はよくプロレス観戦に行ったりするのですが、
そこで戸惑ったのは愛知県体育館ことドルフィンズアリーナ。
チケットを買うときに最初は、
「ドルフィンズアリーナってどこにあるん??」
と、ドルフィンズアリーナを調べる手間がありました。
そして先日のナゴヤドームのバンテリンドームへ変更は、
もうホントに『バンテリン』のパンチが強過ぎました。
命名権という新しいビジネスなのはわかるのですが、
昔から慣れ親しんだ名前が変わってしまうというのは、
やっぱりちょっと残念か気がしちゃうものですよね。
サークルがなんかの間違いで儲かっちゃったりした時は、
何かの施設に『中部からの歌声アリーナ』とかしてみたら、
それはそれで面白いかもしれませんね。(そうか?)
先日新型コロナウィルスの2回目のワクチン接種を受けてきました。2回目は発熱などの副反応が出やすいというので接種日と翌日もしっかり休みを取って臨みました。
その翌日、体温は37度前後の微熱程度で、弱い倦怠感がある程度でしたが、腕の痛みが1回目以上でそれこそ「肩パン食らったような」痛みがその日一日ずっと続くのがなかなか難儀でした。38~39度台の熱が出る人もいるという中ではまぁこの程度で終わって良かったというべきでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
とは言え朝から晩まで一日中ほとんど眠って過ごしたって言うのも何だか久しぶり。
さて、今回の映画は「竜とそばかすの姫」です。
高知県の田舎に住む高校生・内藤すず(声・中村佳穂)は、幼い頃から歌が大好きだったが、6歳の時に母が事故死したショックで人前で歌うことができなくなってしまった。
誰に聞かせるでもなく歌を作ることだけが楽しみだったある日、すずは友人のヒロちゃん(声・幾田りら)に誘われ、世界で50億人が利用するという仮想世界「U(ユー)」に参加することに。「U」では「As(アズ)」と呼ばれる自身の分身を作り全く別の生き方を選ぶことができる。すずは自身の「As」を「ベル」と名付け「U」の中で歌い始めた。
ここでなら、私は歌える…!その喜びのままに歌うベルの歌声は瞬く間に「U」の中で評判になりベルは新星の歌姫として人気を獲得していく。
しばらく後、数億の「As」を集客してのベルの大規模コンサート開催の日、突如ライブ会場に侵入してくる存在がいた。「竜」(声・佐藤健)と呼ばれるその存在にコンサートは滅茶苦茶になるが、その竜が抱える「傷」に気づいたすずはその秘密を知りたいと思うようになる。
きっちり3年ごとに作品を発表する細田守監督、その新作は「サマーウォーズ」(2009年)以来となるネット世界を舞台にした物語です。細田監督、東映アニメーション在籍時代にも「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(2000年)という作品を手掛けており、約10年ごとに仮想現実をモチーフにした作品を製作していることになります。この20年の間にインターネットに対するツールも変遷し、「サマーウォーズ」の「OS」ではアカウントとパスワードだったものが今作の「U」ではデバイスを介した生体認証になっていたりしています。
予告編を観た時は「サマーウォーズ」との相似が気になってしまいましたが、実際観てみるとモチーフとした舞台を同じくしているだけで展開される映像そのものは強い未見性に満ちているのに驚かされました。
美しい音楽と仮想世界という舞台装置を活かしたイマジネーション溢れる自由度の高い映像はそれだけで高揚感を湧き立たせてくれます。
そして中盤に差し掛かろうかという頃登場する「竜」がこの物語の構図を明確にします。「竜」と呼称されていますが英語表記は「Beast」であり、すずが「ベル(Belle)」と名乗っていることと合わせて「美女と野獣」のオマージュになっています。ついでに言えばガストンみたいなポジションのキャラクターも登場します。細田守監督、どうやらディズニーアニメ版の「美女と野獣」が大好きらしく、単にキャラクターの名前や基本プロットだけでなく「美女と野獣」を代表するシーンとも言えるボールルームでのダンスシーンまで作中に登場します。違うところと言えば野獣からベルへ知的なアプローチがなされるのではなくベル(すず)の方から竜の内面へ踏み込んでいくところにあるでしょう。
ところで、「バケモノの子」(2015年)以降自身で脚本も手掛ける細田守監督ですが、もしかしたら計算づくで1本の線を書き切るタイプではなく見せたいシーンやセリフという点が先にあってそれを線で結ぶタイプなのではないかと思われる節があります。
特に気になったのが終盤。竜が抱える傷の秘密を知ったすずは、仮想世界ではなく現実世界の方でアクションを起こす必要に迫られます。この時のすずの行動が、というよりそれを見守る大人たちの行動がかなりちぐはぐなのです。一歩間違えれば悲劇を誘発しそうなことを善意でやってしまう、確かに現実世界では良くあることなのですが、ここでそれは正直観たくなかった。物語の最終的な着地点は悪くないのですが、ところどころに見受けられるこういった危うさは、人によっては拒否反応すら起こすものではないかとも思います。
