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ちゅうカラぶろぐ


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年末ギリギリまで仕事がある職種ですが、それでも今日でようやく仕事納め。年末年始の休暇って企業によって割とバラバラだったりするんですが今年はカレンダー的に綺麗にハマったこともあってほぼどこも同じ期間での休暇に。こういうのって意外にキャバクラやホストクラブのような夜の業態にも影響があって、年末は大抵クリスマスまでで終わらせるそういう店も今年は27日や28日まで営業していたところも多かったようです。
 ま、その分こっちは大変でしたがね(苦笑)

 こんばんは、小島@監督です。
 とはいえこの時期はそうであってもらわなくては困るのがこの仕事の辛いところと言いますが。

 さて、今年最後の更新となる今回は「今年の5本」と題して2019年の映画を振り返ります。気が付けばこれももう8回目。自分としても恒例行事みたいになってきました。例によって現在の鑑賞可能状況を記載しておきます。参考になれば幸いです。

1. IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり
 色々迷いましたが、今年の一番はコレ。映画を観るのにも「時」というのがあって、それは何も単に日時というだけでなく「何歳の時に観たか」というのもあったりします。そういう意味において40代に踏み入った時にこの作品に出会えたのは幸福だったと思えます。現在公開中。
2. アベンジャーズ/エンドゲーム
 マーベル・シネマティック・ユニバース11年間の区切りとなる作品。長い間の積み重ねが生きたまさに「万感」という言葉が似合う極上の余韻が素晴らしい。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
3. 新聞記者
 日本映画にはまだコレを作れる気概が残っていたかと胸が熱くなる反骨の一作。どういう感想を抱くにしろ、多くの方に観てほしい一本です。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。また一部で現在も上映が続いています。
4. スパイダーマン:スパイダーバース
 文字通り縦横無尽にキャラクターが躍動する「アニメを観る快感」に満ちた傑作。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
5. ジョーカー
 現代の病巣を凝縮したような、強烈な「悪」を体現した一本。忘れ難い作品だが、どこかで過去のものになってほしい逸品。現在も公開中。Blu-ray/DVDが1月29日に、ダウンロード版が1月8日に発売予定。なおここで初収録となる日本語吹替版ではジョーカーを平田広明が演じます。

 今年はアメコミ映画に傑作・良作が多かった印象。またその中でも社会派な作品にキラリと光るものがありました。
 さて、ここからはそれ以外にも印象に残った作品をざっと。こちらは例によって鑑賞順に列記していきます。

