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ちゅうカラぶろぐ


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昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 いや〜三大シリーズ封印特撮部屋、ちょっと覗いてみたのですがハードルが高い(笑)。歌ってみようと思って聞いていた曲が少ないと言いますか。最初から部屋にいたとして最後までやり切れる気がしない(苦笑)。まだまだレパートリー拡大の余地がありそうです。

 こんばんは、小島@監督です。
 それはそれとして前回前々回と不参加だったぶん聴き込んだ曲がそこそこあったのをいくつか初挑戦できたので結構充実。でもまだ歌い足りない(笑)

 さて、今回の映画は「LUPIN THE ⅢRD THE MOVIE 不死身の血族」です。

 度々ルパン3世(声・栗田貫一)らに刺客を送り込み、窮地に追い詰めた謎の存在。その黒幕を突き止め、隠された莫大な財宝を盗み取るべくルパンたちはバミューダ海域へ向かっていた。そこには地図に書かれていない島があるという。しかし目的地に近付いたと思われた瞬間ルパンたちが乗る飛行機が狙撃され撃墜された。辛くも難を逃れたもののルパンたちを更なる敵が襲いかかる。

 半世紀を超えてシリーズが続く「ルパン3世」、数多くのアニメが作られてきましたがその中でもスタイリッシュな映像とハードボイルドなテイストで国内外で支持されている「LUPIN THE ⅢRD」というシリーズがあります。2012年放送の「峰不二子という女」を出発点に、その後TVシリーズから劇場での限定公開も視野に入れたOVAへとフォーマットを移し2014年製作の「次元大介の墓標」以降「血煙の石川五ェ門」(2017年)「峰不二子の嘘」(2019年)「銭形と2人のルパン」(2025年。配信のみ)と不定期にシリーズが続けられて来ました。その集大成とも言える劇場用新作の登場です。
 「ルパン3世」が割と間断なく新作が登場するのと旧作のリバイバル上映などもあったりしたおかげでであまりそんな印象は無かったですが、2Dアニメーションの劇場用作品としては1996年に原作者モンキー・パンチ自らが監督した「DEAD OR ALIVE」以来実に29年ぶりだそうです。「次元大介の墓標」以降のシリーズを手がける小池健が監督を務め、ジェイムス下地のクールな音楽が作品を引き締めてくれます。

 このシリーズの醍醐味とも言えるエッジの効いたビジュアルとともにダイナミックなアクションを全編に渡り楽しめる作品です。コミカルさは極力排され高い緊張感を保ち続けているのも特色。アクションの手数も多く作画も非常に流麗でスクリーンで観る迫力は充分です。
 物語は実質最初から決戦地に入り込んで行く格好なので「起」と「承」をすっ飛ばして「転」から始まるような印象。冒頭にここまでのあらすじが語られるのでこの映画だけ観ても概ね支障が無いように作られてはいますが、ヴィランたるムオム(声・片岡愛之助)はともかくとしてそれに匹敵するくらいにストーリーに絡んで再登場してくるサブキャラが複数いるので可能ならシリーズは予習しておく方が置いてけぼりは食わないように思います。あるいは鑑賞後に追いかける楽しみがあるという捉え方もできますね。

 「全てのルパンに繋がる」という大仰なコピーがついた本作ですが、実質のところ直結しているエピソードは一つだけである点と、過去のルパン作品にゲスト出演した声優陣が数名カメオ出演しているくらいです。このリンクの見せ方が個人的にちょっぴり不満で、本編の結構早い段階でサラッと明かされてしまうのです。どうせならもっと勿体つけて「満を持して」感を出して欲しかった気がします。何せムオムのキャラクターデザインがアレなので恐らくそうだろうとは思っていてもやっぱりそういう美味しいところはもっと溜めて欲しかった。
 アクションで押しつつも知略を巡らし強者を上回っていくルパンのキャラクター性やB'zの歌うテーマ曲のカッコ良さなど作品として光るところは多いのですが、大ネタの使い方のもったいなさがどうしようもなくのしかかって来ている印象でどこか消化不良が拭えない印象でした。
 
 ただ1番困るのは「ここまでやったんならこれを集大成として終わりにせずにあと一本作って欲しい。何ならアレをリメイクして欲しい」という期待もある自分(笑)。何だかんだ気に入ってるんじゃないか。「ルパン3世」を最初にアニメにした大隅正秋氏のテイストを現代に甦らせようとするこのシリーズ、ユーモアとカリスマ性で語る軽妙洒脱なルパンとは一線を画す面白さはやはり捨てがたいですね。

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