忍者ブログ

ちゅうカラぶろぐ


[4029]  [4027]  [4026]  [4025]  [4024]  [4022]  [4023]  [4020]  [4021]  [4019]  [4017
そろそろ観てみようかなと思い立ち、最近「ウマ娘 プリティダービー」を観始めています。今シーズン2の放送が始まっていますが、もうすぐ追いつけそう。
 ウマ娘、てっきりモデルになった競走馬の外見や性格的特徴を擬人化しただけかと思ってましたがアニメの方ではその馬にまつわるエピソードも結構落とし込んでて驚きました。さして競馬に詳しくない私でも知ってるものがあったので気合の入った競馬ファンの方なら更にいろいろ気づくものがあるんじゃないでしょうか。レースシーンでのアスリート的な走り方の表現と迫力には90年代アニメの傑作の一つ「バトルアスリーテス 大運動会」を思い出させますね。

 こんばんは、小島@監督です。
 ところでウマ娘、ちょいちょい原作のゲームってこういう描写なんかしらと思う表現があるのですが、そもそもゲームがまだリリースされてないので確認が取れないのが何とも(苦笑)

 さて、今回の映画は「ヒッチャー ニューマスター版」です。

 雨が降りやまぬ夜、車の陸送を請け負った青年ジム・ハルジー(C・トーマス・ハウエル)は砂漠のフリーウェイを眠気と抗いながら運転を続けていた。そんな折に、一人のヒッチハイカーを拾う。ジョン・ライダー(ルトガー・ハウアー)と名乗るその男は、車に乗るとナイフを取り出しハルジーを脅し始める。隙をついてライダーを叩き出すことに成功したハルジーだったが、その後もライダーは執拗にハルジーを追い続ける。

 1986年に製作されたサイコスリラー映画で、低予算作品であり公開当時の興行成績も決して芳しくはありませんでしたがホラー小説の大家スティーブン・キングや「ダークナイト」三部作のクリストファー・ノーラン、「スターウォーズ/フォースの覚醒」のJ.J.エイブラムスらが賞賛するなどカルト的な人気を勝ち得た1本です。1995年には主演したC・トーマス・ハウエルの手により翻案された「ヒッチャー95」が製作、2007年にもマイケル・ベイ製作、ショーン・ビーン主演でリメイクされたりしています。最近ニューマスター版が製作され各地のミニシアターで上映されています。

 基本プロットは非常にシンプル。なまじ乗せてしまったばかりに命を狙われることになったハルジーと、彼を追う殺人鬼・ライダーの追跡劇をひたすらに描きます。その構図に「激突!」や「ターミネーター」の影響を見て取ることもできるでしょう。砂漠を背景に車が疾駆する様子に「マッドマックス」を思い起こす方もいるかも。奇しくもこの映画の撮影監督ジョン・シールは後年「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」の撮影監督も務めています。
 この追跡行に関わった者、巻き込まれた者たちには片っ端から「死」が待っています。子供だろうとお構いなしに容赦なく殺されていきます。実はこの映画の特色はそのジェノサイドぶりではなく、それを「ほとんど見せない」点にあります。次々と人が死んでいきますがそれが直接描写される箇所はごくわずか。ほとんどは死体すら映されません。ただ「惨殺された」ことが示されるだけ。シナリオにはどのような状況であるかの描写があったそうですがそれをオミットしたことで却ってライダーの凶悪性や異常性を際立たせることに成功しています。80年代のホラーやスリラーの中には悪趣味なコメディと紙一重なくらいにグロテスクなゴア描写を際立たせたスラッシャー映画も少なくなかった中でこの見せ方は異彩を放っています。

 面白いのはこの映画、主人公ハルジーもライダーに追われる内にただ怯えるだけの青年から少しずつ変わっていきます。本人は望んでいなくとも生き残るために足掻くうちに否が応でもライダーの「本質」に迫ってしまうハルジー、ある意味でライダー唯一の理解者となる展開にはどこかBL的な匂いをかぎ取れる方もいるのではないでしょうか。
 
 極限のワン・シチュエーションをえぐいくらいに描き切るこのロードムービー、昨今の映画ではあまり味わえないテイストが全開の作品です。人によってはトラウマになるタイプの作品なので気軽に薦められるものではありませんが、なかなかスクリーンで観られるチャンスもありませんし興味のある方は是非この機会にご覧になってみて頂きたいですね。
 名古屋ではシネマテークにて今月26日まで。

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
スーパーコピー 時計 タグホイヤー 評価 By スーパーコピー 時計 タグホイヤー 評価 URL
スーパーコピー
*当店の信用の第一
*商品の品質第一
*在庫情報随時更新!
*新品種類がそろっています。
*品質がよい、価格が低い、実物写真!
*100%品質保証 !
*全品送料無料
スーパーコピー 時計 タグホイヤー 評価 https://www.kopi01.com/brandgoods-17338.html
DATE : 2024/03/23(Sat)07:53:46 EDIT
忍者ブログ / [PR]