昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
9階って初めて入りましたがVIPルームってあんな感じなんですね。バーカウンターの後ろの棚にカラオケ店とは思えぬなかなかマジな酒が並んでいて驚きました。頼む人がいる…から置いてあるんだと思うんですけども。
あと近くにいた数人の方は目撃していましたが、今回いつもの金山駅の集合場所で私、出張から戻ってきた社長とエンカウント。いや~あんなこと起こるんすね(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
じゃんけん大会では群馬の名物「ひもかわ」を頂きました。最近は酒より土地の名産品に手を伸ばしてるような気がします私(笑)
さて、今回の映画は「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」です。
ラブライブを終え、浦の星女学院のスクールアイドル「Aquors」のメンバーも3年生の松浦果南(声・諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(声・小宮有紗)、小原鞠莉(声・鈴木愛奈)の3人は卒業していき高海千歌(声・伊波杏樹)ら1,2年生のメンバーは新たな学校への編入の準備を進めていた。しかし編入予定の学校では浦の星の受け入れに難色を示す父兄からの抗議によって生徒たちは今は使われていない学校を急作りで改装した分校に追いやられてしまう。何とか浦の星を認めて欲しい千歌たちは部活動の活動報告会に場を用意してもらい自分たちをアピールしようとするのだが。
まず始めに一つネタバレ、というかこれはオフィシャルで積極的にSNS等での発信を促しているので書きますが、この映画、冒頭に「フォトセッション」と称して携帯やスマホで自由に写真を撮っていい時間が登場します。「響け!ユーフォニアム」などで前例が無いワケではないのですが、そういう時間が用意されている作品を観るのは初めてでなかなか驚きました。
私が観た回ではヨハネこと津島善子(声・小林愛香)が登場。キャラは定期的に変わるようで、入場者特典とはまた別の形でリピーターの発生に一役買っていると言えますね。普段は禁止されている事を堂々とやっていいというのも映像体験のあり方としては面白い趣向と思えます。
映画本編の方に話を移しましょう。1作目に引けを取らぬほどの大ヒットとなりその人気を引っ提げての映画化となった「ラブライブ!サンシャイン!!」、物語は最終回の直後から始まり3年生の卒業と共にメンバーが6人となったAquorsの再出発が描かれます。
劇場版らしく全編に亘り端正で美しい作画で展開されるほか前作とも言うべき「ラブライブ!」でも取り入れられていたミュージカル的手法もより洗練され更に歌唱シーンでのCGモデルと手描きのビジュアルとのギャップも少なく、随所に進化を感じられる作品に仕上がっています。
物語の主軸は千歌たち6人の方ですが、3年生3人にも別にドラマが用意されています。それが予告編でもPRされているイタリア旅行へと繋がっていきます。更にもう一つあるエピソードが同時進行して展開し、群像劇的な面白さを持たせているのが特徴です。いずれのエピソードも核になっているのは一つの「区切り」を迎えたその次の一歩を踏み出すことの難しさであり、その足掻きが終盤大きなうねりを上げる様は見事。前作に引き続きシナリオを手掛ける花田十輝氏のダイアログは相変わらずストレートで気恥ずかしいくらいですが、こういう言葉だからこそ響く方たちも多いでしょう。
もったいないなと感じてしまうのはイタリアに行くまでの流れがアクロバティック過ぎて全体の中で浮いていて悪目立ちしている事と、この劇場版で新登場する渡辺曜(声・斉藤朱夏)のいとこ渡辺月(声・黒沢ともよ)が出番が多い割りに能動的に物語に絡んでこないところで、もう少しここに一ひねり欲しかったなと思います。前者はまだ「まぁアニメだし」で済ませても良い部分なんですが後者はホントに惜しいと感じますね。
欠点はあれど「ラブライブ!サンシャイン!!」は走って泣いて叫んで、そうやって足掻いた先にようやく訪れるほんの一歩の成長を応援し祝福する青春映画の佳作と呼べる一本です。ティーンから20代くらいまでの方たちの強い支持を集めるのも納得のこの作品が持つパワーを、是非映画館で味わっていただきたいですね。
9階って初めて入りましたがVIPルームってあんな感じなんですね。バーカウンターの後ろの棚にカラオケ店とは思えぬなかなかマジな酒が並んでいて驚きました。頼む人がいる…から置いてあるんだと思うんですけども。
あと近くにいた数人の方は目撃していましたが、今回いつもの金山駅の集合場所で私、出張から戻ってきた社長とエンカウント。いや~あんなこと起こるんすね(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
じゃんけん大会では群馬の名物「ひもかわ」を頂きました。最近は酒より土地の名産品に手を伸ばしてるような気がします私(笑)
さて、今回の映画は「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」です。
ラブライブを終え、浦の星女学院のスクールアイドル「Aquors」のメンバーも3年生の松浦果南(声・諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(声・小宮有紗)、小原鞠莉(声・鈴木愛奈)の3人は卒業していき高海千歌(声・伊波杏樹)ら1,2年生のメンバーは新たな学校への編入の準備を進めていた。しかし編入予定の学校では浦の星の受け入れに難色を示す父兄からの抗議によって生徒たちは今は使われていない学校を急作りで改装した分校に追いやられてしまう。何とか浦の星を認めて欲しい千歌たちは部活動の活動報告会に場を用意してもらい自分たちをアピールしようとするのだが。
まず始めに一つネタバレ、というかこれはオフィシャルで積極的にSNS等での発信を促しているので書きますが、この映画、冒頭に「フォトセッション」と称して携帯やスマホで自由に写真を撮っていい時間が登場します。「響け!ユーフォニアム」などで前例が無いワケではないのですが、そういう時間が用意されている作品を観るのは初めてでなかなか驚きました。
私が観た回ではヨハネこと津島善子(声・小林愛香)が登場。キャラは定期的に変わるようで、入場者特典とはまた別の形でリピーターの発生に一役買っていると言えますね。普段は禁止されている事を堂々とやっていいというのも映像体験のあり方としては面白い趣向と思えます。
映画本編の方に話を移しましょう。1作目に引けを取らぬほどの大ヒットとなりその人気を引っ提げての映画化となった「ラブライブ!サンシャイン!!」、物語は最終回の直後から始まり3年生の卒業と共にメンバーが6人となったAquorsの再出発が描かれます。
劇場版らしく全編に亘り端正で美しい作画で展開されるほか前作とも言うべき「ラブライブ!」でも取り入れられていたミュージカル的手法もより洗練され更に歌唱シーンでのCGモデルと手描きのビジュアルとのギャップも少なく、随所に進化を感じられる作品に仕上がっています。
物語の主軸は千歌たち6人の方ですが、3年生3人にも別にドラマが用意されています。それが予告編でもPRされているイタリア旅行へと繋がっていきます。更にもう一つあるエピソードが同時進行して展開し、群像劇的な面白さを持たせているのが特徴です。いずれのエピソードも核になっているのは一つの「区切り」を迎えたその次の一歩を踏み出すことの難しさであり、その足掻きが終盤大きなうねりを上げる様は見事。前作に引き続きシナリオを手掛ける花田十輝氏のダイアログは相変わらずストレートで気恥ずかしいくらいですが、こういう言葉だからこそ響く方たちも多いでしょう。
もったいないなと感じてしまうのはイタリアに行くまでの流れがアクロバティック過ぎて全体の中で浮いていて悪目立ちしている事と、この劇場版で新登場する渡辺曜(声・斉藤朱夏)のいとこ渡辺月(声・黒沢ともよ)が出番が多い割りに能動的に物語に絡んでこないところで、もう少しここに一ひねり欲しかったなと思います。前者はまだ「まぁアニメだし」で済ませても良い部分なんですが後者はホントに惜しいと感じますね。
