ちゅうカラぶろぐ


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これを僥倖と言うべきか、思いもかけない形で職場で万博のチケットを譲り受け、先日急遽予定を組んで閉幕も秒読みとなった大阪万博へ行って来ました。
 大阪メトロ中央線の夢洲駅が万博会場東ゲートに直結しているのですが、そこから行こうとしたら係員から「今だとここから入るだけで1時間近くかかるのでできるなら西口から入場して欲しい」と促され、あのリングの外側を半周するところからスタート(笑)
 入場後、事前予約は完敗だったがフリー入場も行けるというので速攻でイタリア館を目指すものの「早くて6時間待ち」と言われて断念。その後溢れ返りそうな人をかき分けながら入れそうなところを探し、結局セネガル、バングラデシュ、トルクメニスタンなどのパビリオンを見て回ったり英国館のバーやオーストリア館の屋上でカクテルを味わったり水上ショーや花火を観たりと持ち時間いっぱい楽しんで来ました。

 こんばんは、小島@監督です。
 普段の4倍以上の歩数を歩いて足が痛くなったり翌日普通に出勤したもののま〜疲れが残っててポンコツも良いところでしたが、貴重な体験ができました。でも行くならもっと早めに行きたかった。いやもう人が多すぎ(苦笑)

 さて、今回は配信作品からご紹介。Netflixにて8月末より配信された「木曜殺人クラブ」です。

 高級養護施設「クーパーズ・チェイス」で余生を楽しむエリザベス(ヘレン・ミレン)、ロン(ピアース・ブロスナン)、イブラヒム(ベン・キングスレー)、ジョイス(セリア・イムリー)の4人は毎週木曜日にサロンに集まり「木曜殺人クラブ」と称して未解決事件の調査を楽しんでいた。ところが自分たちが暮らす施設の関係者が殺害される事件が発生。気楽な探偵ごっこは本物の殺人捜査へ一変。4人は危険と隣り合わせの状況の中を嬉々として犯人探しを開始する。

 原作はベストセラーとなったリチャード・オスマンのミステリ小説。小さなコミュニティで日常の中で起きた事件を描く、いわゆる「コージー・ミステリ」と呼ばれるジャンルに類する作品で、様々な経歴を持った個性的でアクの強い4人の老人が事件解決に奔走します。監督は「ホーム・アローン」や「ナイトミュージアム」などで知られる名匠クリス・コロンバス。ちょっぴりクラシカルながらも軽妙洒脱な語り口で楽しませてくれます。
 軽快なテリングに乗る主演陣もノリノリです。ヘレン・ミレン、ピアース・ブロスナン、ベン・キングスレーら大ベテランたちの老いを隠さないのにお洒落な佇まいと伸びやかな演技とがただ観てるだけでも楽しく作品の妙味をより芳醇なものにしています。
 老人たちが主人公ながら意外なほど物語のテンポが早く、リズミカルに話が進んで行くのに加えて結構二転三転するので退屈しません。ミステリとしてはいささか凡庸ではあるものの深刻になり過ぎない絶妙なバランス感覚の一方で人生の喜怒哀楽を包み込むような大きさもあり、心地良い余韻を残します。

 ようやく涼しくなって来た秋の週末、仕事で疲れた夜に観るならこういうのが良い。スクリーンで観るよりも自宅でワインでも飲みながら楽しみたい一本ですね。原作の小説は未訳も合わせると5作あるそうなので続編も期待したい。

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