昨日放送のM-1グランプリはご覧になりましたでしょうか。
自身のテイストを競技用に研ぎ澄ませる技巧の極致を見せた令和ロマンの連覇で幕を閉じましたが、一方で惜しくも敗れはしましたがバッテリィズの、アホには違いないがその朗らかさが心地良い涼風を吹かせてくれるような漫才も鮮烈な印象を残しました。あの漫才を見てどこか救われた気持ちになった方もいるのではないでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても今回のエントリー数は1万組を超えたとか。どこまで規模が大きくなっていくのでしょうか。
さて、クリスマス直前ということで今回の映画は「レッド・ワン」です。
クリスマスを目前にサンタクロース(J・K・シモンズ)が何者かに拉致された!このままではクリスマスが中止となり世界中の子供たちが絶望に襲われてしまう。サンタクロース護衛隊の隊長カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、首謀者にサンタクロースの所在の情報を売ったと思しき「世界一の追跡者(トラッカー)」と呼ばれる男ジャック(クリス・エヴァンス)を見つけ出し、手を組んでサンタクロースを探し出すミッションを開始した。果たしてクリスマスを救うことはできるのか!?
古今を問わずクリスマスというのはその祝祭感と相まって映画としても例えば「素晴らしき哉、人生!」(1946年)や「三十四丁目の奇蹟」(1947年)の頃から定番の題材です。「ホームアローン」や「ダイ・ハード」などその後シリーズ化されるような作品も数多く生まれました。ジャンルもファンタジーやコメディ、ラブストーリー、アクション、ホラーと様々で、サブスクで手軽に楽しめるようになった昨今ではその時のシチュエーションや気分でと言ってもちょっと目移りしてしまうくらいの作品群となっています。そんなクリスマス物に新たな一本が。「ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル」と次作「ネクスト・レベル」を手掛けたジェイク・カスダン監督が二作に主演したドウェイン・ジョンソンと再タッグを組んで、底抜けなエンタメを作り上げて来ました。
まず何をさておいてもサンタクロース役J・K・シモンズがあまりにハマり過ぎててここからもう面白いというのがズルいです(笑)。この見た目のインパクトたるや。風貌だけでなく優しさとタフさが見事に同居しているのもポイントで、このスタイルなら絶対にやってくれるはず、と期待してしまうことをクライマックスにちゃんとやってくれるのも外さない感じがして良いですね。
ロケよりもセットを組んでスタジオで撮影したと思われるショットの構成比率が高いことや音楽の使い方などにどこか1980年代のハリウッド映画のような雰囲気があり、ちょっぴり懐かしい気持ちにもなります。
映画自体はとにかく時間いっぱい頭空っぽで楽しませたいサービス精神の旺盛さが良くも悪くもというところで、結果的に大味が過ぎるところも多分に見受けられるため、こういうボンクラ映画が苦手な方には受け入れ辛いところもあるかもしれません。内容と比して123分という上映時間もいささか長く、105分程度に収めてくれればなお良かったのにと思わざるを