2000年頃に雑誌の企画から始まった、12人の妹にひたすら愛されるという清々しいまでにブッ飛んでいたタイトル「シスタープリンセス」。その後アニメになったりゲームになったりとメディア展開を果たし、私も結構気に入って観ていたアレが最近20周年を記念してキャラクターたちが順次Vtuberデビューを果たした上にクラウドファンディングを募っての配信ライブの開催を実現させてしまい、それが昨日やっていたので観てました。いや~まさかこんなに懐かしさと嬉しさがないまぜになった感覚にのたうち回らされるとは(笑)というか遂に時代がここに追いついたような感覚もありますわ。
シスタープリンセス、当時既に売れっ子だった堀江由衣や川澄綾子に加えて後々「ドラえもん」のしずかちゃん役を受け継ぐことになるかかずゆみや「リリカルなのは」のフェイト役でブレイクを果たす前の水樹奈々も出演していて今にして思えば強すぎるキャスティングしてました。全員Vtuberデビューしないかな。
こんばんは、小島@監督です。
9月にはライブやりますってよ。本気でスケジュール調整しようかしら。
さて、今回の映画は「ガメラ2 レギオン襲来」ドルビーシネマ版です。
ガメラとギャオスの激闘から1年後の冬。その日北海道では流星雨が目撃されしかも内1つが恵庭岳近くに落下した。陸上自衛隊の渡良瀬二等陸佐(永島敏行)と花谷一等陸尉(石橋保)らが調査に派遣され捜索に当たるが隕石は発見できなかった。しかし落下したと見られる地点に残る痕跡から、札幌市青少年科学館の学芸員・穂波(水野美紀)は隕石が自力で移動した可能性を示唆する。
数日後、札幌市近郊のビール工場で大量のビール瓶が消失、また各所でNTTの光ファイバー網が消えるという怪現象が発生。そして早朝の地下鉄南北線で列車が謎の生物に襲撃され、それと同時にすすきので巨大な植物のような物体がデパートを破壊した…
平成ガメラ三部作の1作目「大怪獣空中決戦」のドルビーシネマ版上映の好評を受けて、2作目の公開も始まりました。当初3月公開を予定と報じられていましたが、またハリウッド映画の延期などを受けて上映が前倒しされたようです。おかげ様で1作目から間髪入れずに2作目をスクリーン鑑賞できるという幸運に恵まれました。
「レギオン襲来」は「大怪獣空中決戦」から1年後の1996年に製作・公開されました。明確に続編として製作されており、作中に前作で破壊された東京タワーが再建工事の只中にあることを指し示すショットが挟み込まれていたりします。実は当時としてはこれがなかなかユニークな試みでした。1984年にリブートされた「ゴジラ」がその後1995年の「VSデストロイア」まで7本製作されましたが物語としては連続しているものの都市のモニュメントなどは都度リセットされていたのとは対照的です。
作品としては主人公の一人が自衛官ということもあり、前作以上に自衛隊の行動がクローズアップされているのが特徴です。災害(と見られる段階)の調査から対巨大怪獣との戦いに至るまで、物語の段階に合わせ数々の場面でプロフェッショナルな活躍を見せます。官僚機構の動向をクローズアップした「シン・ゴジラ」とも対照的で20年という製作時期の違いはありますが現場の最前線とそこから一歩引いた場所でのそれぞれのプロフェッショナルの動向をどう描いたかという点で見比べてみるのも一興でしょう。いずれも「巨大怪獣の出現」という大きな虚構を描くためにそれ以外のリアリティを強調しているという点で似たものを持っています。また、余談になりますが、この「レギオン襲来」での自衛隊の「頼れるプロフェッショナル」を前面に見せた描写や「レギオンは地球の生物とその根本が違うために共存はできない」故に「殲滅戦を実行するしかない」という展開に、当時国連平和維持活動(いわゆるPKO又はPKF)での派遣の是非などで自衛隊の在り方が問われていた時期でもあったためか、共産党機関紙「赤旗」がその描写に懸念の意を表する記事を掲載したこともありました。
もちろん人間ドラマの描写だけでなくガメラと小型から大型へとサイズを変えるレギオンの死闘も実にアイディアと迫力に満ちています。一つ一つを疎かにしないその作りは前作以上に高く評価され、映画作品としては初めて「日本SF大賞」を受賞しました。
他にちょっとした見どころとして、この映画、前作同様に日本テレビ系のキャスターが随所に登場するのを始め各所に多様な方が端役で出演しています。目立つところでは養老孟司さんが教授役で出演しているほか当時まだそれほど知名度も無かった大泉洋や安田顕がノンクレジットのエキストラ扱いで出演したりしています。そして「ウルトラマン」のムラマツ役や「仮面ライダー」の立花藤兵衛役など特撮作品に出演歴を残した小林昭二最晩年の出演作でもあります。僅かワンシーンでの登場ですが強い印象を残す渋い演技を見せてくれます。
1990年代という時代背景の中で作り上げた怪獣映画としては一つの到達点と言っていい作品であり、まさにマスターピース的1本と言えるでしょう。ドルビーシネマ版として映像と音声を高精細にしたバージョンが(前作のように一部造形物に色ムラが見えてしまうなんてことも無くて驚きました)公開されているこの機会に是非触れてみてほしい一本ですね。で、このままの勢いで完結編である「邪神覚醒」もリバイバル上映して欲しい!いやもうマジで!
