ソフトメーカーの老舗・日本ファルコムが創業45周年を記念して「ドラゴンスレイヤー」の新作の製作を発表したとか。「ザナドゥ」とか良くプレイしてました。「ドラゴンスレイヤー」は木屋善夫氏というプログラマーの看板のように思っていたので同氏がファルコムを去った後は遺伝子的な作品はあっても「ドラゴンスレイヤー」を名乗る作品はもう登場しないと思っていました。正直ちょっとびっくり。素敵な作品が登場すると良いですね。
こんばんは、小島@監督です。
それはそれとしてEggコンソール等でクラシックタイトルをプレイできる環境はあるのですが体系的に網羅したコレクションタイトルとかも出ると嬉しい。「風の伝説ザナドゥ」とか特にもう一度プレイしたい。
さて、今回映画は「木挽町のあだ討ち」です。
文化7年江戸・木挽町にある芝居小屋「森田座」では「仮名手本忠臣蔵」が大入満員で千穐楽を迎えていた。舞台がはねて観客が芝居小屋から出てきた頃にそれは起こった。
美濃遠山藩士・伊納菊之助(長尾謙杜)が父・清左衛門(山口馬木也)を殺害し逃亡していた男・作兵衛(北村一輝)の首を討ち取ったのである。衆人環視の中で行われたこの事件は「木挽町の仇討ち」として江戸の語り草となっていた。
それから一年半の時が過ぎた頃、美濃から江戸に1人の男がやって来る。菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎(柄本佑)は森田座を訪れ、仇討ち事件の顛末を調べ始めるのだった。
昨年日本映画の興行記録を塗り替えた「国宝」に続き、芝居小屋を舞台とした新たな秀作の登場です。時代劇でもあると同時にミステリーでも人情劇でもある今作は2時間たっぷり観客を楽しませてくれる珠玉のエンターテインメントになっています。
主演の柄本佑を筆頭に渡辺謙、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、正名僕蔵、山口馬木也、沢口靖子など「芝居」が分かっているメンバーが顔を揃えており、そのアンサンブルを観ているだけでも楽しい。主要人物の中では1人だけ若手である「なにわ男子」の長尾謙杜も菊之助を好演。長尾謙杜は「どうする家康」や「室町無頼」に続いての時代劇出演で、意外とこのフィールドが合っているのかもしれません。
予告編を観た印象ではもう少し重厚感を出して来るのかと思いきや、柄本佑が実に飄々としていてかなり軽妙洒脱なテイストになっているのが特徴です。そして存外テンポが良い。実はあだ討ちの真相そのものは比較的早い段階で明らかにされますが、映画はむしろその先、加瀬総一郎は何者であるかを含めてそもそもそうなるに至った経緯をこそ主眼として物語を組み上げています。
その一方でもう一つの主役と言えるのが芝居小屋・森田座。「小屋」と言いながらも実際は数百人の人間が戯作者、衣装方、殺陣師、髪結、小道具方など様々な役割を担って働いており、作中でも「城」に例えられているように一つの社会を形成しています。様々な出自を経て集ったはぐれ者たちと芝居を完成させるために使われた多彩な舞台装置が物語を活かす欠かせないファクターとなっています。
メンツに支配される武家社会に対して一芸の矜持に生きるプロフェッショナルたちがせめてものカウンターを決めようとするこの物語がもたらすカタルシスは見事なまでに痛快。これぞ時代劇。こういうので良いのよこう言うので!江戸時代に歌舞伎小屋にあった「八枚看板」を思わせるエンドクレジットも粋で、万人が楽しめる作品とはこういうものを言うのでしょう。窮屈な憂世を一時忘れさせてくれる「娯楽」の醍醐味をどうぞスクリーンで味わってください。
こんばんは、小島@監督です。
それはそれとしてEggコンソール等でクラシックタイトルをプレイできる環境はあるのですが体系的に網羅したコレクションタイトルとかも出ると嬉しい。「風の伝説ザナドゥ」とか特にもう一度プレイしたい。
さて、今回映画は「木挽町のあだ討ち」です。
文化7年江戸・木挽町にある芝居小屋「森田座」では「仮名手本忠臣蔵」が大入満員で千穐楽を迎えていた。舞台がはねて観客が芝居小屋から出てきた頃にそれは起こった。
美濃遠山藩士・伊納菊之助(長尾謙杜)が父・清左衛門(山口馬木也)を殺害し逃亡していた男・作兵衛(北村一輝)の首を討ち取ったのである。衆人環視の中で行われたこの事件は「木挽町の仇討ち」として江戸の語り草となっていた。
それから一年半の時が過ぎた頃、美濃から江戸に1人の男がやって来る。菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎(柄本佑)は森田座を訪れ、仇討ち事件の顛末を調べ始めるのだった。
昨年日本映画の興行記録を塗り替えた「国宝」に続き、芝居小屋を舞台とした新たな秀作の登場です。時代劇でもあると同時にミステリーでも人情劇でもある今作は2時間たっぷり観客を楽しませてくれる珠玉のエンターテインメントになっています。
主演の柄本佑を筆頭に渡辺謙、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、正名僕蔵、山口馬木也、沢口靖子など「芝居」が分かっているメンバーが顔を揃えており、そのアンサンブルを観ているだけでも楽しい。主要人物の中では1人だけ若手である「なにわ男子」の長尾謙杜も菊之助を好演。長尾謙杜は「どうする家康」や「室町無頼」に続いての時代劇出演で、意外とこのフィールドが合っているのかもしれません。
予告編を観た印象ではもう少し重厚感を出して来るのかと思いきや、柄本佑が実に飄々としていてかなり軽妙洒脱なテイストになっているのが特徴です。そして存外テンポが良い。実はあだ討ちの真相そのものは比較的早い段階で明らかにされますが、映画はむしろその先、加瀬総一郎は何者であるかを含めてそもそもそうなるに至った経緯をこそ主眼として物語を組み上げています。
その一方でもう一つの主役と言えるのが芝居小屋・森田座。「小屋」と言いながらも実際は数百人の人間が戯作者、衣装方、殺陣師、髪結、小道具方など様々な役割を担って働いており、作中でも「城」に例えられているように一つの社会を形成しています。様々な出自を経て集ったはぐれ者たちと芝居を完成させるために使われた多彩な舞台装置が物語を活かす欠かせないファクターとなっています。
メンツに支配される武家社会に対して一芸の矜持に生きるプロフェッショナルたちがせめてものカウンターを決めようとするこの物語がもたらすカタルシスは見事なまでに痛快。これぞ時代劇。こういうので良いのよこう言うので!江戸時代に歌舞伎小屋にあった「八枚看板」を思わせるエンドクレジットも粋で、万人が楽しめる作品とはこういうものを言うのでしょう。窮屈な憂世を一時忘れさせてくれる「娯楽」の醍醐味をどうぞスクリーンで味わってください。
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