欠点はあれど「ラブライブ!サンシャイン!!」は走って泣いて叫んで、そうやって足掻いた先にようやく訪れるほんの一歩の成長を応援し祝福する青春映画の佳作と呼べる一本です。ティーンから20代くらいまでの方たちの強い支持を集めるのも納得のこの作品が持つパワーを、是非映画館で味わっていただきたいですね。
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年明け最初の大きな買い物、というと少々大袈裟ですが、眼鏡を新調しました。ついでに今使っている眼鏡のレンズもコーティングが弱くなってきたので交換を依頼。トータルで10万を超すなかなかの出費ですが、私みたいに視力の弱い人間にとってアイウェアは日常生活の質に直結するのでケチるわけには行かないのです。
こんばんは、小島@監督です。
度が強い分レンズの手配に時間がかかるので新しい眼鏡を装着して歌会に行けるのは来週の日曜ではなくその次の回になるかも。
さて、今回の映画は「家(うち)へ帰ろう」です。
ブエノスアイレスに住む仕立て屋の88歳のアブラハム(ミゲル・アンヘル・ソラ)は、子供や孫に囲まれ家族写真を撮ってもその顔は冴えない。翌朝には娘たちの手で住み慣れた家を引き払い養護施設へ入ることになっていたからだ。
家族を強引に帰し1着だけ残されたスーツを見たアブラハムはある決意をする。それは祖国ポーランドに住む70年以上会っていない親友に自身が仕立てた最後のスーツを届けに行く事だった。深夜、身支度を整えたアブラハムは家の鍵を玄関わきの植え込みに投げ捨てて旅に出た。タクシーを拾い、旧友のつてを頼って航空券のチケットを手配したアブラハムは飛行機に乗り込んだのだった。
ある老人の遠い日の約束を果たすための旅路を描くロードムービー。アルゼンチンの映画監督パブロ・ソラルスが自身の祖父の体験から着想を得て作り上げたというこの作品は、世界各地の映画祭で高い評価を得ました。
偏屈そうなお爺さんが老人ホームへ移されるのを嫌がって旅に出る、というイントロはどこか「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年製作)を思い起こさせますが、祖国ポーランドの名を口にする事すらできないほどアブラハムの心の奥底に刻まれているホロコーストの記憶が、アブラハムのこの旅が決して逃避ではないことを見せていきます。
自分の娘たちが施設に入れてしまおうとしている一方で、旅路の途中でアブラハムを手助けすることになる3人の女性たちの姿がまた不思議な印象を残します。敢えてどんな人物かはここでは書きませんが、3人とも強いアイデンティティの持ち主であることが自身のルーツへと向かおうとしているアブラハムの旅路に手を差し伸べるというのはどこか文学的な示唆を感じます。
物語をより深く理解するに当たり、アブラハムの故郷であり目的地であるポーランドの「ウッチ」という街についても少し語っておいた方が良いでしょう。ウッチは19世紀から共産主義体制が崩壊する1990年ごろまで繊維産業が盛んだった街で、アブラハムが仕立て屋であるという設定もここで活きてきます。また、ポーランドにおける映画教育の名門で、「灰とダイヤモンド」(1958年製作)のアンジェイ・ワイダや「戦場のピアニスト」(2002年製作)のロマン・ポランスキーなどを輩出したウッチ映画大学があり、ポーランド映画産業の中心となっている街でもあります。パブロ・ソラルス監督はこの辺りを踏まえて意図的にウッチをロケーションに選んだのでしょう。
原題の「El ultimo traje(訳して「最後のスーツ」、それゆえ英語圏では「The last suits」としてリリースされています)」に対して「家(うち)へ帰ろう」という邦題もなかなか良いセンス。苦いような、それでいて不思議と愛しいような、不思議な感慨を湧き起こさせる一本。決して派手な作品ではありませんが、深く心に染み入ってくる逸品です。どうぞこの偏屈でユニークなお爺ちゃんのちょっぴり予測不能なこの旅路を楽しんでみてください。
こんばんは、小島@監督です。
度が強い分レンズの手配に時間がかかるので新しい眼鏡を装着して歌会に行けるのは来週の日曜ではなくその次の回になるかも。
さて、今回の映画は「家(うち)へ帰ろう」です。
ブエノスアイレスに住む仕立て屋の88歳のアブラハム(ミゲル・アンヘル・ソラ)は、子供や孫に囲まれ家族写真を撮ってもその顔は冴えない。翌朝には娘たちの手で住み慣れた家を引き払い養護施設へ入ることになっていたからだ。
家族を強引に帰し1着だけ残されたスーツを見たアブラハムはある決意をする。それは祖国ポーランドに住む70年以上会っていない親友に自身が仕立てた最後のスーツを届けに行く事だった。深夜、身支度を整えたアブラハムは家の鍵を玄関わきの植え込みに投げ捨てて旅に出た。タクシーを拾い、旧友のつてを頼って航空券のチケットを手配したアブラハムは飛行機に乗り込んだのだった。
ある老人の遠い日の約束を果たすための旅路を描くロードムービー。アルゼンチンの映画監督パブロ・ソラルスが自身の祖父の体験から着想を得て作り上げたというこの作品は、世界各地の映画祭で高い評価を得ました。
偏屈そうなお爺さんが老人ホームへ移されるのを嫌がって旅に出る、というイントロはどこか「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年製作)を思い起こさせますが、祖国ポーランドの名を口にする事すらできないほどアブラハムの心の奥底に刻まれているホロコーストの記憶が、アブラハムのこの旅が決して逃避ではないことを見せていきます。
自分の娘たちが施設に入れてしまおうとしている一方で、旅路の途中でアブラハムを手助けすることになる3人の女性たちの姿がまた不思議な印象を残します。敢えてどんな人物かはここでは書きませんが、3人とも強いアイデンティティの持ち主であることが自身のルーツへと向かおうとしているアブラハムの旅路に手を差し伸べるというのはどこか文学的な示唆を感じます。
物語をより深く理解するに当たり、アブラハムの故郷であり目的地であるポーランドの「ウッチ」という街についても少し語っておいた方が良いでしょう。ウッチは19世紀から共産主義体制が崩壊する1990年ごろまで繊維産業が盛んだった街で、アブラハムが仕立て屋であるという設定もここで活きてきます。また、ポーランドにおける映画教育の名門で、「灰とダイヤモンド」(1958年製作)のアンジェイ・ワイダや「戦場のピアニスト」(2002年製作)のロマン・ポランスキーなどを輩出したウッチ映画大学があり、ポーランド映画産業の中心となっている街でもあります。パブロ・ソラルス監督はこの辺りを踏まえて意図的にウッチをロケーションに選んだのでしょう。
原題の「El ultimo traje(訳して「最後のスーツ」、それゆえ英語圏では「The last suits」としてリリースされています)」に対して「家(うち)へ帰ろう」という邦題もなかなか良いセンス。苦いような、それでいて不思議と愛しいような、不思議な感慨を湧き起こさせる一本。決して派手な作品ではありませんが、深く心に染み入ってくる逸品です。どうぞこの偏屈でユニークなお爺ちゃんのちょっぴり予測不能なこの旅路を楽しんでみてください。
皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年はカレンダーが上手くハマっていて、普段ならば4日が仕事始めでも今年は7日から、なんてところも多いのではないでしょうか。まぁ、私は5日から既に始動しておりますけれども(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
今年も色んな映画を観て行けたらいいなと思っております。
さて、今回の映画は「フェラーリの鷹」です。年明けだからってハリウッドの大作やアニメ映画を持ってくると思ったかねフゥーハハハ!今年も外角低めから攻めていくぜ!
