先日の話になりますが、トランペット奏者・数原晋さんの訃報が流れてきました。
スタジオミュージシャンとして長く活躍されてきた方で、ジャンルを問わず、それこそクレジットされていないものまで含めると数え切れないほどの作品に関わってきた方です。有名な所だけでも「金曜ロードショー」の初代オープニングだった「フライデー・ナイト・ファンタジー」や「必殺仕事人」のテーマ、「ルパン三世のテーマ」、「天空の城ラピュタ」でのパズーの吹くトランペット「ハトと少年」、「ONE PIECE」や「さよなら絶望先生」などの劇判にも参加していたのでほとんどの方がそれと知らずともその音色を耳にしているはずです。
また一人、偉大な方が世を去っていきました。謹んでご冥福をお祈りします。
こんばんは、小島@監督です。
先週の「金曜ロードショー」では追悼と感謝の意味を込めて初代オープニングを復刻して放送されました。私としてはあれを聴いて育った、というか自分にとっての「映画」の原体験を象徴する曲でもあるのでやっぱり落ち着けるものがありますね。
さて、今回の映画は「るろうに剣心 最終章 The Final」です。
幕末の動乱の中で「人斬り抜刀斎」と呼ばれる志士がいた。新時代・明治を迎えその男・緋村剣心(佐藤健)は二度と人を斬らないことを誓い、刀を逆刃刀に持ち替え不殺の流浪人として市井の人々を護るために剣を振るう。
1879年、今は東京・神谷道場に身を寄せる剣心は日本転覆を目論む志々雄一派との死闘を終え、師範代・神谷薫(武井咲)や喧嘩屋・相楽左之助(青木崇高)らと共に穏やかな日々を過ごしていた。
元新撰組であり今は内務省警視局に勤める斎藤一(江口洋介)は志々雄一派に甲鉄艦を手配した武器商人の情報を得て横浜に来ていた。その男・雪代縁は斎藤を認めると不敵な笑みを浮かべて一つの質問を投げた。
「緋村抜刀斎の左頬に、十字傷はまだあるか?」
2012年に公開された実写映画版「るろうに剣心」は、興行的にも高い評価を収めその後2014年に原作の京都編に当たるエピソードを「京都大火編」「伝説の最期編」の二部作として製作、連続公開されました。それから7年、いよいよ原作の最終章に当たる「人誅編」と「追憶編」が映画化されます。本来は昨年の同時期に公開の予定でしたがコロナ禍を受けて1年延期に。時間ができたからなのか、映像と音声をアップグレードしたIMAX版も同時に公開となりました。
原作では「人誅編」の最中に「追憶編」が組み込まれ、その後「人誅編」の完結へと向かうのですが、映画版では「The Final」として人誅編を先に最後まで見せ、その後に「The Beginning」として追憶編を見せる構成を取っています。
その「The Final」は、物語の熱量とアクションのキレが高いレベルで融合した、見事なエンターテインメントに仕上がっています。アクション監督・谷垣健治が仕掛ける、いわゆる時代劇的なチャンバラとは大きく一線を画す剣戟アクションは更にアイディアとスケールが上がり、邦画でここまでの物が観られるのかという驚きがあります。
第1作を撮影した際はさすがにここまで製作できるようになるとは考えていなかったでしょう、原作では人誅編に登場する戌亥番神と外印が映画版では1作目に既に登場してしまっているため、登場人物にいくらかの変更が施されていますが、基本的なストーリーラインは原作と大きく離れてはいません。むしろ漫画でしかやれない部分を上手くオミットして構成したなという印象です。結果的にメインキャラでもモブみたいな扱いになってしまっている人もいて収まりが悪く感じる部分もありますが、「縁の剣心への復讐」という骨格がガッチリしているのでさほど不格好ということはありません。
また、コロナ禍が治まり切らない「今」観ているからこその感慨として、とにかくその「画」の強さが上げられます。明治の東京の街をセットで構築し多くのエキストラを動員して撮影するそのスケール、恐らく今はやりたくてもやれないことではないでしょうか。手間も人も惜しまずに作り上げた映画だけが為しうるダイナミズムをこの作品は持っています。本来であればこれは感慨など覚えなくても良いはずの箇所であり、またともすれば今後数年は断絶されてしまいそうな技術の結集でもある作り上げられた画の強さに、ある種の切なさのような感慨を覚えずにはいられません。
作中回想シーンで僅かに登場する剣心の妻・雪代巴を演じる有村架純の佇まいが実に美しく、彼女がヒロインとなる「The Beginning」への期待を否が応にも高めてくれます。結末を先に持ってきたことで最終作となる次作にも何かしらの「仕掛け」があるのではないか?という期待もありますね。
