この連休で試験を一つ受けてきました。
正式名称「全国乗馬倶楽部振興協会技能認定4級」、平たく言えば「馬術4級」です。何年か前に始めた乗馬もラブプラス程ではないにしろ結構長く続いてます。
1級から5級まであり、4級まではインストラクターが各人の技量の習得具合を見て随時試験が行われます。3級以上はコンペの形式を取るのでその日程に合わせて調整して行く事になります。
毎週どころか毎日のように乗馬クラブに通ってる人なんかは4級取得なぞ数ヶ月もあれば行けてしまうのですが、私は行けて月2回がやっとなので5級取得から2年近くかかってしまいました。
「銀の匙」で観られるような障害を跳べるのは3級以上。4級は…そうですね、「浜辺で暴れん坊将軍ごっこができるレベル」と言えば分かりやすいでしょうか(笑)
筆記試験は余裕だったものの、実技試験が少々危なっかしかったですが何とか合格できました。次からはいよいよ障害を跳べるようになるための技術を習得する段階が始まります。
先はとても長い(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
果たして「スティール・ボール・ラン」ごっこができるようになるのはいつになるのだろう…?
さて、今回の映画は「楽園追放」です。
未曾有の大災害「ナノハザード」により人類は滅亡の危機に瀕した。残された人類は地上を捨て、電脳世界「ディーヴァ」でデータとなって暮らすようになっていた。
そのディーヴァに、地上世界から「フロンティアセッター」(声・神谷浩史)と名乗る者からのハッキング攻撃が相次いでいた。ディーヴァの捜査官・アンジェラ(声・釘宮理恵)は、フロンティアセッターを捕えハッキングの真意を探るべく生身の体・マテリアルボディとなって地上に降り立ち、現地調査員ディンゴ(声・三木眞一郎)と接触、調査を開始するのだった。
脚本虚淵玄、監督水島精二と今脂の乗ったクリエイターがタッグを組んで製作されたSFアニメにして東映アニメーション実に40年ぶりというオリジナル劇場長編アニメ映画が登場です。
40年前って何だ?と思って調べてみたら1973年春の「東映まんがまつり」内の1作品「パンダの大冒険」以来、という事でした。原作の無いオリジナルアニメの劇場公開がいかに難業か垣間見えそうな話ですね。さすがに「パンダの大冒険」は観た事無いですが(苦笑)
近年OVAシリーズの劇場公開が一般化しつつある風潮もこの映画の公開を後押ししたかもしれませんね。
物語はSFに造詣の深い虚淵と水島の作品らしくフィリップ・K・ディックやブルース・スターリングの小説を思わせる世界観です。
ただこの映画の優れたところは、恐らく非常にガッチリ組み上げているはずの設定を敢えて削げるだけ削ぎ落とし、シナリオはシンプルかつ王道に、アニメーションとしての動きの楽しさを優先し、アンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターの3人に物語の焦点を絞った思い切りの良さです。
そもそも物語の発端となった「ナノハザード」についても「人類が滅亡の危機に瀕した」とだけしか作中では語られません。これがTVシリーズなら「どういう災害であったか」の詳細まで踏み込むところですが、そうはしません。他にもそう言った箇所が多数存在しますが、それがマイナスにならないのが面白い所。特に90年代のOVAに慣れ親しんだ方には、このテイスト、ちょっと懐かしく感じられるのではないでしょうか。
そして何と言ってもこの映画最大の魅力は主人公アンジェラを演じる釘宮理恵の演技!
成熟した大人の厳しさと未成熟な少女の可憐さが同居するアンジェラという複雑なキャラクターを見事に演じ切り、これは紛れも無く彼女のキャリアで代表作として輝きを放つ作品です。物語がどうこう以前に釘宮病患者の方は絶対に外せない逸品。こんなに2時間ニヤニヤ出来る映画そうありません(笑)
あるいは個人的には発症しかかってる人にコレを観させて萌え苦しませてとどめを刺したいというか(笑)
何気にその他の声優陣も一人残らず実力派ばかりでキャスティングに死角が無いのもこの映画の長所の一つでもあります。
それはさておき、アニメ映画としても基本的には王道のエンターテインメントながら、この作品は1度目はキャラクターとアクションを楽しみ、2度目はSFとして物語を「読む」というような複数回楽しめるポテンシャルを秘めたなかなかの佳作。心底楽しい1本です。
SFファン、アニメファン、多くの方に遡求できる作品です。来月にはもうBlu-rayがリリースされますが、できれば映画館に足を運んでスクリーンで楽しんでほしいところ。
アニメーションそれ自体が爛熟し閉塞しつつある昨今、こういう野心的な作品が一度きりの徒花で終わらないでいて欲しいと思わずにはいられません。コレをきっかけに後に続く作品が現れて欲しいものですね。
正式名称「全国乗馬倶楽部振興協会技能認定4級」、平たく言えば「馬術4級」です。何年か前に始めた乗馬もラブプラス程ではないにしろ結構長く続いてます。
1級から5級まであり、4級まではインストラクターが各人の技量の習得具合を見て随時試験が行われます。3級以上はコンペの形式を取るのでその日程に合わせて調整して行く事になります。
毎週どころか毎日のように乗馬クラブに通ってる人なんかは4級取得なぞ数ヶ月もあれば行けてしまうのですが、私は行けて月2回がやっとなので5級取得から2年近くかかってしまいました。
「銀の匙」で観られるような障害を跳べるのは3級以上。4級は…そうですね、「浜辺で暴れん坊将軍ごっこができるレベル」と言えば分かりやすいでしょうか(笑)
筆記試験は余裕だったものの、実技試験が少々危なっかしかったですが何とか合格できました。次からはいよいよ障害を跳べるようになるための技術を習得する段階が始まります。
先はとても長い(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
果たして「スティール・ボール・ラン」ごっこができるようになるのはいつになるのだろう…?
さて、今回の映画は「楽園追放」です。
未曾有の大災害「ナノハザード」により人類は滅亡の危機に瀕した。残された人類は地上を捨て、電脳世界「ディーヴァ」でデータとなって暮らすようになっていた。
そのディーヴァに、地上世界から「フロンティアセッター」(声・神谷浩史)と名乗る者からのハッキング攻撃が相次いでいた。ディーヴァの捜査官・アンジェラ(声・釘宮理恵)は、フロンティアセッターを捕えハッキングの真意を探るべく生身の体・マテリアルボディとなって地上に降り立ち、現地調査員ディンゴ(声・三木眞一郎)と接触、調査を開始するのだった。
脚本虚淵玄、監督水島精二と今脂の乗ったクリエイターがタッグを組んで製作されたSFアニメにして東映アニメーション実に40年ぶりというオリジナル劇場長編アニメ映画が登場です。
40年前って何だ?と思って調べてみたら1973年春の「東映まんがまつり」内の1作品「パンダの大冒険」以来、という事でした。原作の無いオリジナルアニメの劇場公開がいかに難業か垣間見えそうな話ですね。さすがに「パンダの大冒険」は観た事無いですが(苦笑)
近年OVAシリーズの劇場公開が一般化しつつある風潮もこの映画の公開を後押ししたかもしれませんね。
物語はSFに造詣の深い虚淵と水島の作品らしくフィリップ・K・ディックやブルース・スターリングの小説を思わせる世界観です。
ただこの映画の優れたところは、恐らく非常にガッチリ組み上げているはずの設定を敢えて削げるだけ削ぎ落とし、シナリオはシンプルかつ王道に、アニメーションとしての動きの楽しさを優先し、アンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターの3人に物語の焦点を絞った思い切りの良さです。
そもそも物語の発端となった「ナノハザード」についても「人類が滅亡の危機に瀕した」とだけしか作中では語られません。これがTVシリーズなら「どういう災害であったか」の詳細まで踏み込むところですが、そうはしません。他にもそう言った箇所が多数存在しますが、それがマイナスにならないのが面白い所。特に90年代のOVAに慣れ親しんだ方には、このテイスト、ちょっと懐かしく感じられるのではないでしょうか。
そして何と言ってもこの映画最大の魅力は主人公アンジェラを演じる釘宮理恵の演技!