ローマ市警のマルコ・パルマ(マウリツィオ・メルリ)は特捜追跡隊のドライバーになりたいあまりに無謀な運転を繰り返し度々事故を起こしては上司のタリアフェリ(ジャンカルロ・スブラシア)に大目玉を食らっていた。
その頃ローマではレーサー崩れのジャン=ポール・ドセーナ(アンジェロ・インファンティ)が強盗団を組織し白昼堂々銀行を襲撃し、そのドライビングテクニックで追跡隊を振り切り逃走を果たそうとしていた。ドセーナのかく乱作戦により路上では事故が多発しやむなくローマ市警は追跡中止命令を出すがパルマはそれを無視して追跡を強行して事故を起こし、同乗していた同僚を死なせてしまうのだった。
1976年にイタリアで製作され、ローマの街を舞台に展開するダイナミックなカーチェイスとクラッシュでヒットを呼び、その後「TAXi」シリーズなどのカーアクション映画に多大な影響を及ぼしたとされる伝説的な映画がHDリマスター版として現在各地のミニシアターなどでリバイバル上映されています。私もまさか平成も終わろうかという今になってこの映画をスクリーンで観られる日が来ようとは夢にも思いませんでしたよ。
この映画の魅力は何と言ってもカーチェイス。フェラーリ、シトロエン、フィアット、アルファロメオといったヨーロッパの名車たちがバンバン登場してローマの街を疾駆するその姿にあります。ただ激しいだけでなくその中にどこか色気すら感じさせてくれるのが素晴らしく、観る者の目に消えぬ印象を残してくれます。
物語も若手刑事のドライバーとしての成長を描きながら途中に強盗団への潜入作戦も展開するなど100分の上映時間をいっぱいに使う趣向が盛り込まれ意外と退屈させない作りになっています。
この映画を手掛けたのはステルヴィオ・マッシ。「荒野の用心棒」(1964年製作。監督セルジオ・レオーネ)で撮影監督を務めたのち60年代後半から90年代頃まで長くイタリアでアクションやサスペンスを手掛けてきた方ですが、日本で紹介されたのはこの「フェラーリの鷹」くらいで未公開の作品が多く、よほど気合の入ったマニアでない限り知名度は余り高くない人物です。今回のリバイバルを機にいろいろ未公開作品にも光が当たるようになると嬉しいのですが。
一方でカースタントを担ったレミー・ジュリアンはアクション映画の世界では伝説的な巨匠です。「ミニミニ大作戦」(1969年製作)のスタントコーディネーターとして高い評価を得たのちは「007/ゴールデンアイ」(1995年製作)といった007シリーズや「プロジェクト・イーグル」(1991年製作)「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年製作)など多数の映画でスタントを手掛けたほか日本でもいすゞジェミニのTVCMの製作に携わったりしています。また、余談ですが彼の息子ミッシェル・ジュリアンもまた「TAXi」や「ミッション・インポッシブル:フォールアウト」などでハンドルを握った現在世界最高峰レベルのスタントドライバーです。「フェラーリの鷹」はそんなレミー・ジュリアンが世界的名声を勝ち得つつある頃の仕事ぶりを存分に堪能することが出来ます。
古い作品である上に知名度もそれほど高くはない映画ではありますが、カーアクションの源流をたどっていくと現れるこの作品、今観ても(とは言えさすがにそこかしこに古臭さが否めないものの)その画面の見事さは新作のアクション映画のそれにも引けを取りません。名古屋ではシネマテークでの限定上映のみで観られる機会もかなり限られていますが、興味のある方は是非、味わってみて欲しい逸品ですね。
今年はカレンダーが上手くハマっていて、普段ならば4日が仕事始めでも今年は7日から、なんてところも多いのではないでしょうか。まぁ、私は5日から既に始動しておりますけれども(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
今年も色んな映画を観て行けたらいいなと思っております。
さて、今回の映画は「フェラーリの鷹」です。年明けだからってハリウッドの大作やアニメ映画を持ってくると思ったかねフゥーハハハ!今年も外角低めから攻めていくぜ!
ローマ市警のマルコ・パルマ(マウリツィオ・メルリ)は特捜追跡隊のドライバーになりたいあまりに無謀な運転を繰り返し度々事故を起こしては上司のタリアフェリ(ジャンカルロ・スブラシア)に大目玉を食らっていた。
その頃ローマではレーサー崩れのジャン=ポール・ドセーナ(アンジェロ・インファンティ)が強盗団を組織し白昼堂々銀行を襲撃し、そのドライビングテクニックで追跡隊を振り切り逃走を果たそうとしていた。ドセーナのかく乱作戦により路上では事故が多発しやむなくローマ市警は追跡中止命令を出すがパルマはそれを無視して追跡を強行して事故を起こし、同乗していた同僚を死なせてしまうのだった。
1976年にイタリアで製作され、ローマの街を舞台に展開するダイナミックなカーチェイスとクラッシュでヒットを呼び、その後「TAXi」シリーズなどのカーアクション映画に多大な影響を及ぼしたとされる伝説的な映画がHDリマスター版として現在各地のミニシアターなどでリバイバル上映されています。私もまさか平成も終わろうかという今になってこの映画をスクリーンで観られる日が来ようとは夢にも思いませんでしたよ。
この映画の魅力は何と言ってもカーチェイス。フェラーリ、シトロエン、フィアット、アルファロメオといったヨーロッパの名車たちがバンバン登場してローマの街を疾駆するその姿にあります。ただ激しいだけでなくその中にどこか色気すら感じさせてくれるのが素晴らしく、観る者の目に消えぬ印象を残してくれます。
物語も若手刑事のドライバーとしての成長を描きながら途中に強盗団への潜入作戦も展開するなど100分の上映時間をいっぱいに使う趣向が盛り込まれ意外と退屈させない作りになっています。
この映画を手掛けたのはステルヴィオ・マッシ。「荒野の用心棒」(1964年製作。監督セルジオ・レオーネ)で撮影監督を務めたのち60年代後半から90年代頃まで長くイタリアでアクションやサスペンスを手掛けてきた方ですが、日本で紹介されたのはこの「フェラーリの鷹」くらいで未公開の作品が多く、よほど気合の入ったマニアでない限り知名度は余り高くない人物です。今回のリバイバルを機にいろいろ未公開作品にも光が当たるようになると嬉しいのですが。
一方でカースタントを担ったレミー・ジュリアンはアクション映画の世界では伝説的な巨匠です。「ミニミニ大作戦」(1969年製作)のスタントコーディネーターとして高い評価を得たのちは「007/ゴールデンアイ」(1995年製作)といった007シリーズや「プロジェクト・イーグル」(1991年製作)「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年製作)など多数の映画でスタントを手掛けたほか日本でもいすゞジェミニのTVCMの製作に携わったりしています。また、余談ですが彼の息子ミッシェル・ジュリアンもまた「TAXi」や「ミッション・インポッシブル:フォールアウト」などでハンドルを握った現在世界最高峰レベルのスタントドライバーです。「フェラーリの鷹」はそんなレミー・ジュリアンが世界的名声を勝ち得つつある頃の仕事ぶりを存分に堪能することが出来ます。
古い作品である上に知名度もそれほど高くはない映画ではありますが、カーアクションの源流をたどっていくと現れるこの作品、今観ても(とは言えさすがにそこかしこに古臭さが否めないものの)その画面の見事さは新作のアクション映画のそれにも引けを取りません。名古屋ではシネマテークでの限定上映のみで観られる機会もかなり限られていますが、興味のある方は是非、味わってみて欲しい逸品ですね。
今年の師走は3週連続6連勤というなかなかのハードスケジュールでしたがそれも昨日でようやく終わり、今はホッと一息ついています。ただこのままでは大掃除が翌年に持ち越しになりそうですが(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
ところで大晦日に今年最後のブログ更新って前にも一度やったような、と思って遡ってみたら2012年。私がこのブログを書き始めたその年でした。それから6年、まさかこんなに続くことになるとは自分でも思っていませんでした(笑)
さて、2018年最後の更新ということで、今回は「今年の5本」と題して今年の映画を振り返ります。例によって現在の各作品の鑑賞可能状況を記載しておきます。参考にしていただけたら幸いです。なお今年観た映画は65本(数えた。ライブビューイング除く)!数年ぶりに60本の大台を越えました(笑)!
