昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
行ってみたらポップコーンマシンがあったのがハイライト。所持品の懐が深いぞ。塩味もキャラメル味も美味しく頂きました。ありがとうございます。
こんばんは、小島@監督です。
ポップコーン、しょっちゅう映画館に行く割に滅多に買わないので何だか久しぶりに食べた気がします。
さて、今回の映画は「ほどなく、お別れです」です。
就職活動が上手くいかず鬱屈した日々を過ごす大学生・清水美空(浜辺美波)には、「死んだ者の姿が見え、会話もできる」という秘密があった。ひょんなことから美空の秘密を知った葬祭プランナーの漆原礼二(目黒蓮)は、その能力を活かして欲しいと美空をスカウトする。漆原に師事する形で葬祭プランナーの道を歩むことになった美空。漆原の厳しい指導に挫けそうになりながらも彼の目指す葬儀への姿勢に憧れを抱くようになる。
人が誰しも最後に通る「死」、それにまつわる仕事はそれ故に忌みごとのように思われることもしばしばです。しかしそこには確かに真摯に仕事に向き合う人々がいます。
葬儀に関わる仕事を扱った映画と言えば世界的にも高い評価を得た滝田洋二郎監督・本木雅弘主演の「おくりびと」(2008年)を連想する方も多いでしょう。しかし失職した中年男性が紆余曲折の末に納棺師として生きる道を選ぶまでを描いた同作と、美空の「死者と対話できる」というファンタジーな要素と「僕等がいた」「君の瞳が問いかけている」などで青春映画の名手として知られる三木孝浩監督の手腕が相まって味わいは大きく異なります。
非常に端正に作り上げられた映画です。物語は4つのエピソードで構成され、それぞれが独立して機能しながらも映画の起承転結として美空の成長や葛藤、漆原の変化が描かれて行きます。前半3つのエピソードで描かれた美空の成長が最後のエピソードで活きるようになっており、構成だけで言えば実に王道の青春成長譚です。そこに死者と対話できる美空の特殊性と葬祭プランナーという職業の矜持が乗り、逝く人から残された人々へと繋がる心のドラマが合わせて紡がれることで大きな感動をもたらします。
浜辺美波と目黒蓮、主演2人の演技も素晴らしく、特に目黒蓮は言動も所作も研ぎ澄まされていて現時点でのキャリアベストと言って良いのではないでしょうか。納棺の所作などは痺れるほどです。また、4つのエピソードそれぞれに主役級の俳優を配置しているのもポイントでキャスティングの隙の無さが重厚な見応えに繋がっています。何なら私もファーストエピソードからもう涙腺がガバ。自分が観た上映回の印象で言えば2時間ずっとすすり泣きしちゃう人も少なくないようで、こういうのに弱い自覚のある方はハンカチよりもタオルを持参しましょう。
故人を見送る葬儀の場が決して綺麗な感情だけで包まれるものでないことは多くの方が実感として味わっていることでしょう。時に凄絶な愁嘆場になってしまうこともしばしばです。しかし誰にでもいつかは訪れるものだからこそ美しい感情の中で終わりたいと思うのもまた当然の希求です。
この映画に触れることで遠く離れた誰かや自分自身の終わり方に想いを馳せたりする方もいることでしょう。優しい感情に溢れる珠玉の一本。いつかこの作品が名画と呼ばれる日も来るかもしれません。どうぞ劇場でひたってください。
行ってみたらポップコーンマシンがあったのがハイライト。所持品の懐が深いぞ。塩味もキャラメル味も美味しく頂きました。ありがとうございます。
こんばんは、小島@監督です。
ポップコーン、しょっちゅう映画館に行く割に滅多に買わないので何だか久しぶりに食べた気がします。
さて、今回の映画は「ほどなく、お別れです」です。
就職活動が上手くいかず鬱屈した日々を過ごす大学生・清水美空(浜辺美波)には、「死んだ者の姿が見え、会話もできる」という秘密があった。ひょんなことから美空の秘密を知った葬祭プランナーの漆原礼二(目黒蓮)は、その能力を活かして欲しいと美空をスカウトする。漆原に師事する形で葬祭プランナーの道を歩むことになった美空。漆原の厳しい指導に挫けそうになりながらも彼の目指す葬儀への姿勢に憧れを抱くようになる。
人が誰しも最後に通る「死」、それにまつわる仕事はそれ故に忌みごとのように思われることもしばしばです。しかしそこには確かに真摯に仕事に向き合う人々がいます。
葬儀に関わる仕事を扱った映画と言えば世界的にも高い評価を得た滝田洋二郎監督・本木雅弘主演の「おくりびと」(2008年)を連想する方も多いでしょう。しかし失職した中年男性が紆余曲折の末に納棺師として生きる道を選ぶまでを描いた同作と、美空の「死者と対話できる」というファンタジーな要素と「僕等がいた」「君の瞳が問いかけている」などで青春映画の名手として知られる三木孝浩監督の手腕が相まって味わいは大きく異なります。
非常に端正に作り上げられた映画です。物語は4つのエピソードで構成され、それぞれが独立して機能しながらも映画の起承転結として美空の成長や葛藤、漆原の変化が描かれて行きます。前半3つのエピソードで描かれた美空の成長が最後のエピソードで活きるようになっており、構成だけで言えば実に王道の青春成長譚です。そこに死者と対話できる美空の特殊性と葬祭プランナーという職業の矜持が乗り、逝く人から残された人々へと繋がる心のドラマが合わせて紡がれることで大きな感動をもたらします。
浜辺美波と目黒蓮、主演2人の演技も素晴らしく、特に目黒蓮は言動も所作も研ぎ澄まされていて現時点でのキャリアベストと言って良いのではないでしょうか。納棺の所作などは痺れるほどです。また、4つのエピソードそれぞれに主役級の俳優を配置しているのもポイントでキャスティングの隙の無さが重厚な見応えに繋がっています。何なら私もファーストエピソードからもう涙腺がガバ。自分が観た上映回の印象で言えば2時間ずっとすすり泣きしちゃう人も少なくないようで、こういうのに弱い自覚のある方はハンカチよりもタオルを持参しましょう。
故人を見送る葬儀の場が決して綺麗な感情だけで包まれるものでないことは多くの方が実感として味わっていることでしょう。時に凄絶な愁嘆場になってしまうこともしばしばです。しかし誰にでもいつかは訪れるものだからこそ美しい感情の中で終わりたいと思うのもまた当然の希求です。
この映画に触れることで遠く離れた誰かや自分自身の終わり方に想いを馳せたりする方もいることでしょう。優しい感情に溢れる珠玉の一本。いつかこの作品が名画と呼ばれる日も来るかもしれません。どうぞ劇場でひたってください。
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