こんばんは、小島@監督です。
二日経ってもまだ余韻が残ってるので今回は前置き無しで本題に入ります。
さて、7月に本格開業を予定しているIGアリーナのプレオープンイベント「HANS ZIMMER LIVE IN JAPAN」の名古屋公演を観に行って来ました。映画音楽の巨匠ハンス・ジマーの初来日公演です。
ハンス・ジマーは映画音楽の第一人者で1980年代後半から活躍しており製作本数は軽く100本を超え、これまでに10回を超えるアカデミー賞とゴールデングローブ賞のノミネート経験があります。特に2000年代以降のハリウッド映画の音楽の潮流を作ったと言っても過言ではなく、その名前を知らなくても「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンダーウーマン」の音楽を担当した人と言えば分かる方も多いでしょう。
映画音楽のレジェンドとして名が上がるジョン・ウィリアムズがクラシックの文法を取り入れつつ現代的にモダナイズさせ、映画音楽としては一度は主流派ではなくなった交響楽を復権させ荘厳な旋律で映画を盛り上げるのに対し、ハンス・ジマーはオーケストラとシンセサイザーを融合し、オルタナティブ・ロックやジャズ、アンビエント、時にはアフリカンミュージックの要素も取り入れジャンルを横断しながら映画に最適なスコアを探し出し映像に呼応した緻密な編曲を可能にし、単なる「劇伴」として以上演出効果を音楽に担わせることに成功した人物です。
ステージはまず「DUNE/砂の惑星」から始まり「マン・オブ・スティール」「ワンダーウーマン」「グラディエーター」「パイレーツ・オブ・カリビアン」と続き、インターバルを挟んで第二部は「ダークナイト」「ラストサムライ」「デューン砂の惑星part2」「ダンケルク」「X-MEN:ダークフェニックス」「インターステラー」「ライオンキング」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で畳み掛け「インセプション」で締めくくります。ステージには大きなスクリーンが用意されていましたが楽曲で中心となるパフォーマーをクローズアップして映し出すか演出効果の一環としてイメージ映像を流すにとどめて映画の本編映像をクリップとして使っていないのがポイントで、音楽を映画から解き放とうとする意思が感じられます。
音楽を解放しようとする試みは演奏面でも表れており、原曲をそのまま演奏するようなことはせず、主旋律だけを残して大胆にアレンジされたものもあり、文脈から自由になった楽曲を映画の思い出と共に楽しむも良し、スコアそのもののパワーを堪能するも良しとなっていました。私個人としてはクリストファー・ノーラン監督作品が好きなので「インターステラー」と「インセプション」が聴けたのが嬉しかったですね。ロックのテイストも強いハンス・ジマーなのでショーアップされたステージとも相性が良く、中でも「インターステラー」でのスポットライトの光線の交差で5次元空間を表現するセンスが出色。映画と音楽の強さが相まって最高に興奮する3時間でした。
結構MCパートが多く、数ヶ所ではバンドメンバーのチェロ奏者である村中麻里子さんが通訳してくれてましたが基本的には英語オンリー。でも意外と分かりやすくてありがたい。「曲自体は良いのが出来たと思っているけど、映画自体は正直イマイチでしたね〜」と言いながら「X-MEN:ダークフェニックス」の演奏始めたのには笑ってしまいました。披露された中で唯一観ていなかったタイトルなのですが、気になって来たじゃないか(笑)。もちろんそれだけではなくこれまで観て来た作品も改めて再訪したくなりました。
ハンス・ジマー、近作では6月公開予定の「F1/エフワン」が待機していますし、未だ製作中で公開時期も決まっていませんが「DUNE3」が控えています。トップランナーに勢いは未だ留まるところを知りません。そして願わくば新たな楽曲を引っ提げてまた来日公演を行って欲しいですね。
ところでIGアリーナ、できたばかりだけあってやはり音が良い。アクセスも名城線名城公園駅降りてすぐととても良いので先々アイドルマスターでも使って欲しい。割と帰りの時間を心配しなくて良い会場は貴重!