・家(うち)へ帰ろう
 ホロコーストを生き抜いた偏屈な老人が、70年越しの約束を果たすためにポーランドを目指す。ラストの深い余韻が沁みる。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow
 ストーリー構成に難はあるもののとにかく楽曲とその演出が素晴らしいの一言。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・デッドエンドの思い出
 ほぼ全編愛知ロケという日韓合作映画。大体知ってる場所しか出てこないというのは新鮮でした。DVD発売中。また各地のミニシアターで不定期に上映が続いています。
・バハールの涙
 子供をさらわれた母親たちとISとの戦い。そしてそれを追う女性記者。世界のどこかでそれは起こっている。DVD/ダウンロード版発売中。
・シティーハンター 新宿プライベートアイズ
 シティーハンター19年ぶりの新作。往年のファンは開始5秒で持っていかれる「分かっている」作りが熱い。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・グリーンブック
 黒人ピアニストとそのツアーに同行することになった白人ドライバーの交流と友情を描く。ハードな内容をユーモアで包む語り口が素晴らしい。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・運び屋
 実在した90歳の麻薬運搬人をクリント・イーストウッドが監督・主演で描く。重い後悔を抱えながらも飄々としたアウトローお爺ちゃんの姿が忘れ難い。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ビリーブ 未来への大逆転
 アメリカ最高裁の名物判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの若き日の苦闘を描く。現役の法曹界の超大物が実名で登場するって良く考えたらかなり凄い。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
ザ・フォーリナー 復讐者
 絶対に敵に回してはいけないジャッキー・チェン。いや割とマジでコワい。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
 怪獣映画が好き過ぎるおじさんが愛情丸出しで全力投入しちゃった逸品。何かもう無闇に楽しいぜ。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・海獣の子供
 生と死が混ざり合いやがて少女は宇宙の深淵を垣間見る。アニメーションの持つパワーを全身で味わえる逸品。Blu-rayとDVDが1月29日に発売予定。
・無双の鉄拳
 最強男マ・ドンソクのアクションをたっぷり堪能できるエンターテインメント。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
 ヒーローの新たな一歩への葛藤とアベンジャーズ後のMCUの幕開けを告げる逸品。Blu-ray/DVD/ダウンロード版発売中。
・天気の子
 「君の名は」に続いてこちらも大ヒット。前作より遥かに新海誠テイスト全開なのが楽しい。夏に公開された作品ですが何と現在も上映が続いています。ソフトのリリースは現在のところ未定。
・存在のない子供たち
 「自分を産んだ罪」で両親を告発する少年を描く問題作。同じ境遇の子供たちが世界中にいる事実に苦しくなる。現在も各地で上映が続いています。ソフトリリースは未定のよう。
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
 タランティーノが描く、1969年のハリウッドの狂騒。実在の人物や実際の事件を大胆な手法で描いてみせる。名優ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの初共演も話題になりました。Blu-ray/DVD/ダウンロード版が1月10日に発売予定。
・見えない目撃者
 失明した元警官が偶然遭遇した誘拐と思しき事件に関わっていくサスペンス。主演吉岡里帆と高杉真宙の演技も素晴らしい。DVDが2月5日に発売予定。
・スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
 クライマックスの映像美が圧巻の今年のプリキュア映画。物語の出来も良く、是非多くの方に観て頂きたい逸品。Blu-rayとDVDが2月19日発売予定。
・エセルとアーネスト ふたりの物語
 イギリスの片隅で、共に生きた夫婦の物語。特に大きな何かが起きるわけではないのに、何だか沁みる。現在も公開中。ソフト化は今のところ未定のよう。
・すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
 まさかのロングランヒットを記録しているキャラクターの初映像化作品。終盤の意外な展開に、人によってはボロ泣きに。現在公開中。
・シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション
 原作大好きおじさんがキモいくらいの愛情をこめて作ってしまったフランス映画。壮絶に楽しいぜ!現在公開中!
・コマンドー 4Kリマスター版
 お前それは今年の映画じゃないぞ!何を言ってるんだ、間違ってないぜ!今年公開されちゃった映画だからね!でもBlu-rayもDVDももう何年も前から出回ってるけどね(笑)!

 来年はどんな映画との出会いが待っているのでしょう。今から楽しみ。というか観たい作品はもう山ほどありますけどね(笑)!
 では、良いお年を!

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来年秋予定で「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が実に28年ぶりにアニメ化されることが決定。「ダイの大冒険」はジャンプ黄金期直撃世代だった自分にとっても特別な作品の一つで、今でもたまに読み返したりしています。「アバン・ストラッシュ」とか「天地魔闘の構え」とか良く真似しましたよ、ええ(笑)
 前のTVアニメでは原作の10巻に差し掛かったあたりのところで終わってしまったので今度は最後まで映像化してほしいところ。

 こんばんは、小島@監督です。
 前作に出演していた方の中には藤田淑子さん、青野武さん、内海賢二さん、石塚運昇さんと既に鬼籍に入られた方が多く、それを思い返すとちょっとしんみり。

 さて、今回の映画は「アナと雪の女王2」です。

 アナ(声・クリステン・ベル)とエルサ(声・イディナ・メンゼル)の姉妹によってアレンデールに平和が取り戻されてから3年の時が経った。幸せな日々が続き、クリストフ(声・ジョナサン・グロフ)は秘かにアナにプロポーズしようと考えているがなかなか実行に移せずにいる。
 だが、ある日を境にエルサの耳にだけ不思議な歌声が響き始める。その歌声は自身を呼んでいるように聞こえてならないエルサ。エルサの変調に気づくアナだったが、時を同じくしてアレンデールを異変が襲った。アナとエルサは辛うじて街の住人を避難させることに成功したが、その原因を突き止めるべくアナとエルサ、クリストフ、トナカイのスヴェン、雪だるまのオラフ(声・ジョシュ・ギャッド)と共に旅に出た。

 「レリゴー(Let it go)」の歌声を社会現象化させるに至った前作はディズニー史上初のダブルヒロイン映画でした。それから5年を経て製作された今作も、いわゆる「ディズニープリンセス」を主人公とした劇場用作品としては初めての続編となるそうです(実は続編としては「シュガー・ラッシュ オンライン」が、OVA作品も含めると「リトル・マーメイド」や「美女と野獣」に続編が作られていたりして、前例が全く無いではない)。
 キャストはもちろん監督も前作同様クリス・バックとジェニファー・リーの共同、脚本もジェニファー・リーが続投し、ミュージカル映画にとって重要な音楽もクリストフ・ベックが引き続き担当しています。

