先週訃報が流れた西城秀樹さん、私も今回のことで知ったのですが、アニソンで言えば「ちびまる子ちゃん」のOP「走れ正直者」や「∀ガンダム」のOP「ターンAターン」などがありますが、コール&レスポンスやサインライト、大規模イベントでのトロッコを使用して会場を回るといった現在のアイドルライブで一般的となったもののいくつかの起源であったり、発売開始後売りあぐねていたソニーのウォークマンを使った姿が週刊誌に掲載されたことでその売上に貢献するなど、日本のポップカルチャーに多大な足跡を残した方でした。自分の好きなアイマスも知らずその延長線上にいるかと思うと相当に感慨深いです。
こんばんは、小島@監督です。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
さて、今回の映画は「レディ・プレイヤー1」です。
2045年、オハイオ州コロンバス。環境汚染や政治の機能不全により世界は荒廃し、貧民街に暮らす者の多くは辛い現実から逃れるためにVRワールド「オアシス」に入り浸っていた。ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)もそんな一人。「パーシヴァル」を名乗り「オアシス」でゲームに興じていた。
その「オアシス」内では創始者ジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)が没後公開された遺言により「オアシス」の所有権と5,000億ドルの遺産を授与するためのクエストが開催されていた。「オアシス」内に隠された3つの鍵を巡り今日も多くのプレイヤーが戦いに挑む。
巨匠スティーヴン・スピルバーグ、その最新作はアーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」を原作に(クラインは今作の脚本も手掛けている)、VRワールドを舞台に古今東西のポップカルチャーへの愛とリスペクトをてんこ盛りにした最高に楽しい1本です。
実は物語自体は紐解けばそれほど難しい話をしていません。個性的で欠点だらけの少年少女たちのアドベンチャーであり、スピルバーグ作品としても「E.T.」や「グーニーズ」など何度も手掛けてきた題材のその延長線上にあると言えるでしょう。VRワールドという近未来的ツールをモチーフにする一方でこのちょっと懐かしささえ覚える題材を取り込んだことで誰もが楽しめる間口の広さを獲得しています。
ゲームと現実、その2つで物語が同時進行する二重構造自体は今や珍しくないのですが、「オアシス」自体を1つの「作品」として捉え、そのクリエイターをフィーチャーしている点がポイントで、クリエイターへのリスペクトが根底にあることで作品がより骨太なものになっています。
何よりこの映画、スピルバーグ自身間違いなく「分かってて」作ってるのですが、スピルバーグが監督している事自体が重要です。他の監督では単にパロディ満載のエンターテインメントとして(それはそれで楽しい作品ではあったでしょうが)消費されていたかもしれません。しかしスピルバーグが監督した事で、パロディがパロディでなくむしろ彼が手掛けてきた作品群の系譜の中で語れるようになったのが大きいです。
また、そんな物語をかつて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でスピルバーグと組んだアラン・シルヴェストリが音楽を手掛けているのもポイントですね。
もちろん作中で目もくらむばかりに溢れ返るキャラクター達や古今東西の作品のオマージュも見どころです。あまりに数が多すぎて初見ではまずもって全てを見つける事など不可能。一旦書き出すと膨大な文章量になってしまいそうですし、探す、出会う楽しみを奪うのももったいないのでここで詳細を解説するのは割愛します。一人でじっくり深入りするように観るのも楽しいですが、画面の隅々を見渡して発見する楽しさや思い出話の引き出しが開く感覚を気の合う仲間や恋人、パートナーと鑑賞していろいろ語ってみるのも楽しいでしょう。そういう共有体験をもたらしてくれるパワーも宿しています。
何より個人的にも大ヒットだった、「ガンダムとメカゴジラが戦っているその足元をデロリアンが疾駆する」というような80~90年代に多感な時期を過ごした方には最高にワクワクする画面がバシバシ登場するのが楽しくないわけがありましょうや(笑)
1970年代から実に半世紀近く一線で活躍し続けてきたスピルバーグの、ある意味で「集大成」ともいえる作品です。これぞまさしくエンターテインメントの真骨頂。時に登場人物に自分を重ね合わせ、時に童心に帰らせてくれる、素晴らしい映像体験。最高に楽しい時間が待っています。沢山の要素を全て見つけようとするならBlu-ray化を待つべきでしょうが、先ずは映画館で楽しみましょう。コレはスクリーンで味わわなければもったいない!
