先週に引き続いてまたしても台風が襲来。
連休の交通網とイベントを次々直撃していきました。先週は出勤時にストライクで結局半日休みましたが、今度のはどうだろう?
こんばんは、小島@監督です。
結局この連休は家で引籠ってひたすらビデオチェックとゲームばかりしてました。
さて、今回の映画は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。
母親が死んだ日に宇宙人にアブダクションされ、以来宇宙を股に掛けるトレジャーハンターとして育てられた自称「スター・ロード」ことピーター・クィル(クリス・プラット)。
ある時クィルは惑星を壊滅させられるほどの力を秘める至宝「オーブ」を盗み出したものの、悪党たちとの争奪戦の末、刑務所に送り込まれてしまう。
しかしそこで「オーブ」を銀河系でその悪名を轟かせるロナン(リー・ペイス)が狙っているのを知ると、刑務所で知り合った囚人たち、ロナンに送り込まれた女暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、遺伝子改造されたアライグマのロケット(ブラッドリー・クーパー)、ロケットの相棒で植物人間のグルート(ヴィン・ディーゼル)、ロナンに家族を殺された復讐鬼ドラックス(デビッド・バウティスタ)らと手を組み脱獄。ロナンへのリベンジに乗り出した。
「アベンジャーズ」を世に送り出したマーベルが新たなヒーローと心底楽しい映画を生み出しました。
1人ではとても主人公を張れそうにないボンクラなアウトローたちがチームを組んで宇宙の危機に立ち向かいます。
パンフレット読んで知りましたが、このメンバー、コミックとしても数十年ぶりに再登場したキャラもいるそうでアニメ化も無く映像として登場するのはどいつもこいつも初めてだとか。
「ダークナイト」を筆頭に近年のアメコミ映画は、ある程度緩く作ってあったとしても現実と直結した悲哀や社会風刺を忍ばせてきましたが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はそう言ったものからも距離を置き、というか吹っ切れ気味に個性的なキャラクターがセンス・オブ・ワンダーなビジュアルの中を入り乱れる荒唐無稽な、それでいて正統派な「熱さ」が沁みる物語に仕立て上げました。
ホントにいろいろどうしようもないメンバーなのに彼らがヒーローへと成長するその終盤のカッコ良さと来たら!
物語を印象付ける「もう一つの主人公」というべき存在がクィルの母が生前贈ったウォークマン(最初期モデル)とカセットテープ「最強ミックス」
そこに収められた70年代のヒット曲の数々が物語に華を添えます。
聞けば作中で使用された楽曲を収録したアルバムが本国アメリカではビルボードチャートで1位を獲得したとか。それも納得の珠玉の名曲たちがこのバカバカしいような映画に忘れ難い感動を与えてくれます。日本では何故か配信のみ。これこそCD発売しましょうよ!仕方が無いから輸入盤探します。
あ、そうそう、もちろんオーバーテクノロジーな宇宙船にカセットデッキが何で据え付けてあるの?とかそんな野暮な事は言っちゃいけません(笑)
「アベンジャーズ」のラストに登場した存在が遂に名前とその全容を現したり、「マイティ・ソー ダークワールド」に登場したキャラが出てきたり、マーベルの他作品とのリンクを仕込むのもシリーズのファンには楽しい所。
同時に監督ジェームズ・ガンがどうやら心底SFオタクらしく「分かる人には分かる」レベルのパロディが大量に仕込まれています。マニアを自称する人は片っ端から探してみるのも一興でしょう。さすがに私も全部見抜いたとはとても思えません。
少年漫画を思わせるコミカルで、それでいてストレートに熱いこのスペース・オペラ、ある人には新鮮で、またある人には懐かしく映るでしょうが、紛れも無く人を選ばない、誰もが楽しめる逸品です。
まだご覧になっていない方、自分の心に眠る少年ハートを震わせに、是非映画館に足を運んでみてください。
なお、マーベル作品のお約束としてご多聞に漏れずこの映画もエンドクレジット後にもう1シーンあります。劇場が明るくなるまで席をお立ちになりませんように。
連休の交通網とイベントを次々直撃していきました。先週は出勤時にストライクで結局半日休みましたが、今度のはどうだろう?
こんばんは、小島@監督です。
結局この連休は家で引籠ってひたすらビデオチェックとゲームばかりしてました。
さて、今回の映画は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。
母親が死んだ日に宇宙人にアブダクションされ、以来宇宙を股に掛けるトレジャーハンターとして育てられた自称「スター・ロード」ことピーター・クィル(クリス・プラット)。
ある時クィルは惑星を壊滅させられるほどの力を秘める至宝「オーブ」を盗み出したものの、悪党たちとの争奪戦の末、刑務所に送り込まれてしまう。
しかしそこで「オーブ」を銀河系でその悪名を轟かせるロナン(リー・ペイス)が狙っているのを知ると、刑務所で知り合った囚人たち、ロナンに送り込まれた女暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、遺伝子改造されたアライグマのロケット(ブラッドリー・クーパー)、ロケットの相棒で植物人間のグルート(ヴィン・ディーゼル)、ロナンに家族を殺された復讐鬼ドラックス(デビッド・バウティスタ)らと手を組み脱獄。ロナンへのリベンジに乗り出した。
「アベンジャーズ」を世に送り出したマーベルが新たなヒーローと心底楽しい映画を生み出しました。
1人ではとても主人公を張れそうにないボンクラなアウトローたちがチームを組んで宇宙の危機に立ち向かいます。
パンフレット読んで知りましたが、このメンバー、コミックとしても数十年ぶりに再登場したキャラもいるそうでアニメ化も無く映像として登場するのはどいつもこいつも初めてだとか。
「ダークナイト」を筆頭に近年のアメコミ映画は、ある程度緩く作ってあったとしても現実と直結した悲哀や社会風刺を忍ばせてきましたが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はそう言ったものからも距離を置き、というか吹っ切れ気味に個性的なキャラクターがセンス・オブ・ワンダーなビジュアルの中を入り乱れる荒唐無稽な、それでいて正統派な「熱さ」が沁みる物語に仕立て上げました。
ホントにいろいろどうしようもないメンバーなのに彼らがヒーローへと成長するその終盤のカッコ良さと来たら!
