昨日の放送で大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が最終回に。緩急自在の油断ならない三谷幸喜のシナリオに主演小栗旬を筆頭にした俳優陣の熱のこもった演技が合わさり、1年かけて積み上がっていく物語の起伏に翻弄される楽しさ味わわせてもらいました。
こんばんは、小島@監督です。
近年に無い盛り上がりを見せた後だけに来年の「どうする家康」のハードルが既に高いですが、そこも含めて楽しみにしていよう。
さて、今回の映画は「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」です。
地球から遠く離れた惑星「パンドラ」、元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、3人の子供をもうけ、また故・グレイス・オーガスティン博士(シガニー・ウィーバー)の遺児キリ(同じくシガニー・ウィーバー)を養女として迎え幸せな日々を過ごしていた。
しかし、一度は去った地球人類はパンドラに再来しブリッジヘッドシティという新たな作戦基地を建設。ジェイク一家の生活は一変した。このままでは森の民オマティカヤ族の集落も危険にさらされると判断したジェイクは家族と共に森を去ることを決意。長い旅の末に族長トノワリ(クリフ・カーティス)が統べる海の部族メトケイナ族の集落に身を寄せることになる。
VFXや撮影、上映に至る映画にまつわる様々な機材や技術の進歩、その最先端にはいつも彼がいるような気がする映画監督ことジェームズ・キャメロン。その最新作にして「アバター」13年ぶりの続編が登場です。2009年に公開された前作も3D映画が一気に普及するほど驚異の映像世界を見せつけてくれましたが、それから十数年の進歩をこれでもかというスケールで見せつけてくれます。せっかくならばとIMAX3Dバージョンで観ましたが、色調の限界に迫るような鮮やかな海洋の表現はもちろん3Dで見せる被写界深度の深さは他の追随を許さないものがあり、3D映画は今年数本鑑賞していますが迫力が頭抜けています。また、一部劇場のみながら今作はハイフレームレート上映(通常の秒間24コマではなく秒間48コマで上映する方式)も行われています。以前この方式を採用していた「ホビット」3部作(2012~14年)では動きが滑らかになる代わりにショットの一つ一つにどこか妙な安っぽさが感じられましたが今作ではそれも無くなっており、ただひたすらに桁違いの情報量を持つ映像が全編に渡り展開します。
確固たる映像世界を楽しんでもらうのが第一義にあるためか、物語は新鮮さというよりむしろどこか古き良き西部劇のような、古典的というかオーセンティックな印象。物語の中核が「逃げる者」と「追う者」であるところなどはジェームズ・キャメロン監督の代表作である「ターミネーターをほうふつとしますね。前作同様に環境問題への提起が入り込んでいるのも環境保護活動家でもある同氏のイズムの表れのようにも思えます。
ただ、起承転結の「起」の部分だけで1時間も使うのはさすがに長すぎると言うか、ちょっとかったるさを感じていささか眠くなってしまいましたが(苦笑)。いやそりゃ192分と長大な上映時間にもなりますわ。上映時間の長さは良くも悪くもこの映画のネックで、うっかり通路前の席を取ってしまったばかりに上映中はトイレに立つ人が何度も私の前を横切る羽目に。うぅむ。
第3作目となる続編が既に準備段階らしく、今作だけで言った場合に放りっぱなしになる謎や伏線もあるため、長い時間に見合った結末になっていないように感じる方もいるのではないでしょうか。
それでもこの驚愕の映像美はスクリーンで観て十分すぎるくらいの対価をもたらしてくれるはず。是非その迫力を堪能して欲しいですね。鑑賞の前にはトイレに行くこともお忘れなく。
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近年に無い盛り上がりを見せた後だけに来年の「どうする家康」のハードルが既に高いですが、そこも含めて楽しみにしていよう。
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地球から遠く離れた惑星「パンドラ」、元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、3人の子供をもうけ、また故・グレイス・オーガスティン博士(シガニー・ウィーバー)の遺児キリ(同じくシガニー・ウィーバー)を養女として迎え幸せな日々を過ごしていた。
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