ちゅうカラぶろぐ


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いや流石に勝ち過ぎでは?と言いたくなってしまう衆院選。これほど勢力図が激変してしまうと少々不安になってしまいます。与党が単独過半数を取った一方で旧態化した左派勢力がほぼ壊滅状態。急進的な新進勢力が台頭しつつある中では、与党と政策議論をじっくりとかつガチンコで戦わせられるリベラル勢力の再編が急務でしょう。それにリベラル派が気付けると良いのですが。

 こんばんは、小島@監督です。
 この国の未来が明るいものであることを祈ります。

 さて、今回の映画は「HELP/復讐島」です。

 金融コンサルティング会社の戦略チームに勤めるリンダ(レイチェル・マクアダムズ)は、数字に強い能力を買われ先代CEOから次期副社長へとオファーがかかっていた。しかし先代の没後会社を引き継いだ新CEOブラッドリー(ディラン・オブライエン)はリンダの功績を一顧だにせず、大学の同期ドノヴァン(ゼイヴィア・サミュエル)を副社長に据え、リンダを左遷しようとする。しかしリンダでなければ対応できない案件がありブラッドリーはやむなくドノヴァンだけでなくリンダも同行させバンコクへ向かった。
 ところが事故に遭い飛行機が墜落。辛うじて生き残ったリンダとブラッドリーは無人島に漂着。2人だけのサバイバルが始まった。無人島においても会社と同じように横柄に命令するブラッドリーに対し、リンダは今の状況を分からせようとするが。

 サム・ライミ監督と言えば「スパイダーマン」や「ドクターストレンジ」と言ったアメコミヒーロー映画の印象が強い方も多いでしょう。しかしフィルモグラフィを振り返ればデビュー作「死霊のはらわた」に代表されるようにB級ホラーやスリラーが多く、私などもそちらの方の印象が強いです。近年は「ドント・ブリーズ」や「クロール/凶暴領域」などホラー・スリラー映画のプロデュースに回ることが多くなり監督を手掛けることが少なくなったライミ監督ですが、久しぶりに主戦場と言ってもジャンルでの監督作が登場です。

 予告編あたりを一見するとパワハラに苦しむ真面目な女性社員が事故とサバイバル生活をきっかけに上司との主従が逆転する話、言ってみればミソジニーに対するリベンジという印象で実際のところそれに間違いは無いのですが、「あれ?リンダもまあまあヤバいヤツじゃね?」と思うのにそう時間はかかりません。無人島生活を満喫しブラッドリーを支配しにかかるリンダ、リンダはさっさと切り捨てたい部下でしかないブラッドリー、無人島生活は次第にどちらもお近づきになりたくない者同士のえげつない死闘へと変わって行きます。
 人間の奥底に秘められた闇を露悪的に、かつ少々悪趣味に描くことに長けたサム・ライミ監督の手腕が本領発揮されていて舞台が整ってからは終盤間際まで実質2人芝居状態だと言うのに飽きさせる事がありません。血飛沫がブシャーと言ったりゲ○が盛大にスプラッシュしたりちょいちょいグロテスクな画が出て来るあたりに大ベテランになっても隠し切れない性(サガ)が垣間見えて面白い(笑)。
 主演レイチェル・マクアダムズも「君に読む物語」「アバウト・タイム」「シャーロック・ホームズ」など幅広い役柄を演じてきたキャリアを遺憾無く発揮してリンダを演じきり映画を牽引します。

 どこか1980〜90年代のプログラムピクチャー的な楽しさを醸す逸品。もう巨匠と呼べる領域にいながらこう言った下世話な作品を軽やかに作ってしまえるサム・ライミ監督。やっぱり彼にはB級が良く似合う。

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