二日経ってもまだ余韻が残ってるので今回は前置き無しで本題に入ります。
さて、7月に本格開業を予定しているIGアリーナのプレオープンイベント「HANS ZIMMER LIVE IN JAPAN」の名古屋公演を観に行って来ました。映画音楽の巨匠ハンス・ジマーの初来日公演です。
ハンス・ジマーは映画音楽の第一人者で1980年代後半から活躍しており製作本数は軽く100本を超え、これまでに10回を超えるアカデミー賞とゴールデングローブ賞のノミネート経験があります。特に2000年代以降のハリウッド映画の音楽の潮流を作ったと言っても過言ではなく、その名前を知らなくても「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンダーウーマン」の音楽を担当した人と言えば分かる方も多いでしょう。
映画音楽のレジェンドとして名が上がるジョン・ウィリアムズがクラシックの文法を取り入れつつ現代的にモダナイズさせ、映画音楽としては一度は主流派ではなくなった交響楽を復権させ荘厳な旋律で映画を盛り上げるのに対し、ハンス・ジマーはオーケストラとシンセサイザーを融合し、オルタナティブ・ロックやジャズ、アンビエント、時にはアフリカンミュージックの要素も取り入れジャンルを横断しながら映画に最適なスコアを探し出し映像に呼応した緻密な編曲を可能にし、単なる「劇伴」として以上演出効果を音楽に担わせることに成功した人物です。
ステージはまず「DUNE/砂の惑星」から始まり「マン・オブ・スティール」「ワンダーウーマン」「グラディエーター」「パイレーツ・オブ・カリビアン」と続き、インターバルを挟んで第二部は「ダークナイト」「ラストサムライ」「デューン砂の惑星part2」「ダンケルク」「X-MEN:ダークフェニックス」「インターステラー」「ライオンキング」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で畳み掛け「インセプション」で締めくくります。ステージには大きなスクリーンが用意されていましたが楽曲で中心となるパフォーマーをクローズアップして映し出すか演出効果の一環としてイメージ映像を流すにとどめて映画の本編映像をクリップとして使っていないのがポイントで、音楽を映画から解き放とうとする意思が感じられます。
音楽を解放しようとする試みは演奏面でも表れており、原曲をそのまま演奏するようなことはせず、主旋律だけを残して大胆にアレンジされたものもあり、文脈から自由になった楽曲を映画の思い出と共に楽しむも良し、スコアそのもののパワーを堪能するも良しとなっていました。私個人としてはクリストファー・ノーラン監督作品が好きなので「インターステラー」と「インセプション」が聴けたのが嬉しかったですね。ロックのテイストも強いハンス・ジマーなのでショーアップされたステージとも相性が良く、中でも「インターステラー」でのスポットライトの光線の交差で5次元空間を表現するセンスが出色。映画と音楽の強さが相まって最高に興奮する3時間でした。
結構MCパートが多く、数ヶ所ではバンドメンバーのチェロ奏者である村中麻里子さんが通訳してくれてましたが基本的には英語オンリー。でも意外と分かりやすくてありがたい。「曲自体は良いのが出来たと思っているけど、映画自体は正直イマイチでしたね〜」と言いながら「X-MEN:ダークフェニックス」の演奏始めたのには笑ってしまいました。披露された中で唯一観ていなかったタイトルなのですが、気になって来たじゃないか(笑)。もちろんそれだけではなくこれまで観て来た作品も改めて再訪したくなりました。
ハンス・ジマー、近作では6月公開予定の「F1/エフワン」が待機していますし、未だ製作中で公開時期も決まっていませんが「DUNE3」が控えています。トップランナーに勢いは未だ留まるところを知りません。そして願わくば新たな楽曲を引っ提げてまた来日公演を行って欲しいですね。
ところでIGアリーナ、できたばかりだけあってやはり音が良い。アクセスも名城線名城公園駅降りてすぐととても良いので先々アイドルマスターでも使って欲しい。割と帰りの時間を心配しなくて良い会場は貴重!
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