お盆休みに突入したものの、今年はさりとて遠出の予定とかは入れていないので丸一日かけて自室の片づけなどしてました。まさか部屋の片づけしてるだけで熱中症に片足突っ込みかけることになるとは思ってませんでしたが。やはりゾンビ映画観ながらやるのはまずかったか(苦笑)
こんばんは、小島@監督です。
さすがお盆休みというべきか、近くのホームセンターに買い物に行ったらえらい混雑ぶり。帰省してきた方も含めて地元の人口が増える時期、というのはこんなところでも実感します。
さて、今回の映画は「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄」です。
人類の8割以上が何らかの「個性」と呼ばれる特殊能力を持って生まれる「超人社会」となった時代。個性を以て犯罪を為すヴィランに対抗するヒーロー育成が急務とされた。
ヒーロー養成の名門である「雄英高校」で学ぶ少年・緑谷出久(声・山下大輝)は、№1ヒーローであり同時に出久の師でもあるオールマイト(声・三宅健太)と共に林間合宿を控えた夏休みのひと時、招待を受けて世界の科学者たちが集うという海上の巨大移動都市「I・アイランド」へ向かった。到着したオールマイト達を出迎えたのはかつてオールマイトと共に学んだ親友にして科学者であるデヴィッド(声・生瀬勝久)とその娘・メリッサ(声・志田未来)であった。最先端の研究機関に足を踏み入れてテンションの上がる出久と久しぶりに親友と久闊を叙するオールマイト。その一方で、何者かの手引きによりヴィラン・ウォルフラム(声・小山力也)が島に侵入し、暗躍を始めていた…
今年もたくさんのアニメ映画が公開されるサマーシーズンに、新たなタイトルが登場です。現在第3シーズンが放送中で土曜夕方の顔になりつつある「僕のヒーローアカデミア」がその上昇中の人気を引っ提げて初の映画化。原作者堀越耕平監修のもと、原作では描かれていない空白の数日間のエピソードが展開します。新規タイトルながらいきなり100館越えの大型公開である辺りに配給元東宝の期待が伺えます。長崎健司監督以下主要スタッフはTVシリーズをそのまま引き継ぎ、製作スタジオもTVシリーズ同様BONESが手掛けています。
少年漫画の王道を行く展開が楽しい原作の劇場アニメ化だけあってシンプルかつストレートに楽しい作品になっています。オールマイトとデヴィッド、出久とメリッサの2つの交流を軸に「ヒーロー」としての魂が次世代へと繋がっていく物語はいかにも「ヒロアカ」らしさに溢れています。共に声優経験が案外豊富だからかゲスト出演者である生瀬勝久と志田未来の演技もレベルが高く安心して聞いていられるのが地味に点が高い。
あと個人的にはメリッサはもちろん麗日お茶子(声・佐倉綾音)、八百万百(声・井上麻里奈)、耳郎響香(声・真堂圭)らのパーティードレス姿が実にグッドルッキングなのも高ポイント!ええ(笑)!