 前作も雪と氷の色彩と表現の多様さに驚かされましたが、冬ではなく秋の季節の中で展開する今作は前作以上に難度の高い水の表現が進化。更に紅葉した木々の描写も見事で、ディズニーブランドの名に恥じない圧倒的な映像美で見せてくれます。
 
 物語の方はと言えば、エルサが未知の脅威に対しとことんアクティブなスタンスを取るのが印象的。前作は原典ともいえるアンデルセンの童話では悪の象徴であった雪の女王を視点の中心に据え、その弱さを描き出す物語でした(奇しくも前作で近い時期に公開され今年続編も製作された「マレフィセント」も同じ構図を持っていた)が、いろいろ乗り越えて心身共に強くなったエルサが、「お前はマーベルヒーローか?」と言わんばかりの大活躍を見せます。
 また今作では事実上全く出番が無いにも関わらず、再三ネタにされるハンス王子の存在が楽しい(笑)

 エルサの力の根源を探る旅となる今作は、同時に妹であるアナにとっても自身の出生と家族についての過去を探る旅であり、それはさらに言えばクリストフも含めた3人の人生に変化と転機をもたらすものでもあります。姉妹の出自に直結してアレンデール王国の歴史の闇までもが物語に絡んでくる上、それに伴い多数のキャラクターが新登場して来るので実は相当に複雑な構図をしているのが特徴。にも関わらず姉妹の絆のみに焦点を絞った前作と上映時間はさほど変わらないため、総じて個々のエピソードの帰結にかなりの濃淡が生じ結果的に粗のように見えてしまうのがいささか残念ではありますが、むしろ良く取りまとめてみせたなというのが印象。ちゃんと全員に新たな一歩を踏み出すドラマを用意しているところはさすがと言えます。

 もう一つ見どころとして、今回私は吹替版で観たのですが、オラフ役をピエール瀧から引き継いだ武内駿輔の演技が絶品。軽快な喋りの合間にフッと出る低音が素晴らしいのでここは是非吹替版もお薦めしたいところ。

 SNSを利用したステルスマーケティングが表面化して妙なケチがついてしまったりしていますが作品としてはなかなかの高品質。良い音楽と美しい映像で見せる、ちゃんと楽しい1本です。公開から1か月近く経過していますが、まだまだ好調を維持しているこの作品、せっかくならスクリーンでどうぞ。
 

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遂に大河ドラマ「いだてん」が最終回に。
 日本人初のオリンピック出場選手・金栗四三、1964年東京オリンピック招致に尽力した田畑政治、そして語り部として登場しながら物語にも深く関与する古今亭志ん生の3人を主軸に半世紀に渡る日本のオリンピックとの関りと近現代のスポーツと文化を落語の「噺」の体で描き出す、実に重層的な物語に毎週楽しみにしながら観ていました。一つの文化が勃興する様だけでなく、政治の生臭いうねりの中に飲み込まれていく様や戦災、天災、差別の姿も描いてみせて今日へのアイロニーも強く、未見の方には多分年内中に放送されるであろう総集編でもいいからご覧になって頂きたいドラマですね。

 こんばんは、小島@監督です。
 視聴率的には大苦戦だったと聞いていますが数字に騙されてはいけない。こんなに熱くて楽しいドラマは久しぶりでした。

 さて、今回の映画は「コマンドー 4Kリマスター版」です。

 かつて精鋭部隊「コマンドー」の指揮官として名を馳せたジョン・メイトリクス(アーノルド・シュワルツェネッガー)だが、今は退役し愛娘ジェニー(アリッサ・ミラノ)と共に静かに暮らしていた。
 そんな折、コマンドーの元隊員たちが次々と何者かに襲撃され殺害される事件が発生。事態を重く見たフランクリン・カービー将軍(ジェームズ・オルソン)はメイトリクスの元を訪ね危険を伝え護衛を残して行った。しかし将軍が去った直後メイトリクスは襲撃されジェニーが誘拐され、自身も武装集団に拘束されてしまった。

 まさかこういうのが正規の配給網に乗って劇場公開される日が来ようとは。おかげで今まで自宅でしか観たことがなかったものをスクリーンで観ることができました。
 1982年製作の「コナン・ザ・グレート」でハリウッドメジャーへの主演デビューを果たし、1984年の「ターミネーター」大ヒットでその地歩を固めつつあったアーノルド・シュワルツェネッガーが鍛えぬいた肉体を存分に活かしたアクションを見せ、アクションスターとしての地位を本格的に獲得した作品、それが1985年に公開された「コマンドー」です。これまでにもリバイバル上映されたことが無いでは無いのですが、4Kリマスター版として今回は初めて日本語吹替版、それも名作と名高い1989年に「日曜洋画劇場」で放送されたバージョンでの上映です。TV放送用として製作された吹替版が公式に全国ロードショーされるというのはかなり異例。というかまず記憶にありません。