荘厳で繊細な音楽を圧倒的なまでの映像美で魅せるこの作品、そのカタルシスに酔いしれられるなら、これほど感動的な映像体験もなかなか無いだろうと思う一方で、私は作劇に潜むアンバランスさが少し気になってしまいました。とは言え今夏公開されている映画の中で際立った出来栄えの作品であることには違いなく、日本のアニメーション映画のパワーに感じ入るには十分すぎるくらいでしょう。外に出たくないくらい暑い日が続く中、2時間身を委ねてみるのもいいと思いますよ。
その翌日、体温は37度前後の微熱程度で、弱い倦怠感がある程度でしたが、腕の痛みが1回目以上でそれこそ「肩パン食らったような」痛みがその日一日ずっと続くのがなかなか難儀でした。38~39度台の熱が出る人もいるという中ではまぁこの程度で終わって良かったというべきでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
とは言え朝から晩まで一日中ほとんど眠って過ごしたって言うのも何だか久しぶり。
さて、今回の映画は「竜とそばかすの姫」です。
高知県の田舎に住む高校生・内藤すず(声・中村佳穂)は、幼い頃から歌が大好きだったが、6歳の時に母が事故死したショックで人前で歌うことができなくなってしまった。
誰に聞かせるでもなく歌を作ることだけが楽しみだったある日、すずは友人のヒロちゃん(声・幾田りら)に誘われ、世界で50億人が利用するという仮想世界「U(ユー)」に参加することに。「U」では「As(アズ)」と呼ばれる自身の分身を作り全く別の生き方を選ぶことができる。すずは自身の「As」を「ベル」と名付け「U」の中で歌い始めた。
ここでなら、私は歌える…!その喜びのままに歌うベルの歌声は瞬く間に「U」の中で評判になりベルは新星の歌姫として人気を獲得していく。
しばらく後、数億の「As」を集客してのベルの大規模コンサート開催の日、突如ライブ会場に侵入してくる存在がいた。「竜」(声・佐藤健)と呼ばれるその存在にコンサートは滅茶苦茶になるが、その竜が抱える「傷」に気づいたすずはその秘密を知りたいと思うようになる。
きっちり3年ごとに作品を発表する細田守監督、その新作は「サマーウォーズ」(2009年)以来となるネット世界を舞台にした物語です。細田監督、東映アニメーション在籍時代にも「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(2000年)という作品を手掛けており、約10年ごとに仮想現実をモチーフにした作品を製作していることになります。この20年の間にインターネットに対するツールも変遷し、「サマーウォーズ」の「OS」ではアカウントとパスワードだったものが今作の「U」ではデバイスを介した生体認証になっていたりしています。
予告編を観た時は「サマーウォーズ」との相似が気になってしまいましたが、実際観てみるとモチーフとした舞台を同じくしているだけで展開される映像そのものは強い未見性に満ちているのに驚かされました。
美しい音楽と仮想世界という舞台装置を活かしたイマジネーション溢れる自由度の高い映像はそれだけで高揚感を湧き立たせてくれます。
そして中盤に差し掛かろうかという頃登場する「竜」がこの物語の構図を明確にします。「竜」と呼称されていますが英語表記は「Beast」であり、すずが「ベル(Belle)」と名乗っていることと合わせて「美女と野獣」のオマージュになっています。ついでに言えばガストンみたいなポジションのキャラクターも登場します。細田守監督、どうやらディズニーアニメ版の「美女と野獣」が大好きらしく、単にキャラクターの名前や基本プロットだけでなく「美女と野獣」を代表するシーンとも言えるボールルームでのダンスシーンまで作中に登場します。違うところと言えば野獣からベルへ知的なアプローチがなされるのではなくベル(すず)の方から竜の内面へ踏み込んでいくところにあるでしょう。
ところで、「バケモノの子」(2015年)以降自身で脚本も手掛ける細田守監督ですが、もしかしたら計算づくで1本の線を書き切るタイプではなく見せたいシーンやセリフという点が先にあってそれを線で結ぶタイプなのではないかと思われる節があります。
特に気になったのが終盤。竜が抱える傷の秘密を知ったすずは、仮想世界ではなく現実世界の方でアクションを起こす必要に迫られます。この時のすずの行動が、というよりそれを見守る大人たちの行動がかなりちぐはぐなのです。一歩間違えれば悲劇を誘発しそうなことを善意でやってしまう、確かに現実世界では良くあることなのですが、ここでそれは正直観たくなかった。物語の最終的な着地点は悪くないのですが、ところどころに見受けられるこういった危うさは、人によっては拒否反応すら起こすものではないかとも思います。
荘厳で繊細な音楽を圧倒的なまでの映像美で魅せるこの作品、そのカタルシスに酔いしれられるなら、これほど感動的な映像体験もなかなか無いだろうと思う一方で、私は作劇に潜むアンバランスさが少し気になってしまいました。とは言え今夏公開されている映画の中で際立った出来栄えの作品であることには違いなく、日本のアニメーション映画のパワーに感じ入るには十分すぎるくらいでしょう。外に出たくないくらい暑い日が続く中、2時間身を委ねてみるのもいいと思いますよ。