物語を印象付ける「もう一つの主人公」というべき存在がクィルの母が生前贈ったウォークマン(最初期モデル)とカセットテープ「最強ミックス」
そこに収められた70年代のヒット曲の数々が物語に華を添えます。
聞けば作中で使用された楽曲を収録したアルバムが本国アメリカではビルボードチャートで1位を獲得したとか。それも納得の珠玉の名曲たちがこのバカバカしいような映画に忘れ難い感動を与えてくれます。日本では何故か配信のみ。これこそCD発売しましょうよ!仕方が無いから輸入盤探します。
あ、そうそう、もちろんオーバーテクノロジーな宇宙船にカセットデッキが何で据え付けてあるの?とかそんな野暮な事は言っちゃいけません(笑)
「アベンジャーズ」のラストに登場した存在が遂に名前とその全容を現したり、「マイティ・ソー ダークワールド」に登場したキャラが出てきたり、マーベルの他作品とのリンクを仕込むのもシリーズのファンには楽しい所。
同時に監督ジェームズ・ガンがどうやら心底SFオタクらしく「分かる人には分かる」レベルのパロディが大量に仕込まれています。マニアを自称する人は片っ端から探してみるのも一興でしょう。さすがに私も全部見抜いたとはとても思えません。
少年漫画を思わせるコミカルで、それでいてストレートに熱いこのスペース・オペラ、ある人には新鮮で、またある人には懐かしく映るでしょうが、紛れも無く人を選ばない、誰もが楽しめる逸品です。
まだご覧になっていない方、自分の心に眠る少年ハートを震わせに、是非映画館に足を運んでみてください。
なお、マーベル作品のお約束としてご多聞に漏れずこの映画もエンドクレジット後にもう1シーンあります。劇場が明るくなるまで席をお立ちになりませんように。
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先日同窓会に上京した際、実は先週のブログで取り上げた「駅馬車」以外にもう1本観ていました。
場所は新宿バルト9。
HPはこちら。
新宿3丁目にあるデパート「マルイアネックス」が入るイーストビルの9~13階に同居する全9スクリーンのシネコンです。主に東映や東急系の作品を中心に上映し、作品によっては基幹上映館としての機能も果たしています。
そのためか頻繁に舞台挨拶等のイベントも開催しているようで、実際私が訪れた日も「翠星のガルガンティア」の舞台挨拶が催されていました。
この日観たのは「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」
今月8日のBlu-ray&DVDの発売に合わせて再上映が組まれました。「Videom@ster版」と称し、作画のクオリティが1月の公開時よりアップしてるのが特徴です。
ま、内容については今更語る所は特にございません。単に基幹館のバルト9でアイマス観たかっただけなんや(笑)
こんばんは、小島@監督です。
以上、「孤独のキネマ・番外編」でした(笑)
さて、昨日はそのアイマスの9thツアーの最終公演となる東京公演2日目のライブビューイングに行ってきました。
主な出演者等の基本情報は昨日のショーグンさんのブログを参照していただくとして、最終公演ではゲーム「ONE FOR ALL」でライバルキャラ玲音(レオン)を演じた茅原実里がゲストとして出演しました。
9thツアーはこれまで以上にソロでのパフォーマンスを重点的に構成しており、それは東京公演でも変わりません。出演者1人1人に3曲とMCを割り当て、中盤に今回出演しないメンバーの持ち歌を出演者がカバーするコーナーを挟んで前半と後半で4人ずつソロパートを持ってくる構成の大枠は名古屋や大阪と大きく違いは無いです。
選曲で何より驚かされたのは沼倉愛美さんの「初恋第一章~片想いの桜」
「生っすかSPECIAL!」というCDシリーズで展開した、少年と少女の初恋を季節の移ろいと共に描く一章から五章までの連作の組曲として作られたもので、その性格上ライブでの披露はかなり難しい曲と思っていたので今回のチョイスは非常に嬉しかったです。
また、今回はライブビューイングでの鑑賞だったのですが、ソロパート中心のセットリストのお陰で視点のブレが少なく、ポーズだけでなく視線や表情で客を煽る中村繪理子さんや激しいダンスパフォーマンスを披露する沼倉、茅原あたりでは腰の動きをクローズアップしてみせたり勘所を押さえたカメラワークだったのも嬉しい所でした。
その他、わざわざ小道具まで用意してネタを仕込んでくる下田麻美さんや、演じるキャラクターそのままに観客を罵倒した後思いっきり照れる様に「ツンデレ」の極意を見せつける釘宮理恵さんなど出演者の個性が前面に出たMCも楽しませてくれましたが、何と言っても今回のツアー最大の魅力はアイマスの楽曲群が持つパワーをファンに再確認させてくれた所にあります。
「Vault That Borderline」、直訳すると「境界線を飛び越えろ」という意味のタイトルの曲があるのですが、ジャズやボサノバ、トランス、ビバップ等の多彩なジャンルが「アイマス」という名のもと対立もせず同居しうる、まさに「境界線を飛び越えた」ライブステージというのは稀有な存在と言って良いでしょう。
その楽曲たちを歌う出演者たちの「経験」と、ファンがここまで築き上げた「時間」の全てが渾然一体となり、より高いレベルのパフォーマンスがステージで展開されていました。
そしてそれら全ての集大成と言えるのが今回のステージ終盤での今井麻美さんの「約束」です。
その前の曲「蒼い鳥」から既に目に涙を浮かべていた今井麻美さん、少し震え気味に歌うその様をカメラがずっとその表情をクローズアップしたまま捉え、ラスサビに入ったところで出演者全員がそのサビを歌い出し、そして最後のパートを今井さんが引き継ぐアニメ20話を彷彿とさせる演出。しかしその後感極まった今井さんが泣き崩れて歌えなくなってしまったのを全員が引き継ぐ「彷彿」どころか「そのまま」の状況に私の涙腺も決壊。
ステージ最後のMCもイチイチ泣かせることを言ってくれる人たちばかりで、ああ、自分はホント掛け値無しにアイマスが好きなのだなと再確認しました。
中村さんがMCで「10年続けば「趣味」と言って良いレベル」と仰ってましたが、そろそろ自分も「趣味」の欄に「アイマス」を書き加えても良さそうな領域に入ってきました。
ええ!行ける所まで行きますよ!