1.ミッション・インポッシブル フォールアウト
今年はクリエイターの「熱」を感じさせる良作傑作が多く、ある意味で豊作だったのですがそれ故に1番というのがちょっと決めづらくかなり迷いました。その中でこの「ミッション・インポッシブル フォールアウト」はシリーズの集大成であると同時に主演トム・クルーズのエンターテインメントに対する姿勢が孤高にして崇高な域にまで達している事を感じさせる1本で文字通り重量級の傑作でした。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
2.レディ・プレイヤー1
70を過ぎてなお旺盛な創作意欲を見せるスティーブン・スピルバーグがサブカルチャーへの多大な愛とリスペクトを以て作られた1本。「MI:フォールアウト」とはまた違った意味でエンターテインメントの神髄が楽しめる作品です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
3.若おかみは小学生
ひょんなことから温泉旅館の女将として働くことになった小学生おっここと織子の成長を描く、吉田玲子の脚本と高坂希太郎監督の手腕が活き、実に骨太で味わい深い作品に。いかにも子供向けな見た目に騙されてはいけない。現在も各所でロングラン上映中。Blu-rayとDVDが来年3月29日に発売予定。
4.カメラを止めるな!
ある意味で今年最もクリエイティビティに溢れた1本と言えばもうこれに尽きます。低予算のインディーズ映画がサマーシーズンの日本映画市場を席巻する日が来ようとは。あの興行収入がちゃんと製作者たちに還元されてればいいのだけど、と余計な心配をしてしまうくらいです(苦笑)。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
5.ボヘミアン・ラプソディ
音楽をフィーチャーし、映画館を非日常的なライブステージのような空間へと変える作品の隆盛が目立ったのも今年の映画の特徴で、中でもクイーンの楽曲をふんだんに用いて熱い感動を呼ぶこの作品はその象徴とも言える1本でしょう。現在全国の映画館で公開中。
いろいろ迷いましたが5本選ぶとしたらこんな感じです。
続けてそれ以外にも印象に残った作品たちをざっと。こちらは例によって私の鑑賞順に列記していきます。語りたいものが多くて今年はちょっと多めです。
・ブリムストーン
年明けいきなり出くわした重量級の1本。愛と暴力と信仰に翻弄されながらも懸命に生きる女性をダコタ・ファニングが熱演。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ゴッホ 最期の手紙
ゴッホの油絵をアニメーションにして晩年の彼の心を探るユニークな逸品。「画が動く」という」アニメ本来の驚きを再認識させてくれます。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・スリー・ビルボード
街はずれに掲げられた3枚の看板が街に嵐を呼び起こすヒューマンドラマ。示唆的で重層的な物語と俳優たちの名演に酔いしれる快作です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・マンハント
「君よ憤怒の河を渉れ」を日中合作でリメイク。久しぶりの泥臭いまでに熱いジョン・ウーに俺の魂が震えた。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。ただ個人的に好きなだけで作品自体は無茶苦茶なんであまり人には薦められないんですけどね(笑)
・グレイテスト・ショーマン
ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画。先述の「ボヘミアン・ラプソディ」に負けずこちらも大ヒットしました。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・シェイプ・オブ・ウォーター
ついにアカデミー賞まで獲ってしまったギレルモ・デル・トロ監督の逸品。クセの強い大人の童話ゆえに人を選ぶがだからこそ観てみるだけの価値があります。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・バーフバリ 王の凱旋
封切自体は昨年の作品ですが観たのが今年なので。これぞ完全無欠のエンターテインメント!王を称えよ!Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ブラックパンサー
マーベルユニバースの中でも異彩を放つ、ブラックカルチャーへの深い考察を感じられる重厚な作品。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
港町
想田和弘監督が手掛ける「観察映画」シリーズの1作。寂れ行く港町に生きる人々の営みをただ見つめるドキュメンタリー映画の極北。現在も各地のミニシアターなどで上映中。DVDなどのリリース予定は今のところ無いようです。
・リズと青い鳥
2人の少女の心の揺れを繊細かつ丹念に描き出す、作品を重ねる毎に凄みを増す山田尚子監督の手腕に痺れるアニメ映画。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ランペイジ 巨獣大乱闘
でっかいぜ!暴れるぜ!ぶっ壊すぜ!この真っ直ぐなノー天気さが堪らない。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ピーターラビット
侵入者殺すべし、慈悲は無い!人間VSウサギの仁義なきバトル。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・僕のヒーローアカデミア the movie 2人の英雄
「ヒロアカ」初の劇場版はジャンプアニメの映画化として直球の作りが清々しい逸品。Blu-rayやDVDが2月13日に発売予定。
・ウインド・リバー
雪深い街で起きる殺人事件が浮き彫りにする絶望と苦悩、人間の強さが持つ煌めき。一見地味ですが沁みる作品です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ザ・プレデター
「プレデター」シリーズの新作は、登場人物のキャラ立ちまくり血飛沫出まくり、そして雑なシナリオという圧倒的B級な作りなのにそれがむしろ心地良い珍妙な逸品。ダウンロード版発売中。Blu-ray/DVDが1月5日に発売予定。
・散り椿
物語自体はオーソドックスな時代劇ながら圧倒的映像美と主演岡田准一のカラテに目を奪われる映画。現在も各所で上映中。ソフト化の日程は今のところ未定のようです。
・クワイエット・プレイス
決して、音を立ててはいけない。聴覚が発達した怪物に席巻された世界で生きる家族の物語。ワンアイディアが活きた比較的低予算な、でも優れた作品に多く出会えたのも今年の特徴と言えるでしょう。ダウンロード版が1月9日に、Blu-ray/DVDが2月6日に発売予定。
search/サーチ
全編PC画面上で展開するサスペンス。ワンアイディアに溺れず魅せる工夫が全編に施されたハイレベルな作品です。現在も各所で上映中。
HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
プリキュア15周年記念作品は、ただ祝祭的なだけでない、メッセージを持った力作となりました。一部の劇場で現在も公開中。Blu-ray/DVDは3月6日発売予定。
今年はこんな感じかな。来年もいろいろな作品を観ていきたいものです。皆さんは、何か心に残る作品がありましたか?それでは、良いお年を!
こんばんは、小島@監督です。
ところで大晦日に今年最後のブログ更新って前にも一度やったような、と思って遡ってみたら2012年。私がこのブログを書き始めたその年でした。それから6年、まさかこんなに続くことになるとは自分でも思っていませんでした(笑)
さて、2018年最後の更新ということで、今回は「今年の5本」と題して今年の映画を振り返ります。例によって現在の各作品の鑑賞可能状況を記載しておきます。参考にしていただけたら幸いです。なお今年観た映画は65本(数えた。ライブビューイング除く)!数年ぶりに60本の大台を越えました(笑)!
1.ミッション・インポッシブル フォールアウト
今年はクリエイターの「熱」を感じさせる良作傑作が多く、ある意味で豊作だったのですがそれ故に1番というのがちょっと決めづらくかなり迷いました。その中でこの「ミッション・インポッシブル フォールアウト」はシリーズの集大成であると同時に主演トム・クルーズのエンターテインメントに対する姿勢が孤高にして崇高な域にまで達している事を感じさせる1本で文字通り重量級の傑作でした。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
2.レディ・プレイヤー1
70を過ぎてなお旺盛な創作意欲を見せるスティーブン・スピルバーグがサブカルチャーへの多大な愛とリスペクトを以て作られた1本。「MI:フォールアウト」とはまた違った意味でエンターテインメントの神髄が楽しめる作品です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
3.若おかみは小学生
ひょんなことから温泉旅館の女将として働くことになった小学生おっここと織子の成長を描く、吉田玲子の脚本と高坂希太郎監督の手腕が活き、実に骨太で味わい深い作品に。いかにも子供向けな見た目に騙されてはいけない。現在も各所でロングラン上映中。Blu-rayとDVDが来年3月29日に発売予定。
4.カメラを止めるな!
