昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回入った部屋がモニターが無くてスクリーンだけだったのがちょっとツボでした。部屋には両側にソファがあるのにメンバーが全員片側に並んで座ってる図が特に。
こんばんは、小島@監督です。
土足厳禁の部屋が設られていたり、JOYSOUND金山はちょいちょい妙なマイナーチェンジしますね。いや今回のは単にモニターが故障してただけかもしれませんが(笑)。
さて、今回の映画は「人狼JIN-ROH」です。
第二次大戦敗戦後の日本、占領統治下の混迷からようやく脱し国際社会への復帰と経済成長を急ぐ中でそこからこぼれた者たちによる「セクト」と呼ばれる反体制過激派の形成を招いた。自治体警察の対応能力を超えた武力闘争が巻き起こるまでに至り深刻な社会問題となったセクトに対し、自衛隊の治安出動を回避したい政府は準軍事組織として「首都圏治安警察機構」を組織した。
首都警とセクトとの武力衝突が勃発。地下水路を巧みに利用し爆発物を運ぶセクトに自治警も首都警も翻弄されるが首都警攻撃部隊「特機隊」はセクトを先回りして追い詰める。そんな中、特機隊伏一貴巡査(声・藤木義勝)はセクトが「赤ずきん」と呼ぶ物質運搬係の少女阿川七生(声仙台エリ)と鉢合わせる。伏は投降を呼びかけるも七生は自爆を敢行し、その衝撃の混乱に乗じてセクトのゲリラたちは逃走した。
事態の責任を問われ伏は養成学校へ逆戻りとなった。再訓練の日々の最中、伏は七生の姉という女性雨宮圭(声・武藤寿美)と出会う。
シネコンのプログラムに旧作のリバイバルが加わることが常態化した昨今、ありがたいと言うべきか私にとって青春時代である1990年代後半から2000年代初頭のアニメ映画がデジタルリマスターされて再上映されるという機会が増えました。そんなムーブメントに乗って名作がまた一つスクリーンに帰ってきています。
押井守監督が映画やコミックなど様々な媒体で作品を発表してきた架空戦記シリーズ「ケルベロス・サーガ」に連なる作品で1999年製作されました(公開は翌年)。監督はリアル系作画のトップランナーである沖浦啓之。後年「NARUTO」のキャラクターデザインで世界的な知名度を獲得する西尾鉄也がキャラクターデザインと作画監督を務めています。当時アナログからデジタルへの過渡期にあったことを体現する作品で、Production I.Gが製作した長編アニメーション映画としては最後のセル撮影作品であり、同時にバンダイビジュアルが発売した最後のレーザーディスクのタイトルです。
手描きアニメの極致と言っても良い、圧倒的なリアリズムを強烈なレベルの作画で魅せる映画です。戦闘シーン以上に人物の表情や仕草の芝居付けが際立って巧みでその技量と熱量に引き込まれます。「架空の」とは言っても高度経済成長期である1950年代末〜60年代の東京をモチーフとした背景美術も巧みで、まるで曇り空の下で撮影したかのようなくすんだ色調の背景がシビアな物語を彩り、全共闘や左派闘争を彷彿というか更に過激化した武力衝突の只中で描かれる男女の機微は、その結末と共に重い余韻を観客に残します。
1990年代中盤から2000年代初頭のアニメーションは、製作ツールがデジタルへの移行など製作環境の激変しつつある中でアナログの技術が絶頂期に立っておりそれらがもたらした映像は今となっては特異点とも言うべきものになっています。今回4Kリマスター版となったことで薄暗いシーンでのニュアンスもより精彩に伝わるようになり、作品の魅力も割り増しに。「人狼JIN-ROH」はその到達点を感じさせてくれる作品の一つと言ってよく、「チェンソーマン」の藤本タツキが「レゼ篇」のベースにしたと公言し改めて注目が集まっているこの機会に触れてみてはいかがでしょうか。