場所は新宿バルト9。
HPはこちら。
新宿3丁目にあるデパート「マルイアネックス」が入るイーストビルの9~13階に同居する全9スクリーンのシネコンです。主に東映や東急系の作品を中心に上映し、作品によっては基幹上映館としての機能も果たしています。
そのためか頻繁に舞台挨拶等のイベントも開催しているようで、実際私が訪れた日も「翠星のガルガンティア」の舞台挨拶が催されていました。
この日観たのは「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」
今月8日のBlu-ray&DVDの発売に合わせて再上映が組まれました。「Videom@ster版」と称し、作画のクオリティが1月の公開時よりアップしてるのが特徴です。
ま、内容については今更語る所は特にございません。単に基幹館のバルト9でアイマス観たかっただけなんや(笑)
こんばんは、小島@監督です。
以上、「孤独のキネマ・番外編」でした(笑)
さて、昨日はそのアイマスの9thツアーの最終公演となる東京公演2日目のライブビューイングに行ってきました。
主な出演者等の基本情報は昨日のショーグンさんのブログを参照していただくとして、最終公演ではゲーム「ONE FOR ALL」でライバルキャラ玲音(レオン)を演じた茅原実里がゲストとして出演しました。
9thツアーはこれまで以上にソロでのパフォーマンスを重点的に構成しており、それは東京公演でも変わりません。出演者1人1人に3曲とMCを割り当て、中盤に今回出演しないメンバーの持ち歌を出演者がカバーするコーナーを挟んで前半と後半で4人ずつソロパートを持ってくる構成の大枠は名古屋や大阪と大きく違いは無いです。
選曲で何より驚かされたのは沼倉愛美さんの「初恋第一章~片想いの桜」
「生っすかSPECIAL!」というCDシリーズで展開した、少年と少女の初恋を季節の移ろいと共に描く一章から五章までの連作の組曲として作られたもので、その性格上ライブでの披露はかなり難しい曲と思っていたので今回のチョイスは非常に嬉しかったです。
また、今回はライブビューイングでの鑑賞だったのですが、ソロパート中心のセットリストのお陰で視点のブレが少なく、ポーズだけでなく視線や表情で客を煽る中村繪理子さんや激しいダンスパフォーマンスを披露する沼倉、茅原あたりでは腰の動きをクローズアップしてみせたり勘所を押さえたカメラワークだったのも嬉しい所でした。
その他、わざわざ小道具まで用意してネタを仕込んでくる下田麻美さんや、演じるキャラクターそのままに観客を罵倒した後思いっきり照れる様に「ツンデレ」の極意を見せつける釘宮理恵さんなど出演者の個性が前面に出たMCも楽しませてくれましたが、何と言っても今回のツアー最大の魅力はアイマスの楽曲群が持つパワーをファンに再確認させてくれた所にあります。
「Vault That Borderline」、直訳すると「境界線を飛び越えろ」という意味のタイトルの曲があるのですが、ジャズやボサノバ、トランス、ビバップ等の多彩なジャンルが「アイマス」という名のもと対立もせず同居しうる、まさに「境界線を飛び越えた」ライブステージというのは稀有な存在と言って良いでしょう。
その楽曲たちを歌う出演者たちの「経験」と、ファンがここまで築き上げた「時間」の全てが渾然一体となり、より高いレベルのパフォーマンスがステージで展開されていました。
そしてそれら全ての集大成と言えるのが今回のステージ終盤での今井麻美さんの「約束」です。
その前の曲「蒼い鳥」から既に目に涙を浮かべていた今井麻美さん、少し震え気味に歌うその様をカメラがずっとその表情をクローズアップしたまま捉え、ラスサビに入ったところで出演者全員がそのサビを歌い出し、そして最後のパートを今井さんが引き継ぐアニメ20話を彷彿とさせる演出。しかしその後感極まった今井さんが泣き崩れて歌えなくなってしまったのを全員が引き継ぐ「彷彿」どころか「そのまま」の状況に私の涙腺も決壊。
ステージ最後のMCもイチイチ泣かせることを言ってくれる人たちばかりで、ああ、自分はホント掛け値無しにアイマスが好きなのだなと再確認しました。
中村さんがMCで「10年続けば「趣味」と言って良いレベル」と仰ってましたが、そろそろ自分も「趣味」の欄に「アイマス」を書き加えても良さそうな領域に入ってきました。
ええ!行ける所まで行きますよ!
週末木曽御嶽山の噴火の報に心底ビビりました。よりにもよってその日に両親がその近くまで旅行に行っていたからです。幸い何事も無く宿にも泊まれたようでホッとしました。
こんばんは、小島@監督です。
ただ、風向きによってはウチの方まで灰が届く可能性があるのでまだ油断はできませんが。
さて、御嶽山が噴火してた頃私は同窓会に出席するため東京に行ってました。アイマスなどのライブ遠征も含めると今年は2か月に1回の結構なハイペースで上京してます。
ホテルにチェックインして、同窓会の集合時刻までの間、「本格的に何かをするには短いがただ待つには長い時間」が生じるのは分かっていたのでそうなったら私の場合はもう映画一択(笑)
今回行ったのは新宿三丁目にある「シネマート新宿」
公式HPはこちら
新宿文化ビルの6・7階にある映画館で、主に独立系の作品を2スクリーンで上映する映画館です。席数はスクリーン1が335席、スクリーン2が62席です。
また同じビルの4・5階には「角川シネマ新宿」があり、その名の通り角川配給作品を中心に上映する映画館です。
今は「ストライク・ウィッチーズ」「gdgd妖精」などが上映されています。
今回観たのは「駅馬車」
1939年に監督ジョン・フォード、主演ジョン・ウェインで製作された映画史上に残る西部劇の傑作です。当時B級映画俳優に過ぎなかったジョン・ウェインをスターダムにのし上げた作品でもあります。ジョン・フォード生誕120周年を記念して「静かなる男」(1952年製作)と共にデジタル・リマスター版での特集上映が組まれました。
館内には映画撮影時と現在の様子を比較するパネルも掲示されています。
「駅馬車」は脱獄囚、保安官、飲んだくれの医者、ばくち打ち、酒売りの商人、大金を横領した銀行家、娼婦、騎兵隊大尉夫人ら駅馬車に乗り合わせた者たちの人間模様と馬車を襲撃するアパッチとの死闘、因縁の相手との決闘が描かれます。
人の「情」が熱い物語に、コミカルなアクセントとロマンスを織り込み、70年以上も前の作品とは思えぬ面白さです。
クライマックスのアパッチとの死闘はスピーディーな迫力に満ち、近年の作品にも決して引けを取りません。「オールタイムベスト」などで良くランクインされるのも当然と言うべき作品です。