緊急事態宣言の発令区域が更に拡大されていく中で映画館への逆風もまた強くなりつつありますが、これからしばらくは難しくなりそうなスケール感を持って製作された「るろうに剣心 最終章」、上映されるエリアに居るファンたちには是非とも盛り上げてほしい1本ですね。
スタジオミュージシャンとして長く活躍されてきた方で、ジャンルを問わず、それこそクレジットされていないものまで含めると数え切れないほどの作品に関わってきた方です。有名な所だけでも「金曜ロードショー」の初代オープニングだった「フライデー・ナイト・ファンタジー」や「必殺仕事人」のテーマ、「ルパン三世のテーマ」、「天空の城ラピュタ」でのパズーの吹くトランペット「ハトと少年」、「ONE PIECE」や「さよなら絶望先生」などの劇判にも参加していたのでほとんどの方がそれと知らずともその音色を耳にしているはずです。
また一人、偉大な方が世を去っていきました。謹んでご冥福をお祈りします。
こんばんは、小島@監督です。
先週の「金曜ロードショー」では追悼と感謝の意味を込めて初代オープニングを復刻して放送されました。私としてはあれを聴いて育った、というか自分にとっての「映画」の原体験を象徴する曲でもあるのでやっぱり落ち着けるものがありますね。
さて、今回の映画は「るろうに剣心 最終章 The Final」です。
幕末の動乱の中で「人斬り抜刀斎」と呼ばれる志士がいた。新時代・明治を迎えその男・緋村剣心(佐藤健)は二度と人を斬らないことを誓い、刀を逆刃刀に持ち替え不殺の流浪人として市井の人々を護るために剣を振るう。
1879年、今は東京・神谷道場に身を寄せる剣心は日本転覆を目論む志々雄一派との死闘を終え、師範代・神谷薫(武井咲)や喧嘩屋・相楽左之助(青木崇高)らと共に穏やかな日々を過ごしていた。
元新撰組であり今は内務省警視局に勤める斎藤一(江口洋介)は志々雄一派に甲鉄艦を手配した武器商人の情報を得て横浜に来ていた。その男・雪代縁は斎藤を認めると不敵な笑みを浮かべて一つの質問を投げた。
「緋村抜刀斎の左頬に、十字傷はまだあるか?」
2012年に公開された実写映画版「るろうに剣心」は、興行的にも高い評価を収めその後2014年に原作の京都編に当たるエピソードを「京都大火編」「伝説の最期編」の二部作として製作、連続公開されました。それから7年、いよいよ原作の最終章に当たる「人誅編」と「追憶編」が映画化されます。本来は昨年の同時期に公開の予定でしたがコロナ禍を受けて1年延期に。時間ができたからなのか、映像と音声をアップグレードしたIMAX版も同時に公開となりました。
原作では「人誅編」の最中に「追憶編」が組み込まれ、その後「人誅編」の完結へと向かうのですが、映画版では「The Final」として人誅編を先に最後まで見せ、その後に「The Beginning」として追憶編を見せる構成を取っています。
その「The Final」は、物語の熱量とアクションのキレが高いレベルで融合した、見事なエンターテインメントに仕上がっています。アクション監督・谷垣健治が仕掛ける、いわゆる時代劇的なチャンバラとは大きく一線を画す剣戟アクションは更にアイディアとスケールが上がり、邦画でここまでの物が観られるのかという驚きがあります。
第1作を撮影した際はさすがにここまで製作できるようになるとは考えていなかったでしょう、原作では人誅編に登場する戌亥番神と外印が映画版では1作目に既に登場してしまっているため、登場人物にいくらかの変更が施されていますが、基本的なストーリーラインは原作と大きく離れてはいません。むしろ漫画でしかやれない部分を上手くオミットして構成したなという印象です。結果的にメインキャラでもモブみたいな扱いになってしまっている人もいて収まりが悪く感じる部分もありますが、「縁の剣心への復讐」という骨格がガッチリしているのでさほど不格好ということはありません。
また、コロナ禍が治まり切らない「今」観ているからこその感慨として、とにかくその「画」の強さが上げられます。明治の東京の街をセットで構築し多くのエキストラを動員して撮影するそのスケール、恐らく今はやりたくてもやれないことではないでしょうか。手間も人も惜しまずに作り上げた映画だけが為しうるダイナミズムをこの作品は持っています。本来であればこれは感慨など覚えなくても良いはずの箇所であり、またともすれば今後数年は断絶されてしまいそうな技術の結集でもある作り上げられた画の強さに、ある種の切なさのような感慨を覚えずにはいられません。
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