今回入った部屋がモニターが無くてスクリーンだけだったのがちょっとツボでした。部屋には両側にソファがあるのにメンバーが全員片側に並んで座ってる図が特に。
こんばんは、小島@監督です。
土足厳禁の部屋が設られていたり、JOYSOUND金山はちょいちょい妙なマイナーチェンジしますね。いや今回のは単にモニターが故障してただけかもしれませんが(笑)。
さて、今回の映画は「人狼JIN-ROH」です。
第二次大戦敗戦後の日本、占領統治下の混迷からようやく脱し国際社会への復帰と経済成長を急ぐ中でそこからこぼれた者たちによる「セクト」と呼ばれる反体制過激派の形成を招いた。自治体警察の対応能力を超えた武力闘争が巻き起こるまでに至り深刻な社会問題となったセクトに対し、自衛隊の治安出動を回避したい政府は準軍事組織として「首都圏治安警察機構」を組織した。
首都警とセクトとの武力衝突が勃発。地下水路を巧みに利用し爆発物を運ぶセクトに自治警も首都警も翻弄されるが首都警攻撃部隊「特機隊」はセクトを先回りして追い詰める。そんな中、特機隊伏一貴巡査(声・藤木義勝)はセクトが「赤ずきん」と呼ぶ物質運搬係の少女阿川七生(声仙台エリ)と鉢合わせる。伏は投降を呼びかけるも七生は自爆を敢行し、その衝撃の混乱に乗じてセクトのゲリラたちは逃走した。
事態の責任を問われ伏は養成学校へ逆戻りとなった。再訓練の日々の最中、伏は七生の姉という女性雨宮圭(声・武藤寿美)と出会う。
シネコンのプログラムに旧作のリバイバルが加わることが常態化した昨今、ありがたいと言うべきか私にとって青春時代である1990年代後半から2000年代初頭のアニメ映画がデジタルリマスターされて再上映されるという機会が増えました。そんなムーブメントに乗って名作がまた一つスクリーンに帰ってきています。
押井守監督が映画やコミックなど様々な媒体で作品を発表してきた架空戦記シリーズ「ケルベロス・サーガ」に連なる作品で1999年製作されました(公開は翌年)。監督はリアル系作画のトップランナーである沖浦啓之。後年「NARUTO」のキャラクターデザインで世界的な知名度を獲得する西尾鉄也がキャラクターデザインと作画監督を務めています。当時アナログからデジタルへの過渡期にあったことを体現する作品で、Production I.Gが製作した長編アニメーション映画としては最後のセル撮影作品であり、同時にバンダイビジュアルが発売した最後のレーザーディスクのタイトルです。
手描きアニメの極致と言っても良い、圧倒的なリアリズムを強烈なレベルの作画で魅せる映画です。戦闘シーン以上に人物の表情や仕草の芝居付けが際立って巧みでその技量と熱量に引き込まれます。「架空の」とは言っても高度経済成長期である1950年代末〜60年代の東京をモチーフとした背景美術も巧みで、まるで曇り空の下で撮影したかのようなくすんだ色調の背景がシビアな物語を彩り、全共闘や左派闘争を彷彿というか更に過激化した武力衝突の只中で描かれる男女の機微は、その結末と共に重い余韻を観客に残します。
1990年代中盤から2000年代初頭のアニメーションは、製作ツールがデジタルへの移行など製作環境の激変しつつある中でアナログの技術が絶頂期に立っておりそれらがもたらした映像は今となっては特異点とも言うべきものになっています。今回4Kリマスター版となったことで薄暗いシーンでのニュアンスもより精彩に伝わるようになり、作品の魅力も割り増しに。「人狼JIN-ROH」はその到達点を感じさせてくれる作品の一つと言ってよく、「チェンソーマン」の藤本タツキが「レゼ篇」のベースにしたと公言し改めて注目が集まっているこの機会に触れてみてはいかがでしょうか。
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