この映画、ジョン・ウェイン演じる復讐に燃える脱獄囚リンゴ・キッドも良いですが、トーマス・ミッチェル演じる飲んだくれの医師ブーンが素晴らしい。最初は酒をあおるだけのどうしようもない役立たずのように見えて大尉夫人を救うために必死になったり札付きの悪党を前に啖呵切ったり、冴えない見た目に反して最高にカッコいいです。実際演じたトーマス・ミッチェルはこのブーン役でアカデミー助演男優賞に輝きました。
ただ、デジタルリマスター版ではありますが、画面ブレなどは無くなっているもののさすがに古すぎるせいか「ゴジラ」のように特撮のピアノ線すら鮮明になっているような驚きはなかったのがちょっぴり残念と言えば残念でした。そこはクラシックタイトルをスクリーンで観られる機会を得ただけ良しと割り切った方が良さそうです。
「駅馬車」と「静かなる男」はもちろん既にソフト化等はされてるので観ようと思えばいつでも観られますが10月末から名古屋でも今池シネマテークで、11月には中川コロナシネマワールドでも上映が始まるので70年の時を経てなお色あせないこの傑作、是非多くの人にスクリーンで楽しんでもらいたいですね。
それともう一つ、今回足を運んだシネマート新宿の系列館であるシネマート六本木にてちゅうカラメンバーで現在東京を中心に芸能活動をしているvoda☆poneこと井上まいさんが出演する作品「少女ギャング」が10月5日の12時20分からと16時20分からの2回上演されます。映画とライブアクションを融合させた舞台という事でなかなかユニークな作品のよう。場所が東京だし、歌会開催日だしで結構厳しいかもですが、関東近郊にお住まいの方、当日近くにおいでの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
ただ、風向きによってはウチの方まで灰が届く可能性があるのでまだ油断はできませんが。
さて、御嶽山が噴火してた頃私は同窓会に出席するため東京に行ってました。アイマスなどのライブ遠征も含めると今年は2か月に1回の結構なハイペースで上京してます。
ホテルにチェックインして、同窓会の集合時刻までの間、「本格的に何かをするには短いがただ待つには長い時間」が生じるのは分かっていたのでそうなったら私の場合はもう映画一択(笑)
今回行ったのは新宿三丁目にある「シネマート新宿」
公式HPはこちら
新宿文化ビルの6・7階にある映画館で、主に独立系の作品を2スクリーンで上映する映画館です。席数はスクリーン1が335席、スクリーン2が62席です。
また同じビルの4・5階には「角川シネマ新宿」があり、その名の通り角川配給作品を中心に上映する映画館です。
今は「ストライク・ウィッチーズ」「gdgd妖精」などが上映されています。
今回観たのは「駅馬車」
1939年に監督ジョン・フォード、主演ジョン・ウェインで製作された映画史上に残る西部劇の傑作です。当時B級映画俳優に過ぎなかったジョン・ウェインをスターダムにのし上げた作品でもあります。ジョン・フォード生誕120周年を記念して「静かなる男」(1952年製作)と共にデジタル・リマスター版での特集上映が組まれました。
館内には映画撮影時と現在の様子を比較するパネルも掲示されています。
「駅馬車」は脱獄囚、保安官、飲んだくれの医者、ばくち打ち、酒売りの商人、大金を横領した銀行家、娼婦、騎兵隊大尉夫人ら駅馬車に乗り合わせた者たちの人間模様と馬車を襲撃するアパッチとの死闘、因縁の相手との決闘が描かれます。
人の「情」が熱い物語に、コミカルなアクセントとロマンスを織り込み、70年以上も前の作品とは思えぬ面白さです。
クライマックスのアパッチとの死闘はスピーディーな迫力に満ち、近年の作品にも決して引けを取りません。「オールタイムベスト」などで良くランクインされるのも当然と言うべき作品です。
この映画、ジョン・ウェイン演じる復讐に燃える脱獄囚リンゴ・キッドも良いですが、トーマス・ミッチェル演じる飲んだくれの医師ブーンが素晴らしい。最初は酒をあおるだけのどうしようもない役立たずのように見えて大尉夫人を救うために必死になったり札付きの悪党を前に啖呵切ったり、冴えない見た目に反して最高にカッコいいです。実際演じたトーマス・ミッチェルはこのブーン役でアカデミー助演男優賞に輝きました。
ただ、デジタルリマスター版ではありますが、画面ブレなどは無くなっているもののさすがに古すぎるせいか「ゴジラ」のように特撮のピアノ線すら鮮明になっているような驚きはなかったのがちょっぴり残念と言えば残念でした。そこはクラシックタイトルをスクリーンで観られる機会を得ただけ良しと割り切った方が良さそうです。
「駅馬車」と「静かなる男」はもちろん既にソフト化等はされてるので観ようと思えばいつでも観られますが10月末から名古屋でも今池シネマテークで、11月には中川コロナシネマワールドでも上映が始まるので70年の時を経てなお色あせないこの傑作、是非多くの人にスクリーンで楽しんでもらいたいですね。
それともう一つ、今回足を運んだシネマート新宿の系列館であるシネマート六本木にてちゅうカラメンバーで現在東京を中心に芸能活動をしているvoda☆poneこと井上まいさんが出演する作品「少女ギャング」が10月5日の12時20分からと16時20分からの2回上演されます。映画とライブアクションを融合させた舞台という事でなかなかユニークな作品のよう。場所が東京だし、歌会開催日だしで結構厳しいかもですが、関東近郊にお住まいの方、当日近くにおいでの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
こういうのも一種の職業病とでもいうのか、先週ニュースを賑わせたスコットランド独立の是非を問う住民投票、それを聞いて私がつい考えてしまったのは、
「スコットランドが独立したらウィスキーの輸送ルートってどうなるんだろう?」
でした。直接自分が買い付けに関わってるワケではないので気にする必要など一切無いのですが(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
とは言え世界のニュースは時に身近なものに感じられる事、ありますね。
さて、今回の映画は韓国発のサスペンス「テロ、ライブ」です。
不祥事でテレビキャスターの職を追われラジオ局へ左遷されたヨンファ(ハ・ジョンウ)
燻った感情を抱きながらも今日も生放送の時間が始まる。
リスナーと電話でやり取りする中、建築作業員パク・ノギュと名乗る人物から「麻浦大橋に爆弾を仕掛けた。俺の要求を聞かなければ爆破する」と、脅迫を受けるが、ヨンファはどうせいたずらと取り合わず電話を切る。
しかし、次の瞬間爆音が響き麻浦大橋が爆発した!