ある意味で今年最もクリエイティビティに溢れた1本と言えばもうこれに尽きます。低予算のインディーズ映画がサマーシーズンの日本映画市場を席巻する日が来ようとは。あの興行収入がちゃんと製作者たちに還元されてればいいのだけど、と余計な心配をしてしまうくらいです(苦笑)。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
5.ボヘミアン・ラプソディ
音楽をフィーチャーし、映画館を非日常的なライブステージのような空間へと変える作品の隆盛が目立ったのも今年の映画の特徴で、中でもクイーンの楽曲をふんだんに用いて熱い感動を呼ぶこの作品はその象徴とも言える1本でしょう。現在全国の映画館で公開中。
いろいろ迷いましたが5本選ぶとしたらこんな感じです。
続けてそれ以外にも印象に残った作品たちをざっと。こちらは例によって私の鑑賞順に列記していきます。語りたいものが多くて今年はちょっと多めです。
・ブリムストーン
年明けいきなり出くわした重量級の1本。愛と暴力と信仰に翻弄されながらも懸命に生きる女性をダコタ・ファニングが熱演。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ゴッホ 最期の手紙
ゴッホの油絵をアニメーションにして晩年の彼の心を探るユニークな逸品。「画が動く」という」アニメ本来の驚きを再認識させてくれます。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・スリー・ビルボード
街はずれに掲げられた3枚の看板が街に嵐を呼び起こすヒューマンドラマ。示唆的で重層的な物語と俳優たちの名演に酔いしれる快作です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・マンハント
「君よ憤怒の河を渉れ」を日中合作でリメイク。久しぶりの泥臭いまでに熱いジョン・ウーに俺の魂が震えた。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。ただ個人的に好きなだけで作品自体は無茶苦茶なんであまり人には薦められないんですけどね(笑)
・グレイテスト・ショーマン
ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画。先述の「ボヘミアン・ラプソディ」に負けずこちらも大ヒットしました。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・シェイプ・オブ・ウォーター
ついにアカデミー賞まで獲ってしまったギレルモ・デル・トロ監督の逸品。クセの強い大人の童話ゆえに人を選ぶがだからこそ観てみるだけの価値があります。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・バーフバリ 王の凱旋
封切自体は昨年の作品ですが観たのが今年なので。これぞ完全無欠のエンターテインメント!王を称えよ!Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ブラックパンサー
マーベルユニバースの中でも異彩を放つ、ブラックカルチャーへの深い考察を感じられる重厚な作品。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
港町
想田和弘監督が手掛ける「観察映画」シリーズの1作。寂れ行く港町に生きる人々の営みをただ見つめるドキュメンタリー映画の極北。現在も各地のミニシアターなどで上映中。DVDなどのリリース予定は今のところ無いようです。
・リズと青い鳥
2人の少女の心の揺れを繊細かつ丹念に描き出す、作品を重ねる毎に凄みを増す山田尚子監督の手腕に痺れるアニメ映画。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ランペイジ 巨獣大乱闘
でっかいぜ!暴れるぜ!ぶっ壊すぜ!この真っ直ぐなノー天気さが堪らない。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ピーターラビット
侵入者殺すべし、慈悲は無い!人間VSウサギの仁義なきバトル。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・僕のヒーローアカデミア the movie 2人の英雄
「ヒロアカ」初の劇場版はジャンプアニメの映画化として直球の作りが清々しい逸品。Blu-rayやDVDが2月13日に発売予定。
・ウインド・リバー
雪深い街で起きる殺人事件が浮き彫りにする絶望と苦悩、人間の強さが持つ煌めき。一見地味ですが沁みる作品です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ザ・プレデター
「プレデター」シリーズの新作は、登場人物のキャラ立ちまくり血飛沫出まくり、そして雑なシナリオという圧倒的B級な作りなのにそれがむしろ心地良い珍妙な逸品。ダウンロード版発売中。Blu-ray/DVDが1月5日に発売予定。
・散り椿
物語自体はオーソドックスな時代劇ながら圧倒的映像美と主演岡田准一のカラテに目を奪われる映画。現在も各所で上映中。ソフト化の日程は今のところ未定のようです。
・クワイエット・プレイス
決して、音を立ててはいけない。聴覚が発達した怪物に席巻された世界で生きる家族の物語。ワンアイディアが活きた比較的低予算な、でも優れた作品に多く出会えたのも今年の特徴と言えるでしょう。ダウンロード版が1月9日に、Blu-ray/DVDが2月6日に発売予定。
search/サーチ
全編PC画面上で展開するサスペンス。ワンアイディアに溺れず魅せる工夫が全編に施されたハイレベルな作品です。現在も各所で上映中。
HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
プリキュア15周年記念作品は、ただ祝祭的なだけでない、メッセージを持った力作となりました。一部の劇場で現在も公開中。Blu-ray/DVDは3月6日発売予定。
今年はこんな感じかな。来年もいろいろな作品を観ていきたいものです。皆さんは、何か心に残る作品がありましたか?それでは、良いお年を!
今夜はクリスマスイブ。家族や親しい人などにプレゼントを用意した方もいらっしゃるだろう一方で、自分用にチョイと奮発して何か買った方も多いのではないでしょうか。私も一つ無駄遣いな買い物をしました。最近発売されてこの年末年始を全力で楽しめるようなエンターテインメント。と来れば、そう!
「シャークネード」DVD-BOXです。
サメがトルネードに乗って空中から襲ってくるサメパニック映画。低予算なのにうっかり人気が出てしまって5本も続編が製作された上に主人公のアクションフィギュアまで発売されたりしたシリーズです。「完全捕食パクパクパック」という頭の悪い商品名がついたこのDVD-BOXはそのシリーズ6本全てを収録してるのは良いのですがこのご時世にBlu-rayでリリースされないあたりが実にB級らしい逸品です。
こんばんは、小島@監督です。
「シャークネード」はさすがにまだ1作目しか観たこと無いので2作目以降がむしろ楽しみ。
さて、今回の映画は「恐怖の報酬」です。
クリスマスイブだからってハッピーな作品を選ぶと思ったかねフゥーハハハ!
南米・ポルヴェニール。村から320km離れた山岳地帯の油井で爆発事故が発生した。多くの労働者が死傷し、村に移送されてきた遺体を見た村人たちは暴動を起こし無秩序状態に。石油会社の担当者コーレット(ラモン・ビエリ)は爆発物専門家のデル・リオス(チコ・マルティネス)と共に現場の視察に向かうが、強すぎる火勢に水だけでの消火活動は無理と判断、爆薬を用いて吹き飛ばすしかないと決断する。しかしすぐに用意できるのは保管庫の中で長く湿気に晒され液状化し僅かな衝撃でも爆発しかねないニトログリセリンのみ。しかもヘリでは運べず陸路を行くしかないという。そこでコーレットは高額の報酬を条件にドライバーを募った。命懸けの仕事だが大勢の応募が集まりトラックの実技試験をパスしたドミンゲス(ロイ・シャイダー)、セラーノ(ブルーノ・クレメル)、マルティネス(アミドゥ)、マルケス(カール・ジョン)の4人が選ばれた。翌朝、男たちの決死行が始まろうとしていた…
ジョルジュ・アルノーの小説を原作にフランス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが1953年に製作した傑作映画「恐怖の報酬」、それを「エクソシスト」や「フレンチ・コネクション」を手掛けたウィリアム・フリードキンによって1977年にリメイクされた作品です。
ただ、かなり不運に見舞われた作品で、公開時一部批評家には絶賛されるも同時期に公開された「スター・ウォーズ」の大ヒットのあおりを受けて興行的に惨敗。これを受けて世界配給を担当していたCICはフリードキンに無断で30分もカットした短縮版を製作し世界市場に乗せ、日本でもこれが公開されました。監督の意向を無視した編集により各国の評価も芳しくなく結局不振に終わり、日本でも数度TV放送されたもののいずれも短縮版で、VHS版で北米公開と同じ121分の完全版を観ることが出来たもののDVDなどではリリースされず、VHSの廃盤と共に「幻の作品」となりました。
ところが作品への思い入れが強かったフリードキンはこれにめげることなく本人のあずかり知らないところで勝手にややこしくなっていた権利関係を解きほぐして自ら陣頭指揮を執って完全版の4Kデジタルリマスターを実現。ヴェネチアやカンヌなどの国際映画祭で上映され再評価の旋風を巻き起こし、それを受けてキングレコードがフリードキンとコンタクトを取り上映権を獲得。遂に日本でも各地の映画館でロードショーされる運びとなりました。で、私が観てきたのがこのデジタルリマスター版というワケです。
身分証を偽造し名前も偽るようなワケありの男たちが高額の報酬を目当てに命懸けの仕事に挑むアドベンチャーでありサスペンスでもあるこの作品は、前半4人の男たちが如何にして南米ポルヴェニールに来るに至ったかを描き、逃げてきた先で生き残るために運命に挑む姿を描きます。
甘いロマンスなど一切無い、ヒリヒリするような時間がフルスロットルで続くような映画です。生への希求と絶望の端境で精神さえ蝕まれながら己の欲望だけを僅かなよりどころに男たちは密林を疾駆していきます。本来のタイトルである「Wages of Fear」ではなく「SORCERER(魔術師)」というタイトルを原題としているのも謎めいていてちょっと考えさせるものがありますね。
「スター・ウォーズ」が時代の寵児となり、80年代以降のエンターテインメントのあり方を変えつつある中でアメリカン・ニューシネマが廃れていったその最後の輝きとも言える作品です。暗いわキツいわな作品ですが、非常にパワーのある作品なので機会のある方は是非ご覧になっていただきたい逸品ですね。
余談ですが、来年公開予定の「ガールズ&パンツァー最終章第2話」の予告編にこの映画のパロディと思しきカットが登場しており、予習がてら観てみるのも一興かと思いますよ。
「シャークネード」DVD-BOXです。
サメがトルネードに乗って空中から襲ってくるサメパニック映画。低予算なのにうっかり人気が出てしまって5本も続編が製作された上に主人公のアクションフィギュアまで発売されたりしたシリーズです。「完全捕食パクパクパック」という頭の悪い商品名がついたこのDVD-BOXはそのシリーズ6本全てを収録してるのは良いのですがこのご時世にBlu-rayでリリースされないあたりが実にB級らしい逸品です。
こんばんは、小島@監督です。
「シャークネード」はさすがにまだ1作目しか観たこと無いので2作目以降がむしろ楽しみ。
さて、今回の映画は「恐怖の報酬」です。
クリスマスイブだからってハッピーな作品を選ぶと思ったかねフゥーハハハ!