元々TVシリーズ自体が比較的高い作画レベルを維持している作品ですが、劇場映画化されたことで作画力が質量ともに大幅に上昇し、特にクライマックスのアクションシークエンスは実にハイレベルなアニメーションを堪能できるのが何より大きなポイントで、スクリーンでアニメ映画を楽しむならこうでなくちゃ!という楽しさに満ちています。
一方で気になる点もいくつかあり、出久の所属する1年A組のメンバーが一応全員登場するものの、早い段階でポジションを振り分けられ話の中心に近い方に来た側には全員何かしら見せ場が用意されていますが、遠い側に振り分けられた方はほぼ空気というのはバランスの悪さを感じさせる上、段取りを優先させてシチュエーションが用意されているように見受けられるシーンがいくつもあるのはマイナスで、人によっては感情移入を大きく妨げられる一因となり得るところです。この辺りがもっと自然に展開していればより高い感動を得られたに違いないだけにもったいなく思います。
とは言えこの辺りも織り込み済みで観られるならトータルの出来栄えは良く、プログラムピクチャーとしてはとても楽しい作品に仕上がっています。
ところでこの映画は配給元の東宝にとっては「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」「ポケットモンスター」と、東宝を20年以上支えてきた4大アニメに継ぐ5番目のタイトルに成長することを期待されているとか。次代を担えるだけの力が宿っているのかどうか、どうぞスクリーンで確かめてみてください。
こんばんは、小島@監督です。
さすがお盆休みというべきか、近くのホームセンターに買い物に行ったらえらい混雑ぶり。帰省してきた方も含めて地元の人口が増える時期、というのはこんなところでも実感します。
さて、今回の映画は「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄」です。
人類の8割以上が何らかの「個性」と呼ばれる特殊能力を持って生まれる「超人社会」となった時代。個性を以て犯罪を為すヴィランに対抗するヒーロー育成が急務とされた。
ヒーロー養成の名門である「雄英高校」で学ぶ少年・緑谷出久(声・山下大輝)は、№1ヒーローであり同時に出久の師でもあるオールマイト(声・三宅健太)と共に林間合宿を控えた夏休みのひと時、招待を受けて世界の科学者たちが集うという海上の巨大移動都市「I・アイランド」へ向かった。到着したオールマイト達を出迎えたのはかつてオールマイトと共に学んだ親友にして科学者であるデヴィッド(声・生瀬勝久)とその娘・メリッサ(声・志田未来)であった。最先端の研究機関に足を踏み入れてテンションの上がる出久と久しぶりに親友と久闊を叙するオールマイト。その一方で、何者かの手引きによりヴィラン・ウォルフラム(声・小山力也)が島に侵入し、暗躍を始めていた…
今年もたくさんのアニメ映画が公開されるサマーシーズンに、新たなタイトルが登場です。現在第3シーズンが放送中で土曜夕方の顔になりつつある「僕のヒーローアカデミア」がその上昇中の人気を引っ提げて初の映画化。原作者堀越耕平監修のもと、原作では描かれていない空白の数日間のエピソードが展開します。新規タイトルながらいきなり100館越えの大型公開である辺りに配給元東宝の期待が伺えます。長崎健司監督以下主要スタッフはTVシリーズをそのまま引き継ぎ、製作スタジオもTVシリーズ同様BONESが手掛けています。
少年漫画の王道を行く展開が楽しい原作の劇場アニメ化だけあってシンプルかつストレートに楽しい作品になっています。オールマイトとデヴィッド、出久とメリッサの2つの交流を軸に「ヒーロー」としての魂が次世代へと繋がっていく物語はいかにも「ヒロアカ」らしさに溢れています。共に声優経験が案外豊富だからかゲスト出演者である生瀬勝久と志田未来の演技もレベルが高く安心して聞いていられるのが地味に点が高い。
あと個人的にはメリッサはもちろん麗日お茶子(声・佐倉綾音)、八百万百(声・井上麻里奈)、耳郎響香(声・真堂圭)らのパーティードレス姿が実にグッドルッキングなのも高ポイント!ええ(笑)!
元々TVシリーズ自体が比較的高い作画レベルを維持している作品ですが、劇場映画化されたことで作画力が質量ともに大幅に上昇し、特にクライマックスのアクションシークエンスは実にハイレベルなアニメーションを堪能できるのが何より大きなポイントで、スクリーンでアニメ映画を楽しむならこうでなくちゃ!という楽しさに満ちています。
一方で気になる点もいくつかあり、出久の所属する1年A組のメンバーが一応全員登場するものの、早い段階でポジションを振り分けられ話の中心に近い方に来た側には全員何かしら見せ場が用意されていますが、遠い側に振り分けられた方はほぼ空気というのはバランスの悪さを感じさせる上、段取りを優先させてシチュエーションが用意されているように見受けられるシーンがいくつもあるのはマイナスで、人によっては感情移入を大きく妨げられる一因となり得るところです。この辺りがもっと自然に展開していればより高い感動を得られたに違いないだけにもったいなく思います。
とは言えこの辺りも織り込み済みで観られるならトータルの出来栄えは良く、プログラムピクチャーとしてはとても楽しい作品に仕上がっています。
ところでこの映画は配給元の東宝にとっては「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」「ポケットモンスター」と、東宝を20年以上支えてきた4大アニメに継ぐ5番目のタイトルに成長することを期待されているとか。次代を担えるだけの力が宿っているのかどうか、どうぞスクリーンで確かめてみてください。
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