その衝撃に驚きながらもこれがテロと確信するヨンファは特大スクープの予感に身を震わせ、自信を左遷したチャ局長(イ・ギョンヨン)に取引を持ちかけ、このスクープを独占生中継しその実績をもってテレビキャスターへ返り咲こうと画策したのだ。
そして再びパク・ノギュからの電話がヨンファへと届いた…!
全編ほぼスタジオの中のみで展開し、かつリアルタイムで進行する極めてミニマムかつソリッドなサスペンスです。
キャスター・ヨンファと犯人パク・ノギュとの心理戦はもちろん、このスクープを物にせんとする利己心丸出しのテレビ局の人間や保身に走る政府関係者たちの、僅かな良心など容易く踏みつけ握りつぶす欲望の激突がこの映画の見所です。
危機に際して登場人物の多くがあからさまなまでに自身の利益のみを追求していくその姿に今年3月に発生した「客船セウォル号沈没事件」を想起してしまう方も多いに違いありません。韓国という国の最も醜い部分を露呈したと言っても良い事件でしたが、この映画の凄い所はその沈没事件より前に製作されている点です。皮肉のようにも聞こえますが、その予見性には舌を巻くほかありません。あるいはクリエイターの冷静な批評精神の為せる業、というべきでしょうか。
演出について、よほどシナリオを徹底的に推敲したのでしょう、限界ギリギリまで余剰は削ぎ落され無意味なセリフは一つも無いと言って良いレベルな上に、ほぼ全編スタジオの中のみで展開しながらもリポーターの中継や他局のニュース映像なども差し挟むことによって映像が単調になる事を上手く回避し、それでいて物語を時に飛躍させてエンターテインメント性を強調する事も忘れず、高い緊張感を最後まで維持し続けるその手腕は見事としか言いようがありません。
何となく犯人パク・ノギュがいろいろチートすぎる気がしなくもないですが(笑)、紛れも無く今年公開されるサスペンスやスリラー映画の中でトップレベルの出来栄えです。
既に名古屋での上映は終了してしまっていますが、稲沢や岡崎、大垣での上映はこれから始まりますし、機会のある方は是非ご覧になっていただきたい作品ですね。
これほどの逸品、韓流好きのおば様達だけに独占させておくなどもったいない(笑)!
「スコットランドが独立したらウィスキーの輸送ルートってどうなるんだろう?」
でした。直接自分が買い付けに関わってるワケではないので気にする必要など一切無いのですが(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
とは言え世界のニュースは時に身近なものに感じられる事、ありますね。
さて、今回の映画は韓国発のサスペンス「テロ、ライブ」です。
不祥事でテレビキャスターの職を追われラジオ局へ左遷されたヨンファ(ハ・ジョンウ)
燻った感情を抱きながらも今日も生放送の時間が始まる。
リスナーと電話でやり取りする中、建築作業員パク・ノギュと名乗る人物から「麻浦大橋に爆弾を仕掛けた。俺の要求を聞かなければ爆破する」と、脅迫を受けるが、ヨンファはどうせいたずらと取り合わず電話を切る。
しかし、次の瞬間爆音が響き麻浦大橋が爆発した!
その衝撃に驚きながらもこれがテロと確信するヨンファは特大スクープの予感に身を震わせ、自信を左遷したチャ局長(イ・ギョンヨン)に取引を持ちかけ、このスクープを独占生中継しその実績をもってテレビキャスターへ返り咲こうと画策したのだ。
そして再びパク・ノギュからの電話がヨンファへと届いた…!
全編ほぼスタジオの中のみで展開し、かつリアルタイムで進行する極めてミニマムかつソリッドなサスペンスです。
キャスター・ヨンファと犯人パク・ノギュとの心理戦はもちろん、このスクープを物にせんとする利己心丸出しのテレビ局の人間や保身に走る政府関係者たちの、僅かな良心など容易く踏みつけ握りつぶす欲望の激突がこの映画の見所です。
危機に際して登場人物の多くがあからさまなまでに自身の利益のみを追求していくその姿に今年3月に発生した「客船セウォル号沈没事件」を想起してしまう方も多いに違いありません。韓国という国の最も醜い部分を露呈したと言っても良い事件でしたが、この映画の凄い所はその沈没事件より前に製作されている点です。皮肉のようにも聞こえますが、その予見性には舌を巻くほかありません。あるいはクリエイターの冷静な批評精神の為せる業、というべきでしょうか。
演出について、よほどシナリオを徹底的に推敲したのでしょう、限界ギリギリまで余剰は削ぎ落され無意味なセリフは一つも無いと言って良いレベルな上に、ほぼ全編スタジオの中のみで展開しながらもリポーターの中継や他局のニュース映像なども差し挟むことによって映像が単調になる事を上手く回避し、それでいて物語を時に飛躍させてエンターテインメント性を強調する事も忘れず、高い緊張感を最後まで維持し続けるその手腕は見事としか言いようがありません。
何となく犯人パク・ノギュがいろいろチートすぎる気がしなくもないですが(笑)、紛れも無く今年公開されるサスペンスやスリラー映画の中でトップレベルの出来栄えです。
既に名古屋での上映は終了してしまっていますが、稲沢や岡崎、大垣での上映はこれから始まりますし、機会のある方は是非ご覧になっていただきたい作品ですね。
これほどの逸品、韓流好きのおば様達だけに独占させておくなどもったいない(笑)!
先日リリース前の海外ドラマの先行上映会に行ってきました。
タイトルは「ホステージ」
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「CSI」シリーズを手掛けたジェリー・ブラッカイマーが新たにプロデュースするシリーズです。間断なくパワフルな作品を30年以上も提示し続けるあたり、恐るべき手腕です。
大統領への心臓外科手術の執刀を間近に控えた女性外科医エレン(トニ・コレット)。その自宅が突如4人の人間に襲撃され家族を人質に取られてしまう。
犯人の要求は1つ。「手術中に大統領を殺害する事」
従わなければ家族を殺すと脅迫する犯人に対し、エレンの取る決断とは?15日間に及ぶ極限の心理戦が描かれます。
犯人グループがあくまでも実行犯で裏に黒幕がいる事や、家族にも多くの秘密が見え隠れするあたり、さすがアメリカのドラマというべきでしょうか。かなり凝った作りしてます。
1話で1日、全15話で展開し、どうやら次のシーズンへ引っ張るわけでなくキッチリ完結するようで一気身にも向いているかも知れませんね(笑)
こんばんは、小島@監督です。
「ホステージ」は今月19日よりセル&レンタルリリーススタート!