 物語そのものは至って単純なマッチョ・アクション映画です。1988年にアクション映画に革命をもたらしたとまで言われる「ダイ・ハード」が登場するまでは主流のスタイルだったとも言えます。ジェニーをさらわれて怒り心頭のメイトリクスが手段を選ばず敵を最速で追い詰めてぶちのめして回るだけの作品ではあるのですが、登場人物のキャラクターや台詞回しに独特の魅力があります。
 今もなお愛される要因の一つに吹替版の存在があるでしょう。「筋肉モリモリマッチョマンの変態です」「とんでもねぇ、待ってたんだ」「一番気に入ってるのは、値段だ」「お前は最後に殺すと約束したな、あれは嘘だ」などのネットスラングにもなった名台詞が流れるようなリズムの会話の中にポンポン飛び出してきます。この吹替版翻訳を手掛けたのは平田勝茂さん。1970年代から活躍する吹替翻訳の第一人者で、「ダイ・ハード」や「スターウォーズ」、「007」など多くの作品を手掛け、今年も「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」などを担当しています。「コマンドー」はそんな平田勝茂さんの代表作の一つと言えるでしょう。近年ではリップシンク(口の動きとイントネーションにセリフの長さや訳語のチョイスを合わせること)が重視されることもあるという吹替版ですが当時はまだそれほどでもなく「大意さえ伝われば後は自由」という制約の少なさが前述のような名台詞の数々を生んだともいえます。

 原語の良さを堪能できる字幕版も良いですが、吹替版には吹替版ならではの良さがあります。「コマンドー」はその楽しさを端的に味わわせてくれる作品として最適の1本です。両方見比べてみるのも一興。洋画を観る楽しさをたっぷりと堪能してほしいですね。

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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 今回は何だか部屋の空気に当てられていつもより叫んでしまったというか、翌日声が潰れてないか割と心配になるくらいでした(笑)
 プレゼント交換の方は、今年は「シティーハンター 新宿プライベートアイ」のBlu-rayをチョイス。発売された時から「コレだ!」と決め打ち。誰の手に渡ったかよく分からずじまいでしたが、楽しんで頂ければ幸いです。

 こんばんは、小島@監督です。
 皆さんは今回何をチョイスしましたか?

 さて、今回の映画は「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」です。

 冴羽獠(フィリップ・ラショー、吹替山寺宏一)、またの名を「シティーハンター」。凄腕のスイーパーとして相棒の槇村香(エロディ・フォンタン、吹替沢城みゆき)と共にボディーガードや探偵など様々な依頼を引き受けている。
 駅の伝言板に「XYZ」の文字が書き込まれた。新しい依頼。女からの依頼かと期待を寄せる獠だったが、待ち合わせ場所に現れたのは男。獠はやる気をなくすが香からの圧力に負け仕方なく依頼を聞くことに。ドミニク・ルテリエ(ディディエ・ブルトン、吹替土師孝也)と名乗るその男は、父が開発したという「その香りをかがせた相手を虜にする」という「キューピッドの香水」を守ってほしいという。しかし全てを聞く間もなく辺りは爆風に包まれ香水の入ったトランクが強奪されてしまった!今、香水を巡る争奪戦が幕を開ける!

 1970年代の終わりごろからフランスでは「レクレA2」という国外の子供向け番組を紹介する番組が放送され、中でも「UFOロボ グレンダイザー」「キャンディ・キャンディ」「スペクトルマン」といった日本のアニメ・特撮番組を積極的に放送し、日本アニメのブームを巻き起こしました。「レクレA2」終了後、その後身とも言える存在として1987年から約10年間にわたり放送された「クラブ・ドロテ」という番組があります。「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」のようなジャンプ作品、「うる星やつら」「めぞん一刻」といった高橋留美子作品、「超電子バイオマン」などの特撮ヒーロー作品を次々と紹介し、いくつかの作品をワールドクラスに引き上げる牽引車の役割を果たしました。両番組のメインパーソナリティーであったドロテは東映からその普及活動への感謝として1988年に日本へ招待されており、本人の意向もあってその滞在中に「世界忍者戦ジライヤ」「超獣戦隊ライブマン」「仮面ライダーBLACK」にゲスト出演したりしています。
 今回フランスで実写映画化された「シティーハンター」も、そうやって放送された番組の一つです。監督であり主演も務めたのはその直撃世代だったというフィリップ・ラショー。「世界の果てまでヒャッハー!」などを手掛け、フレンチ・コメディの新たな旗手とされる人物です。

