昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
私は所用があって途中からの参加になりましたが、特撮部屋でも1曲歌えてコールまで入れてもらえたので楽しかった。デュエット部屋も覗きに行きましたが、途中参加で何か歌おうとするにはちょいとハードル高かったですね(苦笑)。
こんばんは、小島@監督です。
今年の歌会も皆さんよろしくお願いします。
さて、今回の映画は「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」です。
それは「中つ国」において、「指輪」にまつわるフロドたちの冒険が始まるより昔、ビルボの手に指輪が委ねられるよりも更に前の物語。人間の国ローハンでは名君と誉れ高い「槌手王」ヘルム(声・ブライアン・コックス、吹替・市村正親)の統治によって平和な時を暮らしていた。しかし野心に燃え陰謀を巡らすローハン西領の領主フレカ(声・ショーン・ドゥーリー、吹替・斧アツシ)が不運な形で命を落としたことで国内に暗雲が立ち込める。ヘルムへの復讐を誓ったフレカの息子ウルフ(声・ルーク・パスクァリーノ、吹替・津田健次郎)はローハンを急襲する。王国滅亡の危機にヘルムとその娘たる王女ヘラ(声・ガイア・ワイズ、吹替・小芝風花)はどう立ち向かうのか。
「ハリー・ポッター」シリーズと並んで2000年代以降のファンタジー映画のスタンダードとなったと言っていい「ロード・オブ・ザ・リング」三部作。それに連なるスピンオフとして一本のアニメ映画が製作されました。ピーター・ジャクソン製作総指揮の下で今作を監督したのは「攻殻機動隊S.A.C」「東のエデン」などの神山健治。さながらトップクリエイターたちのコラボレーションと言った趣の、贅沢な作品になっています。
ぱっと見でも充分に分かってしまうくらい、大変な手数をもって作られているのが分かる作品です。聞けば一度俳優に演じてもらったものをモーションキャプチャーで取り込み、3Dモデル化した上で出来上がった素材を更に手描きで起こしてアニメ化したそうで、その動画枚数は実に13万枚!実写的なアングルを用いながら展開するのは流麗そのもののアニメーション。近年では「呪術廻戦」などに代表されるように、派手なエフェクトでケレン味とダイナミズムを演出する作品も少なくない中で純粋な手数で勝負している凄みは相当のものです。
物語は「語り部たるエオウィンがローハンの歴史に残る戦いにまつわる伝承を語る」という形で進みます。エオウィンも「ロード・オブ・ザ・リング」で同役を演じたミランダ・オットーがそのまま続投しています。実は主人公であるヘラは原作では「ヘルム王には娘がいた」と一度だけ言及されるだけの名前も登場しない人物ですが、単に名前を得ただけでなく意思の強さと凛々しさを兼ね備えた非常に魅力的なキャラクター造形で物語を牽引します。
古い伝承を語るという形だからか、ところどころ主要人物たちが帳尻が合わないというか不合理な行動を取ってしまうのが人によっては気になってしまうところかもしれません。そういうところも含めて私は結構楽しめてしまいましたが。
技術的な高さに加えて様々な試みも結実しておりこれぞ日本アニメの本気、が観られる作品です。また同時に飽和状態に見える日本アニメも然るべき機会があればまだまだ進化の余地を残していることを教えてくれる作品でもあります。上映も終盤に差し掛かっていますが機会がありそうな方は是非捕まえていただきたいですね。
私は所用があって途中からの参加になりましたが、特撮部屋でも1曲歌えてコールまで入れてもらえたので楽しかった。デュエット部屋も覗きに行きましたが、途中参加で何か歌おうとするにはちょいとハードル高かったですね(苦笑)。
こんばんは、小島@監督です。
今年の歌会も皆さんよろしくお願いします。
さて、今回の映画は「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」です。
それは「中つ国」において、「指輪」にまつわるフロドたちの冒険が始まるより昔、ビルボの手に指輪が委ねられるよりも更に前の物語。人間の国ローハンでは名君と誉れ高い「槌手王」ヘルム(声・ブライアン・コックス、吹替・市村正親)の統治によって平和な時を暮らしていた。しかし野心に燃え陰謀を巡らすローハン西領の領主フレカ(声・ショーン・ドゥーリー、吹替・斧アツシ)が不運な形で命を落としたことで国内に暗雲が立ち込める。ヘルムへの復讐を誓ったフレカの息子ウルフ(声・ルーク・パスクァリーノ、吹替・津田健次郎)はローハンを急襲する。王国滅亡の危機にヘルムとその娘たる王女ヘラ(声・ガイア・ワイズ、吹替・小芝風花)はどう立ち向かうのか。
「ハリー・ポッター」シリーズと並んで2000年代以降のファンタジー映画のスタンダードとなったと言っていい「ロード・オブ・ザ・リング」三部作。それに連なるスピンオフとして一本のアニメ映画が製作されました。ピーター・ジャクソン製作総指揮の下で今作を監督したのは「攻殻機動隊S.A.C」「東のエデン」などの神山健治。さながらトップクリエイターたちのコラボレーションと言った趣の、贅沢な作品になっています。
ぱっと見でも充分に分かってしまうくらい、大変な手数をもって作られているのが分かる作品です。聞けば一度俳優に演じてもらったものをモーションキャプチャーで取り込み、3Dモデル化した上で出来上がった素材を更に手描きで起こしてアニメ化したそうで、その動画枚数は実に13万枚!実写的なアングルを用いながら展開するのは流麗そのもののアニメーション。近年では「呪術廻戦」などに代表されるように、派手なエフェクトでケレン味とダイナミズムを演出する作品も少なくない中で純粋な手数で勝負している凄みは相当のものです。
物語は「語り部たるエオウィンがローハンの歴史に残る戦いにまつわる伝承を語る」という形で進みます。エオウィンも「ロード・オブ・ザ・リング」で同役を演じたミランダ・オットーがそのまま続投しています。実は主人公であるヘラは原作では「ヘルム王には娘がいた」と一度だけ言及されるだけの名前も登場しない人物ですが、単に名前を得ただけでなく意思の強さと凛々しさを兼ね備えた非常に魅力的なキャラクター造形で物語を牽引します。
古い伝承を語るという形だからか、ところどころ主要人物たちが帳尻が合わないというか不合理な行動を取ってしまうのが人によっては気になってしまうところかもしれません。そういうところも含めて私は結構楽しめてしまいましたが。
技術的な高さに加えて様々な試みも結実しておりこれぞ日本アニメの本気、が観られる作品です。また同時に飽和状態に見える日本アニメも然るべき機会があればまだまだ進化の余地を残していることを教えてくれる作品でもあります。上映も終盤に差し掛かっていますが機会がありそうな方は是非捕まえていただきたいですね。
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