さて、今回の映画は「イントゥ・ザ・ストーム」です。
アメリカ、コロラド州シルバートン。高校の卒業式当日の朝、教頭を務めるゲイリー(リチャード・アーミティッジ)は低気圧の接近を知らせるニュースに式を延期すべきかどうか頭を悩ませていた。同じ高校に通うゲイリーの2人の息子ドニー(マックス・ディーコン)とトレイ(ネイサン・クレス)に式の撮影を依頼するが、母親を事故で亡くして以来特に長男との仲が上手くいっていない事も悩みの種だ。
一方、ストームチェイサー・ピート(マット・ウォルシュ)と気象学者アリソン(サラ・ウェイン・キャリーズ)のチームも低気圧接近の報を受けシルバートンへと向かう。さらにその姿を見たおバカ動画で有名人になろうと目論むドンク(カイル・デイヴィス)とリービス(ジョン・リープ)も興奮気味に彼らの後を追う。
そして、最初の竜巻が地表にタッチダウンした……!
この映画を一言で形容するなら「一点突破」
物語は余剰を省いてごくシンプルに、VFX、音響など演出の全てをいかに「竜巻に迫力を持たせるか」ということのみに費やし、結果その思い切りの良さが作品の質を高める事に繋がったユニークな逸品です。
低気圧が接近してくるにつれ勢いを増していく竜巻の姿はどこまでがリアルでどこからがハッタリなのか良く分かりませんがとにかく恐ろしいまでの迫力です。スクリーンで観てこそ意味のある映像が次々と出てくるところがこの映画の魅力です。
この「迫力」を表現するために用いた手法もなかなかユニークで、ハンドカメラや携帯電話、車載カメラによる主観映像を積極的に多用しさながらフェイク・ドキュメンタリー映画のよう。主要人物がみなカメラを携行している事に自然な状況を作り上げた事と、主観と客観をシーンに合わせてスイッチするそのセンスに脱帽です。
徹底して1つの要素を見せ切る事に全力を尽くしているため、89分という短い時間にまとめ上げた点も評価したい所ですね。
そうは言ってもこの作品は「巨大竜巻に襲われて人々が必死に何かにしがみつく」、言ってしまえばそれだけの映画です。下らないと断ずればそれまでであり、人によっては映画館を出たそばから物語をきれいサッパリ忘れてしまう方もいらっしゃるに違いありません。
だがそれがいい。
ほんの一時憂き世を忘れさせる、それだってもとは見世物小屋から始まった「映画」という娯楽が持つある意味最も根源的な「魔法」です。
わたしはこんな作品が大好きです。
タイトルは「ホステージ」
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「CSI」シリーズを手掛けたジェリー・ブラッカイマーが新たにプロデュースするシリーズです。間断なくパワフルな作品を30年以上も提示し続けるあたり、恐るべき手腕です。
大統領への心臓外科手術の執刀を間近に控えた女性外科医エレン(トニ・コレット)。その自宅が突如4人の人間に襲撃され家族を人質に取られてしまう。
犯人の要求は1つ。「手術中に大統領を殺害する事」
従わなければ家族を殺すと脅迫する犯人に対し、エレンの取る決断とは?15日間に及ぶ極限の心理戦が描かれます。
犯人グループがあくまでも実行犯で裏に黒幕がいる事や、家族にも多くの秘密が見え隠れするあたり、さすがアメリカのドラマというべきでしょうか。かなり凝った作りしてます。
1話で1日、全15話で展開し、どうやら次のシーズンへ引っ張るわけでなくキッチリ完結するようで一気身にも向いているかも知れませんね(笑)
こんばんは、小島@監督です。
「ホステージ」は今月19日よりセル&レンタルリリーススタート!
さて、今回の映画は「イントゥ・ザ・ストーム」です。
アメリカ、コロラド州シルバートン。高校の卒業式当日の朝、教頭を務めるゲイリー(リチャード・アーミティッジ)は低気圧の接近を知らせるニュースに式を延期すべきかどうか頭を悩ませていた。同じ高校に通うゲイリーの2人の息子ドニー(マックス・ディーコン)とトレイ(ネイサン・クレス)に式の撮影を依頼するが、母親を事故で亡くして以来特に長男との仲が上手くいっていない事も悩みの種だ。
一方、ストームチェイサー・ピート(マット・ウォルシュ)と気象学者アリソン(サラ・ウェイン・キャリーズ)のチームも低気圧接近の報を受けシルバートンへと向かう。さらにその姿を見たおバカ動画で有名人になろうと目論むドンク(カイル・デイヴィス)とリービス(ジョン・リープ)も興奮気味に彼らの後を追う。
そして、最初の竜巻が地表にタッチダウンした……!
この映画を一言で形容するなら「一点突破」
物語は余剰を省いてごくシンプルに、VFX、音響など演出の全てをいかに「竜巻に迫力を持たせるか」ということのみに費やし、結果その思い切りの良さが作品の質を高める事に繋がったユニークな逸品です。
低気圧が接近してくるにつれ勢いを増していく竜巻の姿はどこまでがリアルでどこからがハッタリなのか良く分かりませんがとにかく恐ろしいまでの迫力です。スクリーンで観てこそ意味のある映像が次々と出てくるところがこの映画の魅力です。
この「迫力」を表現するために用いた手法もなかなかユニークで、ハンドカメラや携帯電話、車載カメラによる主観映像を積極的に多用しさながらフェイク・ドキュメンタリー映画のよう。主要人物がみなカメラを携行している事に自然な状況を作り上げた事と、主観と客観をシーンに合わせてスイッチするそのセンスに脱帽です。
徹底して1つの要素を見せ切る事に全力を尽くしているため、89分という短い時間にまとめ上げた点も評価したい所ですね。
そうは言ってもこの作品は「巨大竜巻に襲われて人々が必死に何かにしがみつく」、言ってしまえばそれだけの映画です。下らないと断ずればそれまでであり、人によっては映画館を出たそばから物語をきれいサッパリ忘れてしまう方もいらっしゃるに違いありません。
だがそれがいい。
ほんの一時憂き世を忘れさせる、それだってもとは見世物小屋から始まった「映画」という娯楽が持つある意味最も根源的な「魔法」です。
わたしはこんな作品が大好きです。
来年の2月にアイマス声優でもある下田麻美や若林直美も所属する劇団の舞台に釘宮理恵が客演するというニュースを聞き心がザワザワしています。
このメンツのストレートプレイなんてマジで観たい!