成熟した大人の厳しさと未成熟な少女の可憐さが同居するアンジェラという複雑なキャラクターを見事に演じ切り、これは紛れも無く彼女のキャリアで代表作として輝きを放つ作品です。物語がどうこう以前に釘宮病患者の方は絶対に外せない逸品。こんなに2時間ニヤニヤ出来る映画そうありません(笑)
あるいは個人的には発症しかかってる人にコレを観させて萌え苦しませてとどめを刺したいというか(笑)
何気にその他の声優陣も一人残らず実力派ばかりでキャスティングに死角が無いのもこの映画の長所の一つでもあります。
それはさておき、アニメ映画としても基本的には王道のエンターテインメントながら、この作品は1度目はキャラクターとアクションを楽しみ、2度目はSFとして物語を「読む」というような複数回楽しめるポテンシャルを秘めたなかなかの佳作。心底楽しい1本です。
SFファン、アニメファン、多くの方に遡求できる作品です。来月にはもうBlu-rayがリリースされますが、できれば映画館に足を運んでスクリーンで楽しんでほしいところ。
アニメーションそれ自体が爛熟し閉塞しつつある昨今、こういう野心的な作品が一度きりの徒花で終わらないでいて欲しいと思わずにはいられません。コレをきっかけに後に続く作品が現れて欲しいものですね。
今年もボジョレー・ヌーヴォーの季節がやってきました。
ヌーヴォーの広告で良く見かける「10年に1つ」とか「50年に1度」とかいうあのコピーなんですが、フランス・ボージョレ―地区から定期的に(4月頃からほぼ月1回程度)世界へ発信されるヴィンテージ・レポートの聞こえの良い所を一般消費者の購買意欲を掻き立てようと販売者が安易に短くまとめた結果、みたいなところが多いので文面をそのまま鵜呑みにはできなくなってしまっているのが現状です。
確かに極端な当たり年というのは存在して、近年では2009年がそれに当たり、その年のヌーヴォーは「どんな安物を買っても美味い」レベルでした。また「ハズレの年」も同様に存在し、最近では2012年がそれに該当するのですが、そう言う年ではむしろ生産者の醸造技術のレベルが如実に商品に出るのでそれはそれで楽しみ方というのがあったりします。
今年は夏季に天候が崩れはしたもののその後は持ち直したようで結果的にはかなり優良なヴィンテージになってるらしいとか。「偉大な」なんてフレーズが久しぶりに飛び出したので結構自信あるみたいです。まあ私もまだ飲んでいないので「らしい」「みたい」なんて曖昧な表現しかできませんが(笑)
こんばんは、小島@監督です。
実はボジョレー・ヌーヴォーのようなその年の出来を占う新酒というのは世界中にあり、近年ではイタリアのヴィーノ・ノヴェッロ(こちらは既に解禁済み)なんかも輸入され始めているのでご興味ある方は探してみてください。
さて、今回の映画は特集上映「ベルイマンの黄金期」より「第七の封印」です。
十字軍の長い遠征を終えて帰国の途に着く騎士アントニウス(マックス・フォン・シドー)とその従者ヨンス(グンナール・ビョルンストランド)。
そのアントニウスの前に死を宣告するために死神(ベント・エケロート)が現れた。その死神に対し、アントニウスは自らの命を賭けてのチェス勝負を申し込む。それは死を恐れてと言うより戦役で疲れ揺らいだ信仰を取り戻す時間をつかみ取るための行いであった。
アントニウスの家路と共に続く死神との対局。果たしてその行方は。
1957年に製作(日本での初公開は1962年)されたこの映画は、騎士と死神のチェス対決を通して神の存在を問い掛けるという哲学的なテーマを内包した物語です。
騎士アントニウスは死神との対局と共に故郷への旅を続け、その中で黒死病の蔓延に苦しむ民衆や魔女狩りで火あぶりにされようとしている女性と出会い、都度信仰心を揺らがされ「問」を重ね、その答えを求めるかのように死神との対話を重ねます。
実は十字軍遠征と黒死病蔓延と魔女狩りの横行はそれぞれ相当時代に隔たりがありますが、監督ベルイマンは恐らくその辺承知の上で盛り込んで来てると思いますので多分ツッコミは厳禁です(笑)
題材と言い洗練された会話と言いとても半世紀以上前の映画とは思えない逸品です。特に押井守作品のファンの方にはきっとストライクに違いないと思います(笑)
また、単に小難しいセリフが飛び交うだけの作品ではなく鍛冶屋の妻を寝取った旅芸人と鍛冶屋との珍妙なやり取りなどコミカルなシーンもあり、決して堅いだけの作品ではないのも楽しい所。
後になって知ったのですがこの映画は当時非常に画期的な作品だったそうです。どの辺りがというと、何と「死神が登場する事」それ自体だそうです。
ホラー映画もモンスター映画も既に多数製作されていながら「死」そのものを具現化した「死神」が映画に登場したのはこの作品が初めてだそうで、それに合わせて「黒衣を纏った白い顔の男(下図参照)」という死神のビジュアルや「チェスをたしなむ」ところなどはその後の作品に多大な影響を与えました。

私もそうですが「死神」というとこの姿をイメージされる方、多いのではないでしょうか。もっとずっと昔からあるイメージかと思ったんですが実はかなり新しいものだったんですね。
物語の面白さもさることながらこう言ったところも楽しんでほしい作品ですね。
私は企画上映の機会を捕まえて映画館で楽しむことができましたが、古い作品ですので既にDVDも発売されています。映画ファンはもちろん、先述した押井ファンに加えライトノベルファン、そして何がしかの形で創作に携わる方には特に観ておいてほしい作品ですね。きっと得られるものがあると思いますよ。
ヌーヴォーの広告で良く見かける「10年に1つ」とか「50年に1度」とかいうあのコピーなんですが、フランス・ボージョレ―地区から定期的に(4月頃からほぼ月1回程度)世界へ発信されるヴィンテージ・レポートの聞こえの良い所を一般消費者の購買意欲を掻き立てようと販売者が安易に短くまとめた結果、みたいなところが多いので文面をそのまま鵜呑みにはできなくなってしまっているのが現状です。
確かに極端な当たり年というのは存在して、近年では2009年がそれに当たり、その年のヌーヴォーは「どんな安物を買っても美味い」レベルでした。また「ハズレの年」も同様に存在し、最近では2012年がそれに該当するのですが、そう言う年ではむしろ生産者の醸造技術のレベルが如実に商品に出るのでそれはそれで楽しみ方というのがあったりします。
今年は夏季に天候が崩れはしたもののその後は持ち直したようで結果的にはかなり優良なヴィンテージになってるらしいとか。「偉大な」なんてフレーズが久しぶりに飛び出したので結構自信あるみたいです。まあ私もまだ飲んでいないので「らしい」「みたい」なんて曖昧な表現しかできませんが(笑)