 何が面白いってこの映画、原作となる漫画・アニメへの愛情が何ならちょっとキモいくらいに深いことです。そもそも「シティーハンター」のフォーマットともいえる物語のスタイルを完全再現した辺りで既に只者ではありません。冴羽獠により近づけるために8か月かけて体を鍛え上げ金髪を黒く染めてみせただけでなく海坊主や槇村も原作とよく似た風貌の人物をキャスティングしてみせるなど見た目からこだわり、更には獠の愛車にアニメと同じ赤いミニ・クーパーを用意し、各所にアニメのBGMや効果音を持ってきて徹底的に雰囲気の再現にこだわっています。形だけではない原作への理解度の深さも大したもので、特に獠と香の精神的な距離感の表現が本当にそのままなことに驚かされます。ここにフレンチ・コメディならではの畳み掛けるようなスラップスティックで下ネタ全開のギャグとの相性が思いのほかベストマッチ。できるだけ本家の神谷明・伊倉一恵の演技に近づけようと演じている山寺宏一・沢城みゆきの吹替も好印象で結果的に高い完成度に辿り着いています。

 基本はコメディですがアクションの方も抜かりはなく、かなり長いワンカットで見せるシーンがいくつも登場したり多数のギミックを盛り込み展開するカーアクションがあったり、豊富なアイディアをシャープに見せる手腕も大したもの。しかもその全てでバカスカ笑いを取りに来るので独特のうねりと高揚感を生んでいます。

 日本アニメとフレンチ・コメディがハイグレードに融合した珍品にして傑作。ゲラゲラ笑えて観終わる頃にはちょっぴり元気になってるエナドリ的なこの逸品、異様なまでに楽しい映画です。どうぞスクリーンでご堪能あれ。

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あまり時間が作れないのでゆっくりしか進められないとも言いますが「デス・ストランディング」、ちまちまと進めています。このゲーム、ユニークなシステムしていて、広大かつ不毛な大地のそこかしこに梯子やロープをかけて道が作られています。これ、オンラインで接続状態にしているとプレイヤーの誰かが本当に道を整えているのが反映されているのです。後から始めた人の方が有利というより先駆者の切り拓いた道を辿っている感じがちょっと熱い。下手な攻略サイト見るより誰かが設置した梯子やロープを元にどう移動ルートを構築するかを考えている方が多分有意義というのも面白いですね。

 こんばんは、小島@監督です。
 もし誰も見つけていない登攀ルートを発見したらそこにロープは掛けておこう。いつか誰かが辿れるように。

 さて、今回の映画は「ゾンビランド:ダブルタップ」です。

 新型ウイルスが世界中に蔓延しゾンビが溢れ返るようになって十数年後、縁と絆によって共に行動するようになったコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、ウィチタ(エマ・ストーン)と妹のリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)の4人は、今や無人となったホワイトハウスに居を構え終末世界「ゾンビランド」をたくましく生きていた。
 今や恋人同士となったコロンバスとウィチタだったが、コロンバスがプロポーズすると束縛を嫌うウィチタはそれを拒絶。リトルロックもまた自分に対し常に父親風を吹かせるタラハシーをうざったく感じており、遂に姉妹はタラハシーお気に入りのトラックでもって家出してしまった。

 それまでB級ホラー映画の定番題材だったゾンビ映画に、「ゾンビさえいれば大体何をやってもいいんじゃね?」と作品のテイストの幅が大きく広がっていったのは恐らく1990年代の終わりごろじゃないかと思います。そんな折2004年に「ショーン・オブ・ザ・デッド」(監督エドガー・ライト、主演サイモン・ペグ)が製作され、ゾンビ映画にコメディの道が切り拓かれていきました。それから5年後の2009年に製作された作品が「ゾンビランド」です。引きこもりだからゾンビ禍を免れたオタク青年のコロンバス、ガンマニアなおっさんタラハシー、コソ泥と詐欺を繰り返しながら渡り歩くウィチタとリトルロックの姉妹というボンクラなメンバーたちがひょんなことから行動を共にするようになり明るくたくましくサバイバルしながらやがて家族のようになっていく姿を描き低予算ながらスマッシュヒットを飛ばしました。
 それから10年、まさかの続編が登場です。