しかし、相手は中野の小劇場、果たして座席は取れるのか!?
こんばんは、小島@監督です。
釘宮理恵の生の演技を観られる機会…何とかチケットをゲットしたい…!
さて、今回の映画は「ルパン三世」です。
何を思ったかついうっかり観に行ってしまいました。
ルパン三世(小栗旬)は凄腕の大泥棒だが、峰不二子(黒木メイサ)を救うためせっかく手にした獲物もライバルのマイケル・リー(ジェリー・イェン)に奪われ、さらに大恩ある大富豪トーマス・ドーソンの命をも奪われてしまう。そこでルパンは次元大介(玉山鉄二)、石川五エ門(綾野剛)らとチームを組み、秘法を巡る復讐戦に挑むことになる。
何と言っても小栗旬の見事な役作りに目が行きます。もともと細身の身体を筋肉量を落とさぬままさらに8㎏ほど減量したそうで、ルパンの赤や緑のジャケットが実に似合います。故・山田康雄が完成させ栗田貫一が受け継いだあの独特の軽妙洒脱な喋りも上手い具合に小栗流に落とし込めていて、驚かされます。
次元大介役玉山鉄二、石川五エ門役綾野剛、銭形警部役浅野忠信もそれぞれのアプローチで難役を物にしておりなかなか見事なのですが、残念ながら黒木メイサの峰不二子は決定的に「何か」が欠けています。具体的にそれが何かは分からずじまいなのですが、演技力以前の所で足りません。
また困った事にこの映画最大の欠点は小栗旬がせっかくここまでのルパン像を作り上げているのにシナリオと演出が追いついていない点です。
基本的にこの映画、133分の長尺ながら不要なシーンや過剰に盛り過ぎのシーンが非常に多いのがまずもって問題で、サスペンスフルであるはずのシーンで緊張感が無かったりとかザラです。2,30分削って105分前後にまとまっていればもう少し評価も上がったのでしょうが。もしかしたらきっと尺の関係から編集し直されるであろう地上波放送版の方が面白くなってるかもしれません。
物語の方もせっかくお披露目するならルパン一味をもっとクローズアップして欲しかったなと思えるほど、サブキャラクターに深く入り込み過ぎで、それを悪いとは言い切れませんが、どことなく観客の「観たい」からはずれている気がしました。
製作したTV局がアニメを放送した日テレではなくTBSだからか、大野雄二のあのテーマ曲が使われないのも残念ではありますが、BGMは結構大野音楽をリスペクトしたビッグバンドジャズでかなりカッコいいのが救いです。ただし、うるさいくらいに使われ過ぎていて帳消し気味ですが(苦笑)
あまり出来が良い映画とは言えないのですが、できれば監督を変えてもう1本、もっとスマートかつスタイリッシュに仕上がったものを観てみたい、と思ってしまったあたり、キャラクターの確立には成功してると言えそうです。
正直なところ、小栗旬始め主要キャストのファンでもなければ大して観る価値も無いような気がしますが、長い人生の2時間半をちょっと無駄遣いしてみたい方、怖いもの見たさでトライしてみるのはアリかも知れませんよ(笑)
このメンツのストレートプレイなんてマジで観たい!
しかし、相手は中野の小劇場、果たして座席は取れるのか!?
こんばんは、小島@監督です。
釘宮理恵の生の演技を観られる機会…何とかチケットをゲットしたい…!
さて、今回の映画は「ルパン三世」です。
何を思ったかついうっかり観に行ってしまいました。
ルパン三世(小栗旬)は凄腕の大泥棒だが、峰不二子(黒木メイサ)を救うためせっかく手にした獲物もライバルのマイケル・リー(ジェリー・イェン)に奪われ、さらに大恩ある大富豪トーマス・ドーソンの命をも奪われてしまう。そこでルパンは次元大介(玉山鉄二)、石川五エ門(綾野剛)らとチームを組み、秘法を巡る復讐戦に挑むことになる。
何と言っても小栗旬の見事な役作りに目が行きます。もともと細身の身体を筋肉量を落とさぬままさらに8㎏ほど減量したそうで、ルパンの赤や緑のジャケットが実に似合います。故・山田康雄が完成させ栗田貫一が受け継いだあの独特の軽妙洒脱な喋りも上手い具合に小栗流に落とし込めていて、驚かされます。
次元大介役玉山鉄二、石川五エ門役綾野剛、銭形警部役浅野忠信もそれぞれのアプローチで難役を物にしておりなかなか見事なのですが、残念ながら黒木メイサの峰不二子は決定的に「何か」が欠けています。具体的にそれが何かは分からずじまいなのですが、演技力以前の所で足りません。
また困った事にこの映画最大の欠点は小栗旬がせっかくここまでのルパン像を作り上げているのにシナリオと演出が追いついていない点です。
基本的にこの映画、133分の長尺ながら不要なシーンや過剰に盛り過ぎのシーンが非常に多いのがまずもって問題で、サスペンスフルであるはずのシーンで緊張感が無かったりとかザラです。2,30分削って105分前後にまとまっていればもう少し評価も上がったのでしょうが。もしかしたらきっと尺の関係から編集し直されるであろう地上波放送版の方が面白くなってるかもしれません。
物語の方もせっかくお披露目するならルパン一味をもっとクローズアップして欲しかったなと思えるほど、サブキャラクターに深く入り込み過ぎで、それを悪いとは言い切れませんが、どことなく観客の「観たい」からはずれている気がしました。
製作したTV局がアニメを放送した日テレではなくTBSだからか、大野雄二のあのテーマ曲が使われないのも残念ではありますが、BGMは結構大野音楽をリスペクトしたビッグバンドジャズでかなりカッコいいのが救いです。ただし、うるさいくらいに使われ過ぎていて帳消し気味ですが(苦笑)
あまり出来が良い映画とは言えないのですが、できれば監督を変えてもう1本、もっとスマートかつスタイリッシュに仕上がったものを観てみたい、と思ってしまったあたり、キャラクターの確立には成功してると言えそうです。
正直なところ、小栗旬始め主要キャストのファンでもなければ大して観る価値も無いような気がしますが、長い人生の2時間半をちょっと無駄遣いしてみたい方、怖いもの見たさでトライしてみるのはアリかも知れませんよ(笑)
週末に開催された「アニメロサマーライブ」で水樹奈々が「恋の抑止力」を歌ったと聞いてマジぐぬぬ。
なーなのライブは何度か足を運んでますがまだこの曲は1度もライブで聴いた事が無いですよ。現地で聴けた人が本当に羨ましい…!