こんばんは、小島@監督です。
実はボジョレー・ヌーヴォーのようなその年の出来を占う新酒というのは世界中にあり、近年ではイタリアのヴィーノ・ノヴェッロ(こちらは既に解禁済み)なんかも輸入され始めているのでご興味ある方は探してみてください。
さて、今回の映画は特集上映「ベルイマンの黄金期」より「第七の封印」です。
十字軍の長い遠征を終えて帰国の途に着く騎士アントニウス(マックス・フォン・シドー)とその従者ヨンス(グンナール・ビョルンストランド)。
そのアントニウスの前に死を宣告するために死神(ベント・エケロート)が現れた。その死神に対し、アントニウスは自らの命を賭けてのチェス勝負を申し込む。それは死を恐れてと言うより戦役で疲れ揺らいだ信仰を取り戻す時間をつかみ取るための行いであった。
アントニウスの家路と共に続く死神との対局。果たしてその行方は。
1957年に製作(日本での初公開は1962年)されたこの映画は、騎士と死神のチェス対決を通して神の存在を問い掛けるという哲学的なテーマを内包した物語です。
騎士アントニウスは死神との対局と共に故郷への旅を続け、その中で黒死病の蔓延に苦しむ民衆や魔女狩りで火あぶりにされようとしている女性と出会い、都度信仰心を揺らがされ「問」を重ね、その答えを求めるかのように死神との対話を重ねます。
実は十字軍遠征と黒死病蔓延と魔女狩りの横行はそれぞれ相当時代に隔たりがありますが、監督ベルイマンは恐らくその辺承知の上で盛り込んで来てると思いますので多分ツッコミは厳禁です(笑)
題材と言い洗練された会話と言いとても半世紀以上前の映画とは思えない逸品です。特に押井守作品のファンの方にはきっとストライクに違いないと思います(笑)
また、単に小難しいセリフが飛び交うだけの作品ではなく鍛冶屋の妻を寝取った旅芸人と鍛冶屋との珍妙なやり取りなどコミカルなシーンもあり、決して堅いだけの作品ではないのも楽しい所。
後になって知ったのですがこの映画は当時非常に画期的な作品だったそうです。どの辺りがというと、何と「死神が登場する事」それ自体だそうです。
ホラー映画もモンスター映画も既に多数製作されていながら「死」そのものを具現化した「死神」が映画に登場したのはこの作品が初めてだそうで、それに合わせて「黒衣を纏った白い顔の男(下図参照)」という死神のビジュアルや「チェスをたしなむ」ところなどはその後の作品に多大な影響を与えました。
私もそうですが「死神」というとこの姿をイメージされる方、多いのではないでしょうか。もっとずっと昔からあるイメージかと思ったんですが実はかなり新しいものだったんですね。
物語の面白さもさることながらこう言ったところも楽しんでほしい作品ですね。
私は企画上映の機会を捕まえて映画館で楽しむことができましたが、古い作品ですので既にDVDも発売されています。映画ファンはもちろん、先述した押井ファンに加えライトノベルファン、そして何がしかの形で創作に携わる方には特に観ておいてほしい作品ですね。きっと得られるものがあると思いますよ。
昨日開催された「刈谷アニメCollection」に遊びに行ってきました。
あんてばちゃんやまむさん始めちゅうカラメンバーが何人かコスプレイヤーとして参加してらっしゃってますし、イベントそのものの雰囲気を楽しみにフラッと行ってみようと気軽な気持ちで行きました。
生憎の雨だった事もあり、駅の改札を出たそばからコスプレイヤーが闊歩してるなかなか凄い光景が展開していました。必然的に屋根のある場所に人が集まってしまうので、人が増えてきた午後では明らかに滞留してしまっている場所も発生しており、やっぱり晴れた日に来たかったかな、という印象でした。来年は秋晴れが広がってると良いですね。
幸運だったのは、結構ゆっくり出発したのに声優原由実さん(アイマスの四条貴音役など)のライブの整理券がまだ残っていたので観覧する事が出来た上に、整理券番号が431番と相当後ろの方だったにもかかわらず何故かステージから3列目の座席が一つ空いていてかなり前の方でライブを楽しめた事ですね。
まさに無欲の勝利。そもそも観れると思っていなかったのでサイリウムを持参しなかったことだけが唯一の後悔です(苦笑)
整理券のみのフリーライブながら6曲を披露、トークを交えて約50分となかなか充実した内容で大満足でした。
こんばんは、小島@監督です。
コスプレ関連についてはきっと明日まむさんががっつり語ってくれるはず!
さて、今回の映画は「エクスペンダブルズ3ワールド・ミッション」です。
デキる男たちの悪ふざけ、オヤジドリームチームアクション映画も3作目。
今回はこれまでのメンバーに加えてウェズリー・スナイプス、アントニオ・バンデラスが参戦し、更に前作まで登場したブルース・ウィリスが今作では欠場したのに代わって何とハリソン・フォードが、そして前作のジャン・クロード・ヴァン=ダムに次ぐ敵役にメル・ギブソンと、もう無茶苦茶なメンツです。出演者たちのこれまでの主演映画の総興収は3兆円を超えるとか、どこかの国家予算みたいな数字です。
また今回はリーダーのバーニー(シルヴェスタ・スタローン)が一時チームを解散し若手メンバーをスカウトして再結成する、という流れになるのですがその若手メンバーに「トワイライト」シリーズでエメット・カレン役を演じたケラン・ラッツがおり、決して引けを取っていないのもなかなかです。
この映画はとにかく観客の「観たい!」に全力で応えようとする溢れんばかりのサービス精神が最大の特徴。というか観客を喜ばせようとすることしか考えていないに違いありません。アクションの組み立て方、セリフやダイアローグなど、全てがその為に機能するように作っている感じです。目的意識がどうしようもなくはっきりしているせいか演じてる俳優たちも実に楽しそうです。
彼らのこれまでのフィルモグラフィーを知ってたらそれだけでテンション上がったりクスッと笑える物がてんこ盛り。知らなくても全く金に糸目をつける気の無いゴージャスそのものの画面を楽しんでいるだけで2時間あっという間です。
何と言ってもランボーとマッドマックスの素手喧嘩(「ステゴロ」と読みましょう)が大スクリーンで観られる映画なんてコレだけ!
コレを堪能できただけでも1,800円の価値はあります。特に木曜洋画劇場や日曜洋画劇場に親しんだ方々はこの映画を避けて通る選択肢などありません。何としても観に行きましょう。
そうそう、普段映画に行かれる際にパンフレットを購入されない方も、今回は購入をお薦めします。またしても遊び心(いやむしろボンクラ感)満載。ページ数も結構多いですし楽しめる事請け合いです。ご鑑賞の際は是非!