南米・ポルヴェニール。村から320km離れた山岳地帯の油井で爆発事故が発生した。多くの労働者が死傷し、村に移送されてきた遺体を見た村人たちは暴動を起こし無秩序状態に。石油会社の担当者コーレット(ラモン・ビエリ)は爆発物専門家のデル・リオス(チコ・マルティネス)と共に現場の視察に向かうが、強すぎる火勢に水だけでの消火活動は無理と判断、爆薬を用いて吹き飛ばすしかないと決断する。しかしすぐに用意できるのは保管庫の中で長く湿気に晒され液状化し僅かな衝撃でも爆発しかねないニトログリセリンのみ。しかもヘリでは運べず陸路を行くしかないという。そこでコーレットは高額の報酬を条件にドライバーを募った。命懸けの仕事だが大勢の応募が集まりトラックの実技試験をパスしたドミンゲス(ロイ・シャイダー)、セラーノ(ブルーノ・クレメル)、マルティネス(アミドゥ)、マルケス(カール・ジョン)の4人が選ばれた。翌朝、男たちの決死行が始まろうとしていた…
ジョルジュ・アルノーの小説を原作にフランス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが1953年に製作した傑作映画「恐怖の報酬」、それを「エクソシスト」や「フレンチ・コネクション」を手掛けたウィリアム・フリードキンによって1977年にリメイクされた作品です。
ただ、かなり不運に見舞われた作品で、公開時一部批評家には絶賛されるも同時期に公開された「スター・ウォーズ」の大ヒットのあおりを受けて興行的に惨敗。これを受けて世界配給を担当していたCICはフリードキンに無断で30分もカットした短縮版を製作し世界市場に乗せ、日本でもこれが公開されました。監督の意向を無視した編集により各国の評価も芳しくなく結局不振に終わり、日本でも数度TV放送されたもののいずれも短縮版で、VHS版で北米公開と同じ121分の完全版を観ることが出来たもののDVDなどではリリースされず、VHSの廃盤と共に「幻の作品」となりました。
ところが作品への思い入れが強かったフリードキンはこれにめげることなく本人のあずかり知らないところで勝手にややこしくなっていた権利関係を解きほぐして自ら陣頭指揮を執って完全版の4Kデジタルリマスターを実現。ヴェネチアやカンヌなどの国際映画祭で上映され再評価の旋風を巻き起こし、それを受けてキングレコードがフリードキンとコンタクトを取り上映権を獲得。遂に日本でも各地の映画館でロードショーされる運びとなりました。で、私が観てきたのがこのデジタルリマスター版というワケです。
身分証を偽造し名前も偽るようなワケありの男たちが高額の報酬を目当てに命懸けの仕事に挑むアドベンチャーでありサスペンスでもあるこの作品は、前半4人の男たちが如何にして南米ポルヴェニールに来るに至ったかを描き、逃げてきた先で生き残るために運命に挑む姿を描きます。
甘いロマンスなど一切無い、ヒリヒリするような時間がフルスロットルで続くような映画です。生への希求と絶望の端境で精神さえ蝕まれながら己の欲望だけを僅かなよりどころに男たちは密林を疾駆していきます。本来のタイトルである「Wages of Fear」ではなく「SORCERER(魔術師)」というタイトルを原題としているのも謎めいていてちょっと考えさせるものがありますね。
「スター・ウォーズ」が時代の寵児となり、80年代以降のエンターテインメントのあり方を変えつつある中でアメリカン・ニューシネマが廃れていったその最後の輝きとも言える作品です。暗いわキツいわな作品ですが、非常にパワーのある作品なので機会のある方は是非ご覧になっていただきたい逸品ですね。
余談ですが、来年公開予定の「ガールズ&パンツァー最終章第2話」の予告編にこの映画のパロディと思しきカットが登場しており、予習がてら観てみるのも一興かと思いますよ。
昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。昨日は先週今週と2週続けて6連勤のただ中の唯一の休みだったもので忘年会には参加せずに帰りましたが、できれば参加したかった…
プレゼント交換では何が当たりましたか?私は「ねこぶそう」なるプラモデルを頂きました。ネコのフィギュアに様々なパーツを取り付けメカメカしく武装してカスタマイズして遊ぶもののようです。独特なセンスの逸品で、せっかくなので正月休みにでも久しぶりのプラモ制作を楽しむことにしますよ。チョイスしてくれた方、ありがとー!