 驚くことに前作の主要キャストとスタッフが再集結。この10年間にジェシー・アイゼンバーグは「ソーシャルネットワーク」の主演で話題になり、ウディ・ハレルソンは「スリー・ビルボード」「記者たち」など社会派や文学作品へ度々出演、エマ・ストーンに至っては「ラ・ラ・ランド」でアカデミー主演女優賞を獲得するなどキャリアを伸ばし、脚本のレット・リースとポール・ワーニックは「デッドプール」2作のシナリオを、監督ルーベン・フライシャーは「ヴェノム」を手掛けたりとマーベル作品を担うまでになりました。そんな今や「錚々たる」という言葉が似合うようになったメンバーが結集してそれまでのキャリアで培った技を軽やかに振るう、実に楽しい作品に仕上がっています。

 一番特徴的なのは作中の時間もちゃんと10年経過している点です。家族のように寄り集まった4人も10年も経てばその関係性には様々な変化が起こるもの。それが物語に良いうねりを産んでいます。
 そして今作では、実は結構生き残っている人たちが新キャラとして続々と登場します。割と頭の軽いギャル・マディソン(ゾーイ・トゥイッチ)やコロンバスとタラハシーの鏡写しのようなコンビ・アルバカーキ(ルーク・ウィルソン)とフラッグスタッフ(トーマス・ミドルディッチ)、極め付きはこの状況で非暴力を貫いて何故か何事も無く生き残ってるヒッピー・バークレー(アヴァン・ジョーギア)と揃いも揃って面白おかしい人たちばかりが物語を更に珍妙な方向に加速させていきます。
 セットの規模にしろVFXにしろ予算規模は前作を大きく上回っていてスケールアップしているはずなのに、程良く前作のような緩いB級感を残したままなのもおかしくて良いですね。

 「とにかく良いシナリオが生まれるのを辛抱強く待ち続けた」と監督が語るだけある、10年のブランクをものともしないコメディもアクションもドラマも大盛りの実に楽しい作品です。前作のファンならばマストで、未見の方も気楽に肩の力を抜いて楽しめる1本になっているので何かノー天気なものを観たいときは選択肢の一つにどうぞ。

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週末名古屋で開催されたG20国際外相会議、6月で大阪で行われた首脳会議同様名古屋市内でも大規模な交通規制が敷かれました。なにぶん今回は規制区域内に自分の勤め先があるため(幸いど真ん中ではなかったけれど)、数週間前から各所に情報を集め、週の作業の中心を前半に集中させたりと段取りに四苦八苦。しかも先週はボジョレー・ヌーヴォーの解禁週!もう色々重なっちゃって大変でした。

 こんばんは、小島@監督です。
 あ、今年のヌーヴォーですか?フレッシュな果実味が…というか、今年は気候が不安定だったのかかなり銘柄ごとに味わいに違いがあったのでぶどうの生産者単位で出来栄えに差があるようです。もしも飲んでみたものを美味しくないと感じたら別の銘柄を試してみてください。

 さて、今回の映画はリクエストを頂きまして、「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」です。

 彼らは真ん中は何だか苦手。落ち着くのはいつもすみっこ。それがすみっコたち。
 ある日すみっコたちはお気に入りの店、まめマスターが営む「喫茶すみっコ」の地下室で「せかいのおはなし」と題された古い1冊の飛び出す絵本を見つける。
 絵本を眺めていると突然仕掛けが動き出しすみっコたちは絵本に吸い込まれてしまった。
 桃太郎に赤ずきん、人魚姫。お伽噺の世界に放り出されるすみっコたち。その中ですみっコたちはどこから来たのか自分が誰なのかも分からない独りぼっちのひよこに出会う。