こんばんは、小島@監督です。
毎年8月の最後の週末という開催スケジュールが自分の仕事と大体噛み合わないので未だに行った事が無いのですが、これはちょっと考えないといかんな(笑)
さて、今回の映画は「宇宙兄弟#0」です。
南波日々人(声・KENN)は新人宇宙飛行士ながらブライアン・J(声・大塚明夫)が搭乗する月着陸船CES-43のバックアップクルーに抜擢される。しかし、自身の経験と実力不足から何故ブライアンが自分をバックアップクルーに選んだのかを自問自答する日々が続いていた。
一方日々人の兄・南波六太(声・平田広明)は、自動車会社のサラリーマンとして新車種の開発に携わるも頭の固い上司に愛想を尽かされ片田舎への出向を命じられる。幼い頃の夢を果たし大成しつつある弟とは裏腹の自分に劣等感を隠しきれない。
それぞれの地で懸命に生きる2人の兄弟にある日、衝撃的なニュースがもたらされるのだった。
今年3月まで2年間にわたり放送されたTVシリーズ初の劇場版にして、原作にも描かれていない「第1話以前のエピソード」が原作者小山宙哉自身の手による脚本で展開します。
共同脚本ではなく原作者が単独で脚本を担当しているというのが功を奏し、作中散りばめられる原作本編への様々なリンクがファンの心をくすぐります。
ただ全体的にかなり淡々とエピソードが積まれてるのが少々気になります。不必要に物語を盛らないのが「宇宙兄弟」の長所とは言えせっかくの劇場版なのでもうちょっと派手な場面を入れ込んで欲しかったような気はします。
また、かなり気を配って作られてるとは言え物語の性格上どうしても初見の方には苦しいのでその辺も注意が必要ですね。
作画もCGを効果的に利用してトータルでは悪くないですがところどころ低調な部分もあり、音響以外では劇場のスクリーンで楽しむ迫力を感じにくいのはいささか残念です。
しかしそれでもこの映画の視聴感が悪くないのは何と言っても声優陣の演技の素晴らしさです。特にブライアン役大塚明夫の演技はここ数年の彼の演技では最高峰なんじゃないかと思うくらい凄いのでそれだけでも観る価値があります。ブライアンというキャラクター自体恐ろしくカッコいいキャラなのでそのせいもあるでしょうが、それにしたって堪らないレベルです。
あと奥田民生にさだまさしと妙にビッグネームが特別出演してるのもちょっと面白いですね(笑)
誠実な作品ではありますがいかんせん地味なので大作ひしめき合う夏場で少々苦戦しているらしく、早い所ではそろそろ終わってしまいそうです。気になってる方はお早めにどうぞ。
なーなのライブは何度か足を運んでますがまだこの曲は1度もライブで聴いた事が無いですよ。現地で聴けた人が本当に羨ましい…!
こんばんは、小島@監督です。
毎年8月の最後の週末という開催スケジュールが自分の仕事と大体噛み合わないので未だに行った事が無いのですが、これはちょっと考えないといかんな(笑)
さて、今回の映画は「宇宙兄弟#0」です。
南波日々人(声・KENN)は新人宇宙飛行士ながらブライアン・J(声・大塚明夫)が搭乗する月着陸船CES-43のバックアップクルーに抜擢される。しかし、自身の経験と実力不足から何故ブライアンが自分をバックアップクルーに選んだのかを自問自答する日々が続いていた。
一方日々人の兄・南波六太(声・平田広明)は、自動車会社のサラリーマンとして新車種の開発に携わるも頭の固い上司に愛想を尽かされ片田舎への出向を命じられる。幼い頃の夢を果たし大成しつつある弟とは裏腹の自分に劣等感を隠しきれない。
それぞれの地で懸命に生きる2人の兄弟にある日、衝撃的なニュースがもたらされるのだった。
今年3月まで2年間にわたり放送されたTVシリーズ初の劇場版にして、原作にも描かれていない「第1話以前のエピソード」が原作者小山宙哉自身の手による脚本で展開します。
共同脚本ではなく原作者が単独で脚本を担当しているというのが功を奏し、作中散りばめられる原作本編への様々なリンクがファンの心をくすぐります。
ただ全体的にかなり淡々とエピソードが積まれてるのが少々気になります。不必要に物語を盛らないのが「宇宙兄弟」の長所とは言えせっかくの劇場版なのでもうちょっと派手な場面を入れ込んで欲しかったような気はします。
また、かなり気を配って作られてるとは言え物語の性格上どうしても初見の方には苦しいのでその辺も注意が必要ですね。
作画もCGを効果的に利用してトータルでは悪くないですがところどころ低調な部分もあり、音響以外では劇場のスクリーンで楽しむ迫力を感じにくいのはいささか残念です。
しかしそれでもこの映画の視聴感が悪くないのは何と言っても声優陣の演技の素晴らしさです。特にブライアン役大塚明夫の演技はここ数年の彼の演技では最高峰なんじゃないかと思うくらい凄いのでそれだけでも観る価値があります。ブライアンというキャラクター自体恐ろしくカッコいいキャラなのでそのせいもあるでしょうが、それにしたって堪らないレベルです。
あと奥田民生にさだまさしと妙にビッグネームが特別出演してるのもちょっと面白いですね(笑)
誠実な作品ではありますがいかんせん地味なので大作ひしめき合う夏場で少々苦戦しているらしく、早い所ではそろそろ終わってしまいそうです。気になってる方はお早めにどうぞ。