こんばんは、小島@監督です。
私からは「デッドプール」1作目と2作目のBlu-rayをチョイス。ただせっかくなら「ウルヴァリン:ZERO」のBlu-rayも付ければ良かったとちょっと後悔(苦笑)ともあれ手にした方は楽しんで頂ければ幸いです。
さて、今回の映画は「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」です。先週のハイルさんに引き続いての同じネタですいません。でもま、同じ週にアイマスが3本続いたりすることもありますし、たまにはね(笑)
UC0079、地球連邦に対し宣戦布告したジオン公国はコロニー落し作戦を敢行した。膨大な犠牲者を生んだその作戦をいち早く察知し多くの人々を救った3人の子供たちがいた。彼らは「奇蹟の子供たち」と呼ばれた。
18年後、UC0097。ミネバ・ラオ・ザビ(声・藤村歩)がこれまで秘匿されていた「宇宙世紀憲章」を白日の下にした「ラプラス事変」によって世界は新たな火種を抱えることとなった。事変により失脚し北米コロラド山脈の施設に幽閉されていたアナハイム・エレクトロニクス社長夫人マーサー・ビスト・カーバイン(声・塩田朋子)は、連邦軍による護送中に襲撃を受け身柄を確保される。部隊を指揮していたのはルオ商会特別顧問のミシェル・ルオ(声・村中知)、また部隊の中にはこれが初実戦となるヨナ・バシュタ(声・榎木淳弥)もいた。2人は共にかつて「奇蹟の子供たち」と呼ばれていた人物である。ミシェルがマーサに要求したもの、それは消息不明となっていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」に関する情報であった…
宇宙世紀を舞台にした劇場用長編という意味では「F91」以来27年ぶり、だそうで来年40周年というシリーズのメモリアルイヤーを飾るその幕開けとなる作品です。一応新規タイトルということでこれ単体での鑑賞にも充分耐えられるようには作られていますが、「ガンダムUC(ユニコーン)」直後の物語で脚本の福井晴敏以下多くのスタッフが「UC」から引き続き登板している事から予備知識としても「UC」の視聴は必須と言うべきでしょう。
この「ガンダムNT」、最初から90分尺の劇場用長編として企画・製作されている割には物語の要素が非常に多いのが特徴です。そのため物語は枝葉を極力省かれハイテンポに進み語りにダレが無い一方でエピソードを咀嚼している隙も無いので先ずは流れに身を任せるようにして鑑賞するのが良いでしょう。ですが個人的には全13話くらいのTVシリーズとして観てみたかった気もします。もちろんそんな中でもMSのバトルシーンはふんだんに用意されていてそのどれもが見応えがあり、ロボットアニメ映画として充分な作品に仕上がっています。
その速い語り口の中で、極めて重要視して語られるファクターがあります。前作である「ガンダムUC」が「Universal Century(宇宙世紀)」を総括するような物語であったとするならば、今作はガンダムを象徴するキーワードである「NewType(ニュータイプ)」を考察する物語であるといえるでしょう。「ガンダムUC」でも終盤に描かれていた事象をより明確な言葉でビジュアライズしてみせるようなシーンが作中登場します。注目すべきは脚本を担当した福井晴敏が2000年に発表した「∀ガンダム」のノベライズ「月に繭 地には果実」(但しアニメとは大きく展開が異なる作品である)の中にも相似したシーンが登場している事で、福井氏にとって「ニュータイプ」という言葉は長くこういうイメージを抱き続けてきたのでしょう。そして遂に宇宙世紀の中でそれを語るところまで持って行った彼の作家力に感服します。
40年という時をかけ、「ガンダム」は様々な人の手を経て多くの物語が紡がれるサーガへと成長していきました。「UC」と「NT」はそういう積み重ねの中でこそ成し得た物語です。ガンダムと付き合いの長い方ももちろんですが、そうでない方も是非この機会に「ガンダム」に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
プレゼント交換では何が当たりましたか?私は「ねこぶそう」なるプラモデルを頂きました。ネコのフィギュアに様々なパーツを取り付けメカメカしく武装してカスタマイズして遊ぶもののようです。独特なセンスの逸品で、せっかくなので正月休みにでも久しぶりのプラモ制作を楽しむことにしますよ。チョイスしてくれた方、ありがとー!
こんばんは、小島@監督です。
私からは「デッドプール」1作目と2作目のBlu-rayをチョイス。ただせっかくなら「ウルヴァリン:ZERO」のBlu-rayも付ければ良かったとちょっと後悔(苦笑)ともあれ手にした方は楽しんで頂ければ幸いです。
さて、今回の映画は「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」です。先週のハイルさんに引き続いての同じネタですいません。でもま、同じ週にアイマスが3本続いたりすることもありますし、たまにはね(笑)
UC0079、地球連邦に対し宣戦布告したジオン公国はコロニー落し作戦を敢行した。膨大な犠牲者を生んだその作戦をいち早く察知し多くの人々を救った3人の子供たちがいた。彼らは「奇蹟の子供たち」と呼ばれた。
18年後、UC0097。ミネバ・ラオ・ザビ(声・藤村歩)がこれまで秘匿されていた「宇宙世紀憲章」を白日の下にした「ラプラス事変」によって世界は新たな火種を抱えることとなった。事変により失脚し北米コロラド山脈の施設に幽閉されていたアナハイム・エレクトロニクス社長夫人マーサー・ビスト・カーバイン(声・塩田朋子)は、連邦軍による護送中に襲撃を受け身柄を確保される。部隊を指揮していたのはルオ商会特別顧問のミシェル・ルオ(声・村中知)、また部隊の中にはこれが初実戦となるヨナ・バシュタ(声・榎木淳弥)もいた。2人は共にかつて「奇蹟の子供たち」と呼ばれていた人物である。ミシェルがマーサに要求したもの、それは消息不明となっていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」に関する情報であった…
宇宙世紀を舞台にした劇場用長編という意味では「F91」以来27年ぶり、だそうで来年40周年というシリーズのメモリアルイヤーを飾るその幕開けとなる作品です。一応新規タイトルということでこれ単体での鑑賞にも充分耐えられるようには作られていますが、「ガンダムUC(ユニコーン)」直後の物語で脚本の福井晴敏以下多くのスタッフが「UC」から引き続き登板している事から予備知識としても「UC」の視聴は必須と言うべきでしょう。
この「ガンダムNT」、最初から90分尺の劇場用長編として企画・製作されている割には物語の要素が非常に多いのが特徴です。そのため物語は枝葉を極力省かれハイテンポに進み語りにダレが無い一方でエピソードを咀嚼している隙も無いので先ずは流れに身を任せるようにして鑑賞するのが良いでしょう。ですが個人的には全13話くらいのTVシリーズとして観てみたかった気もします。もちろんそんな中でもMSのバトルシーンはふんだんに用意されていてそのどれもが見応えがあり、ロボットアニメ映画として充分な作品に仕上がっています。
その速い語り口の中で、極めて重要視して語られるファクターがあります。前作である「ガンダムUC」が「Universal Century(宇宙世紀)」を総括するような物語であったとするならば、今作はガンダムを象徴するキーワードである「NewType(ニュータイプ)」を考察する物語であるといえるでしょう。「ガンダムUC」でも終盤に描かれていた事象をより明確な言葉でビジュアライズしてみせるようなシーンが作中登場します。注目すべきは脚本を担当した福井晴敏が2000年に発表した「∀ガンダム」のノベライズ「月に繭 地には果実」(但しアニメとは大きく展開が異なる作品である)の中にも相似したシーンが登場している事で、福井氏にとって「ニュータイプ」という言葉は長くこういうイメージを抱き続けてきたのでしょう。そして遂に宇宙世紀の中でそれを語るところまで持って行った彼の作家力に感服します。
40年という時をかけ、「ガンダム」は様々な人の手を経て多くの物語が紡がれるサーガへと成長していきました。「UC」と「NT」はそういう積み重ねの中でこそ成し得た物語です。ガンダムと付き合いの長い方ももちろんですが、そうでない方も是非この機会に「ガンダム」に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
年の瀬の空気に当てられたのか、うっかり買ってしまいました「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」。実は今まで一つもプレイした事無いタイトルだったので人生初スマブラです。取り敢えず、基本操作を覚えるところから始めています。リンクやマリオだと適当にボタンを押していてもCPU相手なら何とか勝てる辺りが楽しいけれど、まだオンライン対戦とかに踏み込むのはもう少し先になりそう。
こんばんは、小島@監督です。
何にしても早くスネークとパスを使えるようにしたいぜ。