あんてばちゃんやまむさん始めちゅうカラメンバーが何人かコスプレイヤーとして参加してらっしゃってますし、イベントそのものの雰囲気を楽しみにフラッと行ってみようと気軽な気持ちで行きました。
生憎の雨だった事もあり、駅の改札を出たそばからコスプレイヤーが闊歩してるなかなか凄い光景が展開していました。必然的に屋根のある場所に人が集まってしまうので、人が増えてきた午後では明らかに滞留してしまっている場所も発生しており、やっぱり晴れた日に来たかったかな、という印象でした。来年は秋晴れが広がってると良いですね。
幸運だったのは、結構ゆっくり出発したのに声優原由実さん(アイマスの四条貴音役など)のライブの整理券がまだ残っていたので観覧する事が出来た上に、整理券番号が431番と相当後ろの方だったにもかかわらず何故かステージから3列目の座席が一つ空いていてかなり前の方でライブを楽しめた事ですね。
まさに無欲の勝利。そもそも観れると思っていなかったのでサイリウムを持参しなかったことだけが唯一の後悔です(苦笑)
整理券のみのフリーライブながら6曲を披露、トークを交えて約50分となかなか充実した内容で大満足でした。
こんばんは、小島@監督です。
コスプレ関連についてはきっと明日まむさんががっつり語ってくれるはず!
さて、今回の映画は「エクスペンダブルズ3ワールド・ミッション」です。
デキる男たちの悪ふざけ、オヤジドリームチームアクション映画も3作目。
今回はこれまでのメンバーに加えてウェズリー・スナイプス、アントニオ・バンデラスが参戦し、更に前作まで登場したブルース・ウィリスが今作では欠場したのに代わって何とハリソン・フォードが、そして前作のジャン・クロード・ヴァン=ダムに次ぐ敵役にメル・ギブソンと、もう無茶苦茶なメンツです。出演者たちのこれまでの主演映画の総興収は3兆円を超えるとか、どこかの国家予算みたいな数字です。
また今回はリーダーのバーニー(シルヴェスタ・スタローン)が一時チームを解散し若手メンバーをスカウトして再結成する、という流れになるのですがその若手メンバーに「トワイライト」シリーズでエメット・カレン役を演じたケラン・ラッツがおり、決して引けを取っていないのもなかなかです。
この映画はとにかく観客の「観たい!」に全力で応えようとする溢れんばかりのサービス精神が最大の特徴。というか観客を喜ばせようとすることしか考えていないに違いありません。アクションの組み立て方、セリフやダイアローグなど、全てがその為に機能するように作っている感じです。目的意識がどうしようもなくはっきりしているせいか演じてる俳優たちも実に楽しそうです。
彼らのこれまでのフィルモグラフィーを知ってたらそれだけでテンション上がったりクスッと笑える物がてんこ盛り。知らなくても全く金に糸目をつける気の無いゴージャスそのものの画面を楽しんでいるだけで2時間あっという間です。
何と言ってもランボーとマッドマックスの素手喧嘩(「ステゴロ」と読みましょう)が大スクリーンで観られる映画なんてコレだけ!
コレを堪能できただけでも1,800円の価値はあります。特に木曜洋画劇場や日曜洋画劇場に親しんだ方々はこの映画を避けて通る選択肢などありません。何としても観に行きましょう。
そうそう、普段映画に行かれる際にパンフレットを購入されない方も、今回は購入をお薦めします。またしても遊び心(いやむしろボンクラ感)満載。ページ数も結構多いですし楽しめる事請け合いです。ご鑑賞の際は是非!
題材が自分の仕事に直結する内容なのでNHKの朝ドラ「マッサン」を欠かさず観ています。
正直朝ドラは毎日追いかけるのが大変なので「あまちゃん」や「ゲゲゲの女房」のようにどんだけムーブメントを巻き起こそうがスルーしていたのですが、今回はさすがに逃げるワケにいきません。
ニッカウィスキーの創業者・竹鶴政孝(作中では亀山正孝)と、その妻リタ(作中ではエリー)の生涯を描くドラマで、大正時代にはまだ珍しかった国際結婚と日本最初の国産ウィスキーの完成という前代未聞の事業へ挑む苦闘や冒険が描かれます。
いまのところまだウィスキー研究も緒に就いたばかりで突如異人さんが混ざり込んでのホームドラマ的要素が強いですが、日本の広告史に多大な影響を与えた「赤玉ポートワイン」(作中では太陽ワイン)のヌードポスター(下図参照) のエピソードを盛り込んだり、
なかなか業界史物としても興味深い感じになっています。
こんばんは、小島@監督です。
でもやっぱり面白くても毎日観るのは結構しんどい(苦笑)
さて、今回はかなりユニークな映画をご紹介。「ローマ環状線、巡りゆく人生たち」です。
ローマの外周を囲む全長約70kmの環状高速道路GRA。その周辺には旅行者が知りえない名も無き人々の暮らしがある。
ブルジョアを装う没落貴族、車上生活を営むニューハーフ、激務の合間を縫い置いた母親の面倒を見る救急隊員、後継者がいないことを嘆く鰻漁師、集合住宅に住みあてどないおしゃべりに興じる老紳士とその娘、木の中の「音」を研究する植物学者…これは、かれらの生活の点描をつづったドキュメンタリー。
一応「ドキュメンタリー」というカテゴリーに属する映画ですが、その枠組みの中に納まる作品ではありません。
ドキュメンタリーとは概してメッセージ性、あるいは記録性の強い作品、いわば作家の意志が前面に出る作品になるものなのですが、この作品はそういうものとは大きく一線を画しています。
根本的に、まず被写体の対象になった人物のインタビュー映像が無い時点で他とは大きく異なっています。
場所を変えながら次々と登場する人々は、しかし一つ一つが何かの繋がりがあるわけでもなく、一つのエピソードが作品の中で何らかの解決を見るでもなく、さながら散文詩のような点描が続きます。
まるで2時間足らずの映画の中に人の生き死になど描けようハズも無いと言わんばかりに全ては始まりでも終わりでもないエピソードばかりです。
しかも淡々とヤマもオチも無いまま並べられるので、さしもの私ですら中盤は眠気との戦いになりました(苦笑)
しかし、そう言う作品であるにも関わらず何故か観終わると人と語ってみたくなったり、もう一遍観返してみたくなる不思議。
ちょっと上手く表現しにくい得がたい魅力がこの映画には存在します。
そもそもどうやってこの被写体の対象である人物の自然な日常的振る舞いをカメラに収める事が出来たのか不思議でならない映像がポンポン出てくるのにも驚きますし、説明的な描写を一切省きながらもその人物の「核」のようなものを見つけ出している監督の確固たる観察眼、批評眼にも驚かされます。