こんばんは、小島@監督です。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
さて、今回の映画は「レディ・プレイヤー1」です。
2045年、オハイオ州コロンバス。環境汚染や政治の機能不全により世界は荒廃し、貧民街に暮らす者の多くは辛い現実から逃れるためにVRワールド「オアシス」に入り浸っていた。ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)もそんな一人。「パーシヴァル」を名乗り「オアシス」でゲームに興じていた。
その「オアシス」内では創始者ジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)が没後公開された遺言により「オアシス」の所有権と5,000億ドルの遺産を授与するためのクエストが開催されていた。「オアシス」内に隠された3つの鍵を巡り今日も多くのプレイヤーが戦いに挑む。
巨匠スティーヴン・スピルバーグ、その最新作はアーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」を原作に(クラインは今作の脚本も手掛けている)、VRワールドを舞台に古今東西のポップカルチャーへの愛とリスペクトをてんこ盛りにした最高に楽しい1本です。
実は物語自体は紐解けばそれほど難しい話をしていません。個性的で欠点だらけの少年少女たちのアドベンチャーであり、スピルバーグ作品としても「E.T.」や「グーニーズ」など何度も手掛けてきた題材のその延長線上にあると言えるでしょう。VRワールドという近未来的ツールをモチーフにする一方でこのちょっと懐かしささえ覚える題材を取り込んだことで誰もが楽しめる間口の広さを獲得しています。
ゲームと現実、その2つで物語が同時進行する二重構造自体は今や珍しくないのですが、「オアシス」自体を1つの「作品」として捉え、そのクリエイターをフィーチャーしている点がポイントで、クリエイターへのリスペクトが根底にあることで作品がより骨太なものになっています。
何よりこの映画、スピルバーグ自身間違いなく「分かってて」作ってるのですが、スピルバーグが監督している事自体が重要です。他の監督では単にパロディ満載のエンターテインメントとして(それはそれで楽しい作品ではあったでしょうが)消費されていたかもしれません。しかしスピルバーグが監督した事で、パロディがパロディでなくむしろ彼が手掛けてきた作品群の系譜の中で語れるようになったのが大きいです。
また、そんな物語をかつて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でスピルバーグと組んだアラン・シルヴェストリが音楽を手掛けているのもポイントですね。
もちろん作中で目もくらむばかりに溢れ返るキャラクター達や古今東西の作品のオマージュも見どころです。あまりに数が多すぎて初見ではまずもって全てを見つける事など不可能。一旦書き出すと膨大な文章量になってしまいそうですし、探す、出会う楽しみを奪うのももったいないのでここで詳細を解説するのは割愛します。一人でじっくり深入りするように観るのも楽しいですが、画面の隅々を見渡して発見する楽しさや思い出話の引き出しが開く感覚を気の合う仲間や恋人、パートナーと鑑賞していろいろ語ってみるのも楽しいでしょう。そういう共有体験をもたらしてくれるパワーも宿しています。
何より個人的にも大ヒットだった、「ガンダムとメカゴジラが戦っているその足元をデロリアンが疾駆する」というような80~90年代に多感な時期を過ごした方には最高にワクワクする画面がバシバシ登場するのが楽しくないわけがありましょうや(笑)
1970年代から実に半世紀近く一線で活躍し続けてきたスピルバーグの、ある意味で「集大成」ともいえる作品です。これぞまさしくエンターテインメントの真骨頂。時に登場人物に自分を重ね合わせ、時に童心に帰らせてくれる、素晴らしい映像体験。最高に楽しい時間が待っています。沢山の要素を全て見つけようとするならBlu-ray化を待つべきでしょうが、先ずは映画館で楽しみましょう。コレはスクリーンで味わわなければもったいない!
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