 新しい映画との出会いは時に予想外。正直人から薦められるまでは全く選択肢の中にも入っていなかった1本ですが、自分からはまず絶対的に選ばないタイトルだからこそ、新鮮な体験を味わえるものです。
 「たれぱんだ」や「リラックマ」など数多くのキャラクターを輩出してきたサンエックス。そのサンエックスが2013年に生み出し関連商品の売上は200億を超え、今年「日本キャラクター大賞」グランプリを受賞するなど高い支持を集める「すみっコぐらし」。度々ゲーム化はされてきたようですが映像化は今回が初めてとなります。ぶっちゃけこのトピックも観終わった後でいろいろ調べました(笑)
 興味深いことに「すみっコぐらし」のキャラクターたちは程度の差はあれ皆ネガティブです。寂しがり屋で人見知りの「しろくま」、恥ずかしがり屋の「ねこ」、自身が何者か分からず自分探しを続ける「ぺんぎん?」、実は恐竜の子孫であることを隠して生きる「とかげ」、実際はナメクジだけどカタツムリに憧れ貝殻を背負う「にせつむり」、ほとんど脂身なので残されてしまった「とんかつ」の端っこと同じく残されがちの「えびふらいのしっぽ」とメインストリームを歩けない者・素性を隠している者・アイデンティティが満たされない者ばかり。変に深読みすれば皆マイノリティー達です。そうであるが故に自分にも他者にも優しいすみっコ達の姿は生きづらさを抱えるマイノリティーへの願望も含めたアイロニーなのかもしれません。

 作品としては元となる絵本そのままの世界を堪能してもらうことを最優先に映像化したようで、キャラクター達に声優が当てられてはおらずナレーションのみで進行します。ナレーションを担当したのはV6の井ノ原快彦と本上まなみの二人。独特の温度感で進行していくので不思議な印象を残します。キャラクターの心情をほぼ動きや表情のみで見せる当たりはカートゥーンに近い風合いとも言えますね。
 原作そのままのビジュアルで躍動させることに成功させた今作の監督を務めたのはまんきゅう。ショートアニメを中心に製作されている方で近年では「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」全シーズンを手掛けてファンから支持を集めました。特に頭身の低いキャラクターを可愛く見せることに長けているようで、時にちんまりと時に大胆にすみっコ達を動かしてみせます。ころころした真ん丸な見た目でアラビアンナイトの世界では空飛ぶ絨毯でバレルロール決めてみせたりするのでなかなか油断できません。

 この映画が思いも寄らず反響を集めているのはひとえに終盤に見せる展開にあります。すみっコたちは自身が誰かもわからないひよこの居場所を探そうと奮闘します。その結果、最終的にひよこが何者かが明らかにされるのですが、その正体が判明した後に訪れる帰結に驚かされます。ハッキリ言って安易なハッピーエンドではありません。ある意味残酷ですらある地点へ到達します。幼い子供も触れる作品に対して時にシビアな面も描いてみせるという点では古くは「今昔物語集」、現代では「ハリー・ポッター」などでもしばしば見られますが、その系譜に連なる作品と言って差し支えないでしょう。特に童話という形を取りながら貧困層やマイノリティーの悲哀を描き続けたアンデルセン童話が雰囲気としては一番近いのかもしれません。実際意識的か偶発的かは分かりませんが「赤ずきん」「人魚姫」など作中でもアンデルセン童話をモチーフとしたシーンが度々登場します。もちろんちゃんと「救い」は用意されてあり(これも落としどころとして良く考えられているなと感心しました)、ただ哀しい状況に叩き落すだけではないのですが、この感情の揺さぶりとそれによってもたらされる苦みを含んだ余韻の深さが素晴らしく、ツボにはまれば大号泣してしまう方もいらっしゃることでしょう。

 65分と短い尺なのでタイムテーブル次第では空いた時間にふわっと観られるタイプの作品です。反響の大きさと動員数の良さも手伝って公開館数が増加中のこの逸品、普段なら私同様ノーマークの方も多いでしょうが、スルーしてしまうのは勿体ない。この異色作、どうぞ劇場でご堪能あれ。

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いつの間にやら自宅から歩いて5分くらいのところに理髪店ができていました(通勤に使う道とは違うのですぐには気づかなかった)。これまで整髪はいつも名古屋まで行ってやっていたので取り敢えず一度試してみようとお願いしたら、襟足のところを丁寧にまとめてくれるわフェイスマッサージにパックまでしてくれるわで「良し!行きつけにしよう」と心に決めました。

 こんばんは、小島@監督です。
 しかしパックってドラッグストアでサンプル貰ったりした時に使ってみた事があるくらいでほとんどしたことなかったけど凄いすね。夜風呂で洗顔しようとしたら石鹸が吸い付くようで「うお~何かモチモチする!モチモチするぜ~!」と妙に感激。