被写体にどこまでも近づきながら「客観性」を失わないその映像、だからというだけではないでしょうが、この映画はヴェネチア国際映画祭で審査員の絶賛を浴び、金獅子賞に輝きました。
おそらく相当に、いや極端に人を選ぶ作品です。一生の宝物になる人がいる一方で、爆睡して一瞬たりとも記憶に残らない人もいるに違いありません。
だからこそ色んな人に観ていただきたい作品、という感じがします。もしどこかでこの映画に触れる機会があったなら、その時は是非ご覧になってみてください。
正直朝ドラは毎日追いかけるのが大変なので「あまちゃん」や「ゲゲゲの女房」のようにどんだけムーブメントを巻き起こそうがスルーしていたのですが、今回はさすがに逃げるワケにいきません。
ニッカウィスキーの創業者・竹鶴政孝(作中では亀山正孝)と、その妻リタ(作中ではエリー)の生涯を描くドラマで、大正時代にはまだ珍しかった国際結婚と日本最初の国産ウィスキーの完成という前代未聞の事業へ挑む苦闘や冒険が描かれます。
いまのところまだウィスキー研究も緒に就いたばかりで突如異人さんが混ざり込んでのホームドラマ的要素が強いですが、日本の広告史に多大な影響を与えた「赤玉ポートワイン」(作中では太陽ワイン)のヌードポスター(下図参照) のエピソードを盛り込んだり、
なかなか業界史物としても興味深い感じになっています。
こんばんは、小島@監督です。
でもやっぱり面白くても毎日観るのは結構しんどい(苦笑)
さて、今回はかなりユニークな映画をご紹介。「ローマ環状線、巡りゆく人生たち」です。
ローマの外周を囲む全長約70kmの環状高速道路GRA。その周辺には旅行者が知りえない名も無き人々の暮らしがある。
ブルジョアを装う没落貴族、車上生活を営むニューハーフ、激務の合間を縫い置いた母親の面倒を見る救急隊員、後継者がいないことを嘆く鰻漁師、集合住宅に住みあてどないおしゃべりに興じる老紳士とその娘、木の中の「音」を研究する植物学者…これは、かれらの生活の点描をつづったドキュメンタリー。
一応「ドキュメンタリー」というカテゴリーに属する映画ですが、その枠組みの中に納まる作品ではありません。
ドキュメンタリーとは概してメッセージ性、あるいは記録性の強い作品、いわば作家の意志が前面に出る作品になるものなのですが、この作品はそういうものとは大きく一線を画しています。
根本的に、まず被写体の対象になった人物のインタビュー映像が無い時点で他とは大きく異なっています。
場所を変えながら次々と登場する人々は、しかし一つ一つが何かの繋がりがあるわけでもなく、一つのエピソードが作品の中で何らかの解決を見るでもなく、さながら散文詩のような点描が続きます。
まるで2時間足らずの映画の中に人の生き死になど描けようハズも無いと言わんばかりに全ては始まりでも終わりでもないエピソードばかりです。
しかも淡々とヤマもオチも無いまま並べられるので、さしもの私ですら中盤は眠気との戦いになりました(苦笑)
しかし、そう言う作品であるにも関わらず何故か観終わると人と語ってみたくなったり、もう一遍観返してみたくなる不思議。
ちょっと上手く表現しにくい得がたい魅力がこの映画には存在します。
そもそもどうやってこの被写体の対象である人物の自然な日常的振る舞いをカメラに収める事が出来たのか不思議でならない映像がポンポン出てくるのにも驚きますし、説明的な描写を一切省きながらもその人物の「核」のようなものを見つけ出している監督の確固たる観察眼、批評眼にも驚かされます。
被写体にどこまでも近づきながら「客観性」を失わないその映像、だからというだけではないでしょうが、この映画はヴェネチア国際映画祭で審査員の絶賛を浴び、金獅子賞に輝きました。
おそらく相当に、いや極端に人を選ぶ作品です。一生の宝物になる人がいる一方で、爆睡して一瞬たりとも記憶に残らない人もいるに違いありません。
だからこそ色んな人に観ていただきたい作品、という感じがします。もしどこかでこの映画に触れる機会があったなら、その時は是非ご覧になってみてください。
仕事上がりに良く寄っていた古本屋がこの10月いっぱいで閉店してしまうと知り、今月は極力足を運ぶようにしています。
名残惜しいから、というのももちろんですが文庫本が全品50円という文字通りの「投げ売り」状態の半端無い破壊力に何かもうバカスカ買っています。
大抵の物は数年前のタイトルが多いのですが、中にはここ2,3か月にリリースされたばかりの、普通に今書店で平積みされてる物が混ざっており、それも例外なく50円。ここまで来るとラッキーというより何だか申し訳無くなってきます。でも勿論買っちゃう(笑)
こんばんは、小島@監督です。
とは言え自分の読書ペースを考えるとそろそろ一冬越せそうな量になってきた(苦笑)
さて、今回の映画は「ジャージー・ボーイズ」です。
1950年代、ビートルズ以前に「シェリー」「君の瞳に恋してる」など、現在においてもカヴァーを重ねられる名曲を生み出し不滅の伝説を打ち立てた4人組「フォー・シーズンズ」
ニュージャージーの貧困の中に生まれ育った彼らが音楽で栄光をつかむまでの軌跡、そしてその栄光故に襲われるグループ内での嫉妬と不和、崩壊と喪失、そこからの再生を彼らが生み出した数々の楽曲と共に描き出すミュージカルです。
80歳を過ぎても尚旺盛に作品を発表し続ける巨匠クリント・イーストウッド。彼が新たに選んだ題材がミュージカル、それもポップミュージックを扱ったミュージカル、というのに結構驚きました。
クリント・イーストウッドってジャズ好きで有名だったので、こういうポップ系も行けるとは思いませんでした。
そういえば最近になって知りましたが、ミュージカルにおいて物語に合わせて楽曲を作るのではなく、この「ジャージー・ボーイズ」のように古今のヒットナンバーの披露を主眼に置いて物語をそれに合わせて組み上げるというミュージカルのスタイルを「カタログ・ミュージカル」というそうです。日本では劇団四季の定番の演目である「マンマ・ミーア!」が有名ですね。
作品は軽妙にして洒脱、近年のイーストウッド作品と言うと「硫黄島からの手紙」や「ヒア・アフター」などの重厚な作品の印象が強いですが、彼には「スペース・カウボーイ」のようなノー天気な作品もあり、こんな洒落た作品をものする事もできるとは、さすが巨匠、懐の深さが違います(笑)
この映画の大きな特徴は50~60年代のヒットナンバーが多数使われている事ももちろんですが、それ以上に物語の随所に主要キャラクターが自身の心情をモノローグではなくカメラ目線で観客に向けて語りかける、いわゆる「第四の壁を破る」演出を用いている事が印象的です。
