先週のレイウォール君のブログにも登場した「ミリオンライブ」の新曲「NO CURRY NO LIFE」、妙に耳に残ります。今の「ミリシタ」のイベント曲でもあるので期間中はゲームをプレイしていれば必然何度も耳にすることになりますし、ゲーム中で観られるMVもコミカルで何だか印象に残ってしまいおかげで気づけば脳内無限ループ状態。どうすりゃいいの(笑)
こんばんは、小島@監督です。
アイマスに限らず聴くと何でか耳に残る曲ってたまに出くわしますね。そのうち歌えるようになりそう(笑)
さて、今回の映画は「トータル・リコール 4Kデジタルリマスター」です。
近未来、労働者であるダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は美しい妻ローリー(シャロン・ストーン)と共に平凡ではあるが幸せな日々を送っていた。しかし、いつからか毎夜火星の夢を見るようになり、それにうなされるようになった。
ある日、「理想の記憶売ります」というコピーに惹かれ、クエイドは非日常的な体験の記憶を販売する「リコール社」を訪れる。クエイドは「火星を救う秘密諜報員」というプログラムに興味を示しこれを体験することに決めるが、突如トラブルが発生しプログラムは中断。更にクエイドはその帰りに自身の同僚や妻ローリーからも命を狙われるようになってしまう。
今でこそフィリップ・K・ディックと言えばその評価も確立しその作品もコンスタントに映像化されるようになりましたが、実はその存命中は1本のテレビドラマと数本のラジオドラマが製作された程度で映像化、特に映画とはディック自身が書き上げたシナリオまで残っていたりするのにも関わらず縁が薄いままでした。唯一存命中に製作が進んでいたのが「ブレードランナー」(1982年)でしたが、その完成を見届けることなく亡くなっています。
ディック作品が現在のように度々映像化されるようになったのは没後、ある意味でその先鞭をつける格好となったのがこの1990年に製作された「トータル・リコール」です。短編「記憶売ります」を原作に、大胆に様々な要素を加味し翻案したアクションSFエンターテインメントに仕上がっていますが、現実と虚構の狭間で翻弄されアイデンティティの在りかに苦悩する主人公や人間に対し口答えする機械などにディック的要素を観て取れます。
2012年にコリン・ファレル主演で同タイトルの映画が製作されていますが、こちらはリメイクというより原作小説に対しより忠実なアプローチで製作された再映画化と言った趣の作品になっています。
この映画の監督は「ロボコップ」や「スターシップ・トゥルーパーズ」を手掛けたポール・バーホーベン。エロとグロとバイオレンスをふんだんに盛り込んだエンターテインメントをいくつも作り上げてきた監督で、特にこの作品ではアーノルド・シュワルツェネッガーというスターを主役に据えた事でその才を遺憾なく発揮した一本になっています。
久しぶりにこの映画を観て感心するのは、作品の持つスピード感。クエイドが自分のアイデンティティを揺らがされてから最終的に火星存亡の危機に立ち向かうようになるスケールの大きな物語を展開しているのに上映時間は113分。2時間切っているのです。シュワルツェネッガーの筋肉に頼っている部分も大きいとはいえ多すぎるくらいにある要素に対して語り口に不足を感じさせないのはさすがの一言で、脚本を手掛けたダン・オバノン(代表作に「エイリアン」(1979)など)の手腕も大きいでしょう。
映像としてはシュワルツェネッガーやシャロン・ストーンと言ったスターたちの競演はもちろん、特殊メイクの第一人者であるロブ・ボッティンの手による視覚効果も見事です。先進的なVFXで映画史にその名を刻んだ「ターミネーター2」が登場するのは翌年の1991年、「トータル・リコール」はアナログな特殊撮影の集大成ともいえる作品と言えるでしょう。
緻密でスケールの大きなSF設定と、大抵の窮地は筋肉で解決する大味さが高次元で同居する、今観ても楽しい一本です。公開30周年を記念しての再上映が始まっており、この機会に是非スクリーンで楽しんで頂きたいですね。
こんばんは、小島@監督です。
アイマスに限らず聴くと何でか耳に残る曲ってたまに出くわしますね。そのうち歌えるようになりそう(笑)
さて、今回の映画は「トータル・リコール 4Kデジタルリマスター」です。
近未来、労働者であるダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は美しい妻ローリー(シャロン・ストーン)と共に平凡ではあるが幸せな日々を送っていた。しかし、いつからか毎夜火星の夢を見るようになり、それにうなされるようになった。
ある日、「理想の記憶売ります」というコピーに惹かれ、クエイドは非日常的な体験の記憶を販売する「リコール社」を訪れる。クエイドは「火星を救う秘密諜報員」というプログラムに興味を示しこれを体験することに決めるが、突如トラブルが発生しプログラムは中断。更にクエイドはその帰りに自身の同僚や妻ローリーからも命を狙われるようになってしまう。
今でこそフィリップ・K・ディックと言えばその評価も確立しその作品もコンスタントに映像化されるようになりましたが、実はその存命中は1本のテレビドラマと数本のラジオドラマが製作された程度で映像化、特に映画とはディック自身が書き上げたシナリオまで残っていたりするのにも関わらず縁が薄いままでした。唯一存命中に製作が進んでいたのが「ブレードランナー」(1982年)でしたが、その完成を見届けることなく亡くなっています。
ディック作品が現在のように度々映像化されるようになったのは没後、ある意味でその先鞭をつける格好となったのがこの1990年に製作された「トータル・リコール」です。短編「記憶売ります」を原作に、大胆に様々な要素を加味し翻案したアクションSFエンターテインメントに仕上がっていますが、現実と虚構の狭間で翻弄されアイデンティティの在りかに苦悩する主人公や人間に対し口答えする機械などにディック的要素を観て取れます。
2012年にコリン・ファレル主演で同タイトルの映画が製作されていますが、こちらはリメイクというより原作小説に対しより忠実なアプローチで製作された再映画化と言った趣の作品になっています。
この映画の監督は「ロボコップ」や「スターシップ・トゥルーパーズ」を手掛けたポール・バーホーベン。エロとグロとバイオレンスをふんだんに盛り込んだエンターテインメントをいくつも作り上げてきた監督で、特にこの作品ではアーノルド・シュワルツェネッガーというスターを主役に据えた事でその才を遺憾なく発揮した一本になっています。
久しぶりにこの映画を観て感心するのは、作品の持つスピード感。クエイドが自分のアイデンティティを揺らがされてから最終的に火星存亡の危機に立ち向かうようになるスケールの大きな物語を展開しているのに上映時間は113分。2時間切っているのです。シュワルツェネッガーの筋肉に頼っている部分も大きいとはいえ多すぎるくらいにある要素に対して語り口に不足を感じさせないのはさすがの一言で、脚本を手掛けたダン・オバノン(代表作に「エイリアン」(1979)など)の手腕も大きいでしょう。
映像としてはシュワルツェネッガーやシャロン・ストーンと言ったスターたちの競演はもちろん、特殊メイクの第一人者であるロブ・ボッティンの手による視覚効果も見事です。先進的なVFXで映画史にその名を刻んだ「ターミネーター2」が登場するのは翌年の1991年、「トータル・リコール」はアナログな特殊撮影の集大成ともいえる作品と言えるでしょう。
緻密でスケールの大きなSF設定と、大抵の窮地は筋肉で解決する大味さが高次元で同居する、今観ても楽しい一本です。公開30周年を記念しての再上映が始まっており、この機会に是非スクリーンで楽しんで頂きたいですね。
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