 さて、今回の映画は「IT/イット THE END”それ”が見えたら、終わり。」です。

 2016年、メイン州デリー。カーニバルの夜にゲイ・カップルが若者の集団に暴行を受け一人は橋から川に投げ落とされた。流れに飲まれた男は薄れゆく意識の中で自身に手を差し伸べるピエロ「ペニーワイズ」(ビル・スカルスガルド)を目撃する。その事件を知ったマイク・ハンロン(イザイア・ムスタファ)は現場に駆け付け、そこで赤い風船と橋脚に書かれた「帰って来い」の血文字を発見する。「それ」の再来を確信したマイクは27年前に「それ」と戦った「ルーザーズ・クラブ」のメンバーに連絡を取った。
 ホラー作家として、また脚本家としても活躍するビル・デンブロウ(ジェームズ・マカヴォイ)、服飾ブランドを立ち上げ成功したが夫のDVに悩まされるベバリー・マーシュ(ジェシカ・チャスティン)、人気コメディアンとなったリッチー・トージア(ビル・ヘイダー)、少年時代は太めだったがぜい肉を落としたベン・ハンスコム(ジェイ・ライアン)は建築会社を経営、エディ・カスプフラク(ジェームズ・ランソン)はリスク分析家として多数の顧客を抱え、スタンリー・ユリス(アンディ・ビーン)は事業を軌道に乗せていた。マイクからの連絡に皆動揺を隠せないが、それでもデリーへと向かう。遠き日の約束を果たすために。

 世界的にヒットした1作目はまさに傑作と呼ぶに相応しい作品でしたが、その続編にして完結編が遂に公開。大人になったルーザーズ・クラブのメンバーたちが再結集してペニーワイズと最後の戦いに挑みます。
 原作では現在と過去が並行して描かれていますが、過去編と現在編を作品として分離して少年編のエピソードのみで構成したことである種のノスタルジーをまとわせつつ描いてみせた1作目は単なるホラー映画の枠を超えた珠玉の青春映画として出来上がっていました。
 2作目となる今作は大人編を中心にしていますが過去との関連性の中で描かれるエピソードも多いため少年時代のエピソード(演じるのはもちろんジェイデン・マーテルほか前作でルーザーズ・クラブを演じたメンバーである)も多数登場するのが特徴です。そのため構成としては、より原作に近いものになっています。

 大人になったルーザーズ・クラブを待ち受けるのは現在進行形の恐怖だけではありません。27年という時の中で捨ててきた、置き去ってきた過去の「傷」、様々な悪意や理不尽がもたらす心に刺さる「とげ」のようなもの。人生には忘れることで前に進めるものも多いのですが、そういったものと再び向き合わねばならない状況に直面します。
 デリーを離れたことでルーザーズ・クラブのメンバーたちはずっと街にいたマイク以外デリーの街での「恐怖」を忘れていますが街に戻ってきたことでそれを少しずつ思い出していきます。というより心の奥底で長く引きずってきたものが露見していきます。大人になって大きな成功を収めても本質的に彼らは変わっていません。大人になったからと言って決して全てにおいて強くなったわけではない。子供の頃、大人は出来る事が多くて強い存在に思えても、いざ自分が大人になってみると決してそうではない事に気付かされる、そういう感覚はきっと誰しもが経験するものでしょう。その居心地の悪さにも似た生々しい感覚をこの映画はひたすら前面に出してきます。向き合わずに済むならそれに越したことはない。でもそれは許されない。デリーという街に鬱積した負の力が彼らを縛り付けているからです。しかしその苦しさを十分に描き出すからこそ、震え慄きながらもそれに屈しないルーザーズ・クラブの友情が眩いほどに輝くのです。「ジョジョの奇妙な冒険」の名台詞じゃないですが「人間賛歌は勇気の賛歌」、そんな熱さを感じさせてくれる映画です。

 無論基本はホラー映画なのでグロテスクかつショッキングなシーンも結構多いです。なのですが、監督バルバラ・ムスキエティの趣味なのか、何故か「遊星からの物体X」などジョン・カーペンター監督作品のオマージュと思しきシーンがちょいちょい出てきてちょっとリアクションに困ります(苦笑)他にも大量に小ネタが仕込んであるので探しながら観るのも一興でしょう。
 また、この映画最大のネタというべきか、なんと原作者スティーブン・キング自身がカメオ出演しています。しかもビルの書く小説にダメ出しします。そのダメ出しの仕方がメタ的なネタにも映画の伏線にもなっているので要注目。

 描くべき要素が非常に多いせいか、ホラー映画というジャンルにしては極めて珍しい169分という長尺が人によっては欠点と言えるでしょうが、前後編合わせて5時間を超えるこの物語を締めくくる、ラストシーンが残す余韻が実に美しく清々しい。人によっては生涯忘れられない1本になることでしょう。長いなんて言わずにどうぞ劇場でご堪能下さい。
 
 


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