「第四の壁」とは舞台演劇に端を発する言葉で、大道具の壁が設置される左右と奥の壁に次ぐ、演者と観客を隔てる境界線を指し、この境界線を無視して演者が観客に語りかけたりすることを「第四の壁を破る」と言います。
映画で使われた最近の実例としては「プリキュア」シリーズでミラクルライトを振るのを呼びかけたり諸注意を子供に語りかけたりするのに用いている、アレですね。
実はこの「舞台に極力近い演出」というのが時に欠点でもあります。シナリオがそもそも楽曲に重点が置かれている事もあり、いくつか「経過」がバッサリ省かれ「結果」だけが示されるエピソードがあり、物語が有機的に繋がってる感じがしにくいのが残念です。
それでもさすが数十年の時を経てなお生き残った楽曲群だけあって、音楽の素晴らしさは見事の一言。この音楽の素晴らしさが「舞台に近い演出」と特に最高次元で融合した映画ラストのある「趣向」はきっと高い満足感を得られる事でしょう。
もうすぐ公開も終盤にさしかかっていますが、音楽の良い映画はそれだけでスクリーン映えするので、機会のある方は是非映画館で味わっていただきたいですね。
ところで余談ですが、主人公のモデルになったフォー・シーズンズのリードボーカル、フランキー・ヴァリは存命どころか何とまだ現役!だそうで、今年初めての来日公演もこなしたとか。監督クリント・イーストウッドと言い、元気なお爺ちゃんが多いですね(笑)
名残惜しいから、というのももちろんですが文庫本が全品50円という文字通りの「投げ売り」状態の半端無い破壊力に何かもうバカスカ買っています。
大抵の物は数年前のタイトルが多いのですが、中にはここ2,3か月にリリースされたばかりの、普通に今書店で平積みされてる物が混ざっており、それも例外なく50円。ここまで来るとラッキーというより何だか申し訳無くなってきます。でも勿論買っちゃう(笑)
こんばんは、小島@監督です。
とは言え自分の読書ペースを考えるとそろそろ一冬越せそうな量になってきた(苦笑)
さて、今回の映画は「ジャージー・ボーイズ」です。
1950年代、ビートルズ以前に「シェリー」「君の瞳に恋してる」など、現在においてもカヴァーを重ねられる名曲を生み出し不滅の伝説を打ち立てた4人組「フォー・シーズンズ」
ニュージャージーの貧困の中に生まれ育った彼らが音楽で栄光をつかむまでの軌跡、そしてその栄光故に襲われるグループ内での嫉妬と不和、崩壊と喪失、そこからの再生を彼らが生み出した数々の楽曲と共に描き出すミュージカルです。
80歳を過ぎても尚旺盛に作品を発表し続ける巨匠クリント・イーストウッド。彼が新たに選んだ題材がミュージカル、それもポップミュージックを扱ったミュージカル、というのに結構驚きました。
クリント・イーストウッドってジャズ好きで有名だったので、こういうポップ系も行けるとは思いませんでした。
そういえば最近になって知りましたが、ミュージカルにおいて物語に合わせて楽曲を作るのではなく、この「ジャージー・ボーイズ」のように古今のヒットナンバーの披露を主眼に置いて物語をそれに合わせて組み上げるというミュージカルのスタイルを「カタログ・ミュージカル」というそうです。日本では劇団四季の定番の演目である「マンマ・ミーア!」が有名ですね。
作品は軽妙にして洒脱、近年のイーストウッド作品と言うと「硫黄島からの手紙」や「ヒア・アフター」などの重厚な作品の印象が強いですが、彼には「スペース・カウボーイ」のようなノー天気な作品もあり、こんな洒落た作品をものする事もできるとは、さすが巨匠、懐の深さが違います(笑)
この映画の大きな特徴は50~60年代のヒットナンバーが多数使われている事ももちろんですが、それ以上に物語の随所に主要キャラクターが自身の心情をモノローグではなくカメラ目線で観客に向けて語りかける、いわゆる「第四の壁を破る」演出を用いている事が印象的です。
「第四の壁」とは舞台演劇に端を発する言葉で、大道具の壁が設置される左右と奥の壁に次ぐ、演者と観客を隔てる境界線を指し、この境界線を無視して演者が観客に語りかけたりすることを「第四の壁を破る」と言います。
映画で使われた最近の実例としては「プリキュア」シリーズでミラクルライトを振るのを呼びかけたり諸注意を子供に語りかけたりするのに用いている、アレですね。
実はこの「舞台に極力近い演出」というのが時に欠点でもあります。シナリオがそもそも楽曲に重点が置かれている事もあり、いくつか「経過」がバッサリ省かれ「結果」だけが示されるエピソードがあり、物語が有機的に繋がってる感じがしにくいのが残念です。
それでもさすが数十年の時を経てなお生き残った楽曲群だけあって、音楽の素晴らしさは見事の一言。この音楽の素晴らしさが「舞台に近い演出」と特に最高次元で融合した映画ラストのある「趣向」はきっと高い満足感を得られる事でしょう。
もうすぐ公開も終盤にさしかかっていますが、音楽の良い映画はそれだけでスクリーン映えするので、機会のある方は是非映画館で味わっていただきたいですね。
ところで余談ですが、主人公のモデルになったフォー・シーズンズのリードボーカル、フランキー・ヴァリは存命どころか何とまだ現役!だそうで、今年初めての来日公演もこなしたとか。監督クリント・イーストウッドと言い、元気なお爺ちゃんが多いですね(笑)
先日リリース直前のドラマの先行上映会に行ってきました。
タイトルは「ストライク・バック」
イギリス機密情報部配下の極秘部隊「セクション20」、そこに所属する元SBS隊員で生真面目なマイケル・ストーンブリッジ(フィリップ・ウィンチェスター)と元デルタフォースながら軽薄な性格かつ女たらしのダミアン・スコット(サリバン・スティプルトン)のコンビが世界各地で困難なミッションに挑むアクション・ドラマです。
既にCSやWOWOWで放送されているのでタイトルをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
TVドラマながら「R15+」のレーティングが施されるだけあり、かなりハードなアクションシーンが展開する上、登場人物たちの濡れ場も結構ストレートに描いてきます。
基本的に2話で1つのエピソードを構成するので、2話を一気見するとちょうど90分のアクション映画1本に相当するようなイメージです。それでいて連続ドラマとして全体を通底するような謎や伏線も用意してるのでかなり凝った構成と言えます。
…ですが、基本は派手なアクション重視のノー天気なドラマと言え、ダミアンが行く先々でひっかける女性たちと合わせておっさんホイホイな作品と言って差し支えないでしょう。肩ひじ張らずに楽しめる一品ですね。
こんばんは、小島@監督です。
「ストライク・バック」は10月22日セル&レンタルスタート!