さて、今回の映画は「ボヘミアン・ラプソディ」です。
1970年、空港の荷物係として働くフレディ(ラミ・マレック)は、地元のクラブに出演しているバンド「スマイル」のギタリスト・ブライアン(グウィリム・リー)とドラマ―・ロジャー(ベン・ハーディ)からヴォーカルが脱退してしまったと聞き、自身を売り込んでバンドを再出発させた。1年後、ベーシストのディーコン(ジョー・マッゼロ)が加入し、バンド名も「クイーン」として本格的にスタートした。
日本でのライブを成功させた彼らは、次第に人気を博しアメリカでのツアーを成功させスターダムに躍り出る。
しかし名声を勝ち得ていくにつれフレディは、バンドメンバーたちが結婚し家族を得ていく中で独り疎外感を募らせていた。フレディには恋人メアリー(ルーシー・ボイントン)がいる一方で同性に対する性的志向が抑えきれなくなっていたのだ…
20世紀を代表するバンドの一つと言って良い「クイーン」、日本でも馴染みが深く現在でもCMなどに良く使われるためその楽曲を(それがクイーンの曲と知っていたかどうかはさておき)一度も聞いたことの無い人などもしかしたら居ないのでは、というくらい浸透度の高いバンドです。そのヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーの生涯を描き出す映画が現在公開中、というか先月公開されるや現在に至るも大ヒット中です。全編にクイーンの楽曲をふんだんに散りばめているだけでなく、映画開幕時のロック・アレンジバージョンを施された20世紀FOXのファンファーレからいきなりアガる熱い一本になっています。
この映画を特徴づけるポイントとしては、クイーンとフレディ・マーキュリーの物語と言ってもフレディのパーソナルな「心の旅」を重要視してエピソードとトピックを構成し、いわゆる史劇にはしていない点です。そのためトピックの時系列が実際とは大きく異なっており、大して詳しくない私でも一つ二つ気づいたくらいなので年季の入ったファンの方が見たらあれこれ気になってしまうかもしれません。しかしフレディの葛藤とその先にある救済を真摯に描き出すことにより、そのような史実の齟齬など気にもならないパワフルな作品に仕上がっているのもまた事実です。
1963年に起きた「ザンジバル革命」により家族と故国を脱出したという出自やバイセクシャルであるという性的志向を考えれば彼自身が寄る辺ない「ボヘミアン」つまり「漂流者」であり、その多層的なコンプレックスや激情を乗せたリリックを歌い続けた「狂騒(ラプソディ)」の中に生きていたのだと語るこの映画のアプローチは実に見事なものだと思います。極力セックスやドラッグ関連の生々しい描写を抑えつつ、バイセクシャルをカミングアウトできず苦しんだフレディの心に誠実に向き合ったこの作品は、「誰が観ても観やすい」という点で近年増加傾向にあるLGBTをテーマにした作品としても高いレベルに達しています。
そしてこの映画最大の見どころは何と言ってもクライマックス。1985年の「ライヴエイド」(アフリカ難民救済を目的に行われた20世紀最大のチャリティーイベント。実に12時間に及ぶライブイベントで、イギリスとアメリカをメイン会場に、ほか日本やオーストラリアなど協賛した各国でもステージが設けられ、さらに衛星同時中継や録画放映も含めると世界150か国以上に発信・放送された。)、「ロック史上最高のアクト」と現在も名高いそこでのクイーンのパフォーマンスを文字通り「完全再現」して見せます。それも会場の熱気ごと。音楽を味わう映画も数多く見てきましたが、これほどのシーンは観た事がありません。刹那1985年のウェンブリースタジアムにいるような錯覚すら覚えたほどに、とてつもないシーンがクライマックスに待っています。
ところでこの映画、実は撮影終盤に監督ブライアン・シンガーがスタッフやキャストとのトラブルによって降板していて製作総指揮を務めたデクスター・フレッチャーが後を引き継ぎ完成にこぎつけたという経緯を持っています。言っちゃ何ですが、こういう経緯を辿った作品は大抵どこかしら破綻しているものなのですが、この作品にそういう「破綻」は見受けられず、ある意味で奇跡的な作品です。
年末を迎え、祝祭的な作品を観たくなる時期でもありますし、まだご覧になっていない方はこのソウル溢れる音楽映画を是非、スクリーンで味わってみてください。というかコレは映画館で観て何ぼです。気になっている方は後々Blu-rayや配信で済ませてしまおうなどと思わずに絶対に映画館まで観に行きましょう。
こんばんは、小島@監督です。
何にしても早くスネークとパスを使えるようにしたいぜ。
さて、今回の映画は「ボヘミアン・ラプソディ」です。
1970年、空港の荷物係として働くフレディ(ラミ・マレック)は、地元のクラブに出演しているバンド「スマイル」のギタリスト・ブライアン(グウィリム・リー)とドラマ―・ロジャー(ベン・ハーディ)からヴォーカルが脱退してしまったと聞き、自身を売り込んでバンドを再出発させた。1年後、ベーシストのディーコン(ジョー・マッゼロ)が加入し、バンド名も「クイーン」として本格的にスタートした。
日本でのライブを成功させた彼らは、次第に人気を博しアメリカでのツアーを成功させスターダムに躍り出る。
しかし名声を勝ち得ていくにつれフレディは、バンドメンバーたちが結婚し家族を得ていく中で独り疎外感を募らせていた。フレディには恋人メアリー(ルーシー・ボイントン)がいる一方で同性に対する性的志向が抑えきれなくなっていたのだ…
20世紀を代表するバンドの一つと言って良い「クイーン」、日本でも馴染みが深く現在でもCMなどに良く使われるためその楽曲を(それがクイーンの曲と知っていたかどうかはさておき)一度も聞いたことの無い人などもしかしたら居ないのでは、というくらい浸透度の高いバンドです。そのヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーの生涯を描き出す映画が現在公開中、というか先月公開されるや現在に至るも大ヒット中です。全編にクイーンの楽曲をふんだんに散りばめているだけでなく、映画開幕時のロック・アレンジバージョンを施された20世紀FOXのファンファーレからいきなりアガる熱い一本になっています。
この映画を特徴づけるポイントとしては、クイーンとフレディ・マーキュリーの物語と言ってもフレディのパーソナルな「心の旅」を重要視してエピソードとトピックを構成し、いわゆる史劇にはしていない点です。そのためトピックの時系列が実際とは大きく異なっており、大して詳しくない私でも一つ二つ気づいたくらいなので年季の入ったファンの方が見たらあれこれ気になってしまうかもしれません。しかしフレディの葛藤とその先にある救済を真摯に描き出すことにより、そのような史実の齟齬など気にもならないパワフルな作品に仕上がっているのもまた事実です。
1963年に起きた「ザンジバル革命」により家族と故国を脱出したという出自やバイセクシャルであるという性的志向を考えれば彼自身が寄る辺ない「ボヘミアン」つまり「漂流者」であり、その多層的なコンプレックスや激情を乗せたリリックを歌い続けた「狂騒(ラプソディ)」の中に生きていたのだと語るこの映画のアプローチは実に見事なものだと思います。極力セックスやドラッグ関連の生々しい描写を抑えつつ、バイセクシャルをカミングアウトできず苦しんだフレディの心に誠実に向き合ったこの作品は、「誰が観ても観やすい」という点で近年増加傾向にあるLGBTをテーマにした作品としても高いレベルに達しています。
そしてこの映画最大の見どころは何と言ってもクライマックス。1985年の「ライヴエイド」(アフリカ難民救済を目的に行われた20世紀最大のチャリティーイベント。実に12時間に及ぶライブイベントで、イギリスとアメリカをメイン会場に、ほか日本やオーストラリアなど協賛した各国でもステージが設けられ、さらに衛星同時中継や録画放映も含めると世界150か国以上に発信・放送された。)、「ロック史上最高のアクト」と現在も名高いそこでのクイーンのパフォーマンスを文字通り「完全再現」して見せます。それも会場の熱気ごと。音楽を味わう映画も数多く見てきましたが、これほどのシーンは観た事がありません。刹那1985年のウェンブリースタジアムにいるような錯覚すら覚えたほどに、とてつもないシーンがクライマックスに待っています。
ところでこの映画、実は撮影終盤に監督ブライアン・シンガーがスタッフやキャストとのトラブルによって降板していて製作総指揮を務めたデクスター・フレッチャーが後を引き継ぎ完成にこぎつけたという経緯を持っています。言っちゃ何ですが、こういう経緯を辿った作品は大抵どこかしら破綻しているものなのですが、この作品にそういう「破綻」は見受けられず、ある意味で奇跡的な作品です。
年末を迎え、祝祭的な作品を観たくなる時期でもありますし、まだご覧になっていない方はこのソウル溢れる音楽映画を是非、スクリーンで味わってみてください。というかコレは映画館で観て何ぼです。気になっている方は後々Blu-rayや配信で済ませてしまおうなどと思わずに絶対に映画館まで観に行きましょう。