シスタープリンセス、当時既に売れっ子だった堀江由衣や川澄綾子に加えて後々「ドラえもん」のしずかちゃん役を受け継ぐことになるかかずゆみや「リリカルなのは」のフェイト役でブレイクを果たす前の水樹奈々も出演していて今にして思えば強すぎるキャスティングしてました。全員Vtuberデビューしないかな。
こんばんは、小島@監督です。
9月にはライブやりますってよ。本気でスケジュール調整しようかしら。
さて、今回の映画は「ガメラ2 レギオン襲来」ドルビーシネマ版です。
ガメラとギャオスの激闘から1年後の冬。その日北海道では流星雨が目撃されしかも内1つが恵庭岳近くに落下した。陸上自衛隊の渡良瀬二等陸佐(永島敏行)と花谷一等陸尉(石橋保)らが調査に派遣され捜索に当たるが隕石は発見できなかった。しかし落下したと見られる地点に残る痕跡から、札幌市青少年科学館の学芸員・穂波(水野美紀)は隕石が自力で移動した可能性を示唆する。
数日後、札幌市近郊のビール工場で大量のビール瓶が消失、また各所でNTTの光ファイバー網が消えるという怪現象が発生。そして早朝の地下鉄南北線で列車が謎の生物に襲撃され、それと同時にすすきので巨大な植物のような物体がデパートを破壊した…
平成ガメラ三部作の1作目「大怪獣空中決戦」のドルビーシネマ版上映の好評を受けて、2作目の公開も始まりました。当初3月公開を予定と報じられていましたが、またハリウッド映画の延期などを受けて上映が前倒しされたようです。おかげ様で1作目から間髪入れずに2作目をスクリーン鑑賞できるという幸運に恵まれました。
「レギオン襲来」は「大怪獣空中決戦」から1年後の1996年に製作・公開されました。明確に続編として製作されており、作中に前作で破壊された東京タワーが再建工事の只中にあることを指し示すショットが挟み込まれていたりします。実は当時としてはこれがなかなかユニークな試みでした。1984年にリブートされた「ゴジラ」がその後1995年の「VSデストロイア」まで7本製作されましたが物語としては連続しているものの都市のモニュメントなどは都度リセットされていたのとは対照的です。
作品としては主人公の一人が自衛官ということもあり、前作以上に自衛隊の行動がクローズアップされているのが特徴です。災害(と見られる段階)の調査から対巨大怪獣との戦いに至るまで、物語の段階に合わせ数々の場面でプロフェッショナルな活躍を見せます。官僚機構の動向をクローズアップした「シン・ゴジラ」とも対照的で20年という製作時期の違いはありますが現場の最前線とそこから一歩引いた場所でのそれぞれのプロフェッショナルの動向をどう描いたかという点で見比べてみるのも一興でしょう。いずれも「巨大怪獣の出現」という大きな虚構を描くためにそれ以外のリアリティを強調しているという点で似たものを持っています。また、余談になりますが、この「レギオン襲来」での自衛隊の「頼れるプロフェッショナル」を前面に見せた描写や「レギオンは地球の生物とその根本が違うために共存はできない」故に「殲滅戦を実行するしかない」という展開に、当時国連平和維持活動(いわゆるPKO又はPKF)での派遣の是非などで自衛隊の在り方が問われていた時期でもあったためか、共産党機関紙「赤旗」がその描写に懸念の意を表する記事を掲載したこともありました。
もちろん人間ドラマの描写だけでなくガメラと小型から大型へとサイズを変えるレギオンの死闘も実にアイディアと迫力に満ちています。一つ一つを疎かにしないその作りは前作以上に高く評価され、映画作品としては初めて「日本SF大賞」を受賞しました。
他にちょっとした見どころとして、この映画、前作同様に日本テレビ系のキャスターが随所に登場するのを始め各所に多様な方が端役で出演しています。目立つところでは養老孟司さんが教授役で出演しているほか当時まだそれほど知名度も無かった大泉洋や安田顕がノンクレジットのエキストラ扱いで出演したりしています。そして「ウルトラマン」のムラマツ役や「仮面ライダー」の立花藤兵衛役など特撮作品に出演歴を残した小林昭二最晩年の出演作でもあります。僅かワンシーンでの登場ですが強い印象を残す渋い演技を見せてくれます。
1990年代という時代背景の中で作り上げた怪獣映画としては一つの到達点と言っていい作品であり、まさにマスターピース的1本と言えるでしょう。ドルビーシネマ版として映像と音声を高精細にしたバージョンが(前作のように一部造形物に色ムラが見えてしまうなんてことも無くて驚きました)公開されているこの機会に是非触れてみてほしい一本ですね。で、このままの勢いで完結編である「邪神覚醒」もリバイバル上映して欲しい!いやもうマジで!
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