さて、今回の映画は「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」です。
活躍を続けるハピネスチャージプリキュアのメンバー達。しかしそれを暗い顔で見つめる少女の姿があった。
ある日保育園で人形劇をすることになっためぐみ(声・中島愛)たち。失敗してしまったものの子供たちに何とか喜んでもらえてめぐみもご満悦だ。
劇を終えて片づけを始めるとその中に見覚えの無い人形がある事に気付く。と、その人形が喋り出した。つむぎ(声・堀江由衣)と名乗るその人形はドール王国から来たという。ドール王国は今幻影帝国の侵攻を受け存亡の危機に立っていると聞いためぐみたちは、つむぎの導きでドール王国へと向かう事にするのだった。
シリーズ10周年記念作品と銘打ち、冒頭やパンフレットの表紙にもその旨を示すロゴが施されています。
内容の方もそのロゴに負けないものになっていました。
TVシリーズよりほんの少し輪郭線が強調されたビジュアルが特徴的で、また心なしか各キャラクターともTVシリーズよりスタイルが良くなって特にすらっとした美脚が何ともグッドルッキング。いや、それはいいとして内容の話に移りましょう(笑)
とにかく開幕すぐのアクションシークエンスが強烈なインパクト。最初の7,8分の疾走、いや爆走感が尋常じゃありません。恐らくシリーズ最高レベルのスピード感です。また、このハイテンポに煽られたのか特に白雪ひめ(声・潘めぐみ)の感情のアップダウンがTVシリーズ以上に強調されており、賑やかと言うよりはもう「やかましい」と感じてしまう方も出てきてしまいそう。あるいはこの速さに振り落とされてしまう方もいるかもしれません。
さすがに冒頭の異様なスピード感が70分超も続くワケは無く、テンポが一旦落ち着いてからこの映画の物語、そのテーマ性が明瞭になって行きます。
「お祭り感」を強調する「オールスターズ」と違い、単独タイトルのプリキュア劇場版は子供向けの作品ながらかなりヘビーなテーマを、しかも本気で盛り込んでくる傾向があり、それはこのハピネスチャージでも例外ではありません。
「みんなを幸せにしたい」と常に願うめぐみですが、何もかもに絶望しきったその心に対してめぐみの漠然とした願いはあまりにも無力。
その中で、それでも「望む結果に向かってできる事を精一杯やる」というのがいかに難しく、しかし尊い事かを謳い上げます。
ゲストヒロインの「つむぎ」という名前に合わせて「紡ぐ」「織る」という言葉をセリフの中に織り交ぜてテーマをより深く彫り込んでいくそのシナリオも巧みです。
昨年の、未来へと繋がる礎としての「思い出」を描いた「ドキドキ!プリキュア」と言い、メインターゲットのお子さんにはまずもって分かりにくいテーマだとは思いますが、恐らく制作陣はその辺り織り込み済みで作っているんじゃないかと思います。
「今すぐ理解できなくても、ほんの少し心に何かを残せればそれでいい」、そう言う考えかも知れません。成熟した大人が子供に向けて本気で語りかけているような力強い説得力があります。
さすがに毎週のTVシリーズでこんな重たい話をしょっちゅうブン投げられても困りますが(笑)、この「本気」、失くさないままでいて欲しいですね。
タイトルは「ストライク・バック」
イギリス機密情報部配下の極秘部隊「セクション20」、そこに所属する元SBS隊員で生真面目なマイケル・ストーンブリッジ(フィリップ・ウィンチェスター)と元デルタフォースながら軽薄な性格かつ女たらしのダミアン・スコット(サリバン・スティプルトン)のコンビが世界各地で困難なミッションに挑むアクション・ドラマです。
既にCSやWOWOWで放送されているのでタイトルをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
TVドラマながら「R15+」のレーティングが施されるだけあり、かなりハードなアクションシーンが展開する上、登場人物たちの濡れ場も結構ストレートに描いてきます。
基本的に2話で1つのエピソードを構成するので、2話を一気見するとちょうど90分のアクション映画1本に相当するようなイメージです。それでいて連続ドラマとして全体を通底するような謎や伏線も用意してるのでかなり凝った構成と言えます。
…ですが、基本は派手なアクション重視のノー天気なドラマと言え、ダミアンが行く先々でひっかける女性たちと合わせておっさんホイホイな作品と言って差し支えないでしょう。肩ひじ張らずに楽しめる一品ですね。
こんばんは、小島@監督です。
「ストライク・バック」は10月22日セル&レンタルスタート!
さて、今回の映画は「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」です。
活躍を続けるハピネスチャージプリキュアのメンバー達。しかしそれを暗い顔で見つめる少女の姿があった。
ある日保育園で人形劇をすることになっためぐみ(声・中島愛)たち。失敗してしまったものの子供たちに何とか喜んでもらえてめぐみもご満悦だ。
劇を終えて片づけを始めるとその中に見覚えの無い人形がある事に気付く。と、その人形が喋り出した。つむぎ(声・堀江由衣)と名乗るその人形はドール王国から来たという。ドール王国は今幻影帝国の侵攻を受け存亡の危機に立っていると聞いためぐみたちは、つむぎの導きでドール王国へと向かう事にするのだった。
シリーズ10周年記念作品と銘打ち、冒頭やパンフレットの表紙にもその旨を示すロゴが施されています。
内容の方もそのロゴに負けないものになっていました。
TVシリーズよりほんの少し輪郭線が強調されたビジュアルが特徴的で、また心なしか各キャラクターともTVシリーズよりスタイルが良くなって特にすらっとした美脚が何ともグッドルッキング。いや、それはいいとして内容の話に移りましょう(笑)
とにかく開幕すぐのアクションシークエンスが強烈なインパクト。最初の7,8分の疾走、いや爆走感が尋常じゃありません。恐らくシリーズ最高レベルのスピード感です。また、このハイテンポに煽られたのか特に白雪ひめ(声・潘めぐみ)の感情のアップダウンがTVシリーズ以上に強調されており、賑やかと言うよりはもう「やかましい」と感じてしまう方も出てきてしまいそう。あるいはこの速さに振り落とされてしまう方もいるかもしれません。
さすがに冒頭の異様なスピード感が70分超も続くワケは無く、テンポが一旦落ち着いてからこの映画の物語、そのテーマ性が明瞭になって行きます。
「お祭り感」を強調する「オールスターズ」と違い、単独タイトルのプリキュア劇場版は子供向けの作品ながらかなりヘビーなテーマを、しかも本気で盛り込んでくる傾向があり、それはこのハピネスチャージでも例外ではありません。
「みんなを幸せにしたい」と常に願うめぐみですが、何もかもに絶望しきったその心に対してめぐみの漠然とした願いはあまりにも無力。
その中で、それでも「望む結果に向かってできる事を精一杯やる」というのがいかに難しく、しかし尊い事かを謳い上げます。
ゲストヒロインの「つむぎ」という名前に合わせて「紡ぐ」「織る」という言葉をセリフの中に織り交ぜてテーマをより深く彫り込んでいくそのシナリオも巧みです。
昨年の、未来へと繋がる礎としての「思い出」を描いた「ドキドキ!プリキュア」と言い、メインターゲットのお子さんにはまずもって分かりにくいテーマだとは思いますが、恐らく制作陣はその辺り織り込み済みで作っているんじゃないかと思います。
「今すぐ理解できなくても、ほんの少し心に何かを残せればそれでいい」、そう言う考えかも知れません。成熟した大人が子供に向けて本気で語りかけているような力強い説得力があります。
さすがに毎週のTVシリーズでこんな重たい話をしょっちゅうブン投げられても困りますが(笑)、この「本気」、失くさないままでいて欲しいですね。
先週に引き続いてまたしても台風が襲来。
連休の交通網とイベントを次々直撃していきました。先週は出勤時にストライクで結局半日休みましたが、今度のはどうだろう?
