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ちゅうカラぶろぐ


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まさについ先ほど、Zepp Nagoyaで私が最近推してるアイドル「THE ENCORE」の4thワンマンライブ「超戦」を観てきました。こういうライブステージ主体で活動しているグループにとってZeppは恐らく目標とすべき舞台の一つではないかと思います。アイドルたち自身もコンディションのピークをここに合わせて来てますし、運営もいつも以上に力が入っており、演出・パフォーマンスともにエネルギッシュ。つられてこちらもめっちゃ声を張り上げたり腕を振ったりですよ(笑)
 反面さすがにソールドアウトとまではいかなかったようで、MCではそこにわずかな悔しさを滲ませており、目標と言えど到達点にはしていないところが見えたのも応援している身としてはちょっと嬉しかったり。

 こんばんは、小島@監督です。
 アイドルたちは大抵ライブ後にファンとチェキ撮ったりする「特典会」というのまでがワンセットなのですが、こういうワンマンライブの時はがっつり時間を取っており、何なら今もまだ続いています。渾身のパフォーマンスの後だし終わったらじっくりと休んで欲しいところ。

 さて、今回の映画は「逮捕しちゃうぞthe MOVIE」です。

 1年間に渡る警視庁での研修プログラムを終え、辻本夏実(声・玉川砂記子)と小早川美幸(声・平松晶子)が墨東署に帰って来た。懐かしい顔ぶれの帰還に浮かれた空気が漂う署内。しかし葵双葉(声・松本梨香)と二階堂頼子(声・小桜エツ子)が警邏中に放置車両から大量の銃器を発見した。折しも墨東署管内各地で信号機の一斉故障が発生。更には隅田川で銃器の密輸取引が行われるというタレコミが入った。緊張が走る中、警視庁の蟻塚警視正(声・渡部猛)が課長(声・政宗一成)を訪ねてくる。蟻塚は事件の首謀者が課長に接触を試みると考えていた。課長が口を閉ざす中、墨東署に桜橋の爆破予告が入った。

 藤島康介のコミックを原作に1994年にOVA化された後、1996〜2007年までの間に実に4度のTVアニメが放送された「逮捕しちゃうぞ」。1999年には劇場版が製作されました。今年アニメ化30周年記念として限定的ながらその劇場版がリバイバル上映されました。公開後に一度だけ地上波放送されたことがあり、その時に観たきりの作品で実に二十数年ぶりの再会になりました。

 徹底したロケハンを行い、実在の東京のスポットがリアルに描き込まれストーリーに組み込まれているのが特徴です。リアリティを突き詰めながらどこまで「嘘」をつけるかに主眼が置かれており、シリアスに物語を運びつつもコミカルかつライトな描写が随所に差し挟まれて絶妙なアクセントとなっています。
 都心のインフラに対してテロ攻撃を仕掛けるという着想で緊張感の高いシナリオをものにしたのは十川誠志。「BLEACH」や「戦闘妖精雪風」などの脚本を手掛け、現在でも「デジモンゴーストゲーム」など第一線で活躍しています。1999年ごろはまさに気鋭と言った時期で、2005年には首都の地下鉄網が混乱に陥れられる実写映画「交渉人真下正義」のシナリオも執筆しており、当時興味を引かれていたモチーフだったかもしれませんね。

 1990年代末の東京を克明に描写したこの作品を今観るとまた別の感慨が湧いて来ます。同じく東京下町の情景を深掘りし物語に落とし込んだ「機動警察パトレイバーthe movie」が1989年の作品なのでこの10年間の差異を見比べてみるのも一興でしょう。また何より2012年に開業した東京スカイツリーが建設前であり、現在の情景に至る都内各所の再開発もまだ未着手だったりするので意外と現在とは同じようで違うはずです。物語とは別に1999年からのこの四半世紀の風景の相違を見い出す面白さがあります。

 更にもう一点、この映画の主題歌「CALLING」を歌っている「NITRO」というユニット、この曲のためだけの限定ユニットで優香など当時売り出し中だったアイドルがメンバーになっているのですが、中に現在「TRUE」としてアニソンシンガーとしても活躍しまた作詞家として数多くの楽曲提供も行なっている唐沢美帆がいます。改めてこの映画を観てエンドクレジットで一番驚いたのがそこでした(笑)
 
 映像作品とは、できた時点である意味でタイムカプセルのようなものです。痺れるような作劇の面白さは25年経っても色褪せることはなく、それでいて描かれた在りし日の風景に思いを馳せる。そして現在との違いの中に横たわるのは郷愁だけとは限りません。近年、舞台となった土地を詳細に描写することで「聖地」として訪問する流れを生むことも常態化してきました。そんな作品たちも10年20年後に再会した時には、描かれた風景に懐かしさだけではないものを見出せるかもしれませんね。

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