こんばんは、小島@監督です。
結局この連休は家で引籠ってひたすらビデオチェックとゲームばかりしてました。
さて、今回の映画は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。
母親が死んだ日に宇宙人にアブダクションされ、以来宇宙を股に掛けるトレジャーハンターとして育てられた自称「スター・ロード」ことピーター・クィル(クリス・プラット)。
ある時クィルは惑星を壊滅させられるほどの力を秘める至宝「オーブ」を盗み出したものの、悪党たちとの争奪戦の末、刑務所に送り込まれてしまう。
しかしそこで「オーブ」を銀河系でその悪名を轟かせるロナン(リー・ペイス)が狙っているのを知ると、刑務所で知り合った囚人たち、ロナンに送り込まれた女暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、遺伝子改造されたアライグマのロケット(ブラッドリー・クーパー)、ロケットの相棒で植物人間のグルート(ヴィン・ディーゼル)、ロナンに家族を殺された復讐鬼ドラックス(デビッド・バウティスタ)らと手を組み脱獄。ロナンへのリベンジに乗り出した。
「アベンジャーズ」を世に送り出したマーベルが新たなヒーローと心底楽しい映画を生み出しました。
1人ではとても主人公を張れそうにないボンクラなアウトローたちがチームを組んで宇宙の危機に立ち向かいます。
パンフレット読んで知りましたが、このメンバー、コミックとしても数十年ぶりに再登場したキャラもいるそうでアニメ化も無く映像として登場するのはどいつもこいつも初めてだとか。
「ダークナイト」を筆頭に近年のアメコミ映画は、ある程度緩く作ってあったとしても現実と直結した悲哀や社会風刺を忍ばせてきましたが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はそう言ったものからも距離を置き、というか吹っ切れ気味に個性的なキャラクターがセンス・オブ・ワンダーなビジュアルの中を入り乱れる荒唐無稽な、それでいて正統派な「熱さ」が沁みる物語に仕立て上げました。
ホントにいろいろどうしようもないメンバーなのに彼らがヒーローへと成長するその終盤のカッコ良さと来たら!
物語を印象付ける「もう一つの主人公」というべき存在がクィルの母が生前贈ったウォークマン(最初期モデル)とカセットテープ「最強ミックス」
そこに収められた70年代のヒット曲の数々が物語に華を添えます。
聞けば作中で使用された楽曲を収録したアルバムが本国アメリカではビルボードチャートで1位を獲得したとか。それも納得の珠玉の名曲たちがこのバカバカしいような映画に忘れ難い感動を与えてくれます。日本では何故か配信のみ。これこそCD発売しましょうよ!仕方が無いから輸入盤探します。
あ、そうそう、もちろんオーバーテクノロジーな宇宙船にカセットデッキが何で据え付けてあるの?とかそんな野暮な事は言っちゃいけません(笑)
「アベンジャーズ」のラストに登場した存在が遂に名前とその全容を現したり、「マイティ・ソー ダークワールド」に登場したキャラが出てきたり、マーベルの他作品とのリンクを仕込むのもシリーズのファンには楽しい所。
同時に監督ジェームズ・ガンがどうやら心底SFオタクらしく「分かる人には分かる」レベルのパロディが大量に仕込まれています。マニアを自称する人は片っ端から探してみるのも一興でしょう。さすがに私も全部見抜いたとはとても思えません。
少年漫画を思わせるコミカルで、それでいてストレートに熱いこのスペース・オペラ、ある人には新鮮で、またある人には懐かしく映るでしょうが、紛れも無く人を選ばない、誰もが楽しめる逸品です。
まだご覧になっていない方、自分の心に眠る少年ハートを震わせに、是非映画館に足を運んでみてください。
なお、マーベル作品のお約束としてご多聞に漏れずこの映画もエンドクレジット後にもう1シーンあります。劇場が明るくなるまで席をお立ちになりませんように。
連休の交通網とイベントを次々直撃していきました。先週は出勤時にストライクで結局半日休みましたが、今度のはどうだろう?
こんばんは、小島@監督です。
結局この連休は家で引籠ってひたすらビデオチェックとゲームばかりしてました。
さて、今回の映画は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。
母親が死んだ日に宇宙人にアブダクションされ、以来宇宙を股に掛けるトレジャーハンターとして育てられた自称「スター・ロード」ことピーター・クィル(クリス・プラット)。
ある時クィルは惑星を壊滅させられるほどの力を秘める至宝「オーブ」を盗み出したものの、悪党たちとの争奪戦の末、刑務所に送り込まれてしまう。
しかしそこで「オーブ」を銀河系でその悪名を轟かせるロナン(リー・ペイス)が狙っているのを知ると、刑務所で知り合った囚人たち、ロナンに送り込まれた女暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、遺伝子改造されたアライグマのロケット(ブラッドリー・クーパー)、ロケットの相棒で植物人間のグルート(ヴィン・ディーゼル)、ロナンに家族を殺された復讐鬼ドラックス(デビッド・バウティスタ)らと手を組み脱獄。ロナンへのリベンジに乗り出した。
「アベンジャーズ」を世に送り出したマーベルが新たなヒーローと心底楽しい映画を生み出しました。
1人ではとても主人公を張れそうにないボンクラなアウトローたちがチームを組んで宇宙の危機に立ち向かいます。
パンフレット読んで知りましたが、このメンバー、コミックとしても数十年ぶりに再登場したキャラもいるそうでアニメ化も無く映像として登場するのはどいつもこいつも初めてだとか。
「ダークナイト」を筆頭に近年のアメコミ映画は、ある程度緩く作ってあったとしても現実と直結した悲哀や社会風刺を忍ばせてきましたが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はそう言ったものからも距離を置き、というか吹っ切れ気味に個性的なキャラクターがセンス・オブ・ワンダーなビジュアルの中を入り乱れる荒唐無稽な、それでいて正統派な「熱さ」が沁みる物語に仕立て上げました。
ホントにいろいろどうしようもないメンバーなのに彼らがヒーローへと成長するその終盤のカッコ良さと来たら!
物語を印象付ける「もう一つの主人公」というべき存在がクィルの母が生前贈ったウォークマン(最初期モデル)とカセットテープ「最強ミックス」
そこに収められた70年代のヒット曲の数々が物語に華を添えます。
聞けば作中で使用された楽曲を収録したアルバムが本国アメリカではビルボードチャートで1位を獲得したとか。それも納得の珠玉の名曲たちがこのバカバカしいような映画に忘れ難い感動を与えてくれます。日本では何故か配信のみ。これこそCD発売しましょうよ!仕方が無いから輸入盤探します。
あ、そうそう、もちろんオーバーテクノロジーな宇宙船にカセットデッキが何で据え付けてあるの?とかそんな野暮な事は言っちゃいけません(笑)
「アベンジャーズ」のラストに登場した存在が遂に名前とその全容を現したり、「マイティ・ソー ダークワールド」に登場したキャラが出てきたり、マーベルの他作品とのリンクを仕込むのもシリーズのファンには楽しい所。
同時に監督ジェームズ・ガンがどうやら心底SFオタクらしく「分かる人には分かる」レベルのパロディが大量に仕込まれています。マニアを自称する人は片っ端から探してみるのも一興でしょう。さすがに私も全部見抜いたとはとても思えません。
少年漫画を思わせるコミカルで、それでいてストレートに熱いこのスペース・オペラ、ある人には新鮮で、またある人には懐かしく映るでしょうが、紛れも無く人を選ばない、誰もが楽しめる逸品です。
まだご覧になっていない方、自分の心に眠る少年ハートを震わせに、是非映画館に足を運んでみてください。
なお、マーベル作品のお約束としてご多聞に漏れずこの映画もエンドクレジット後にもう1シーンあります。劇場が明るくなるまで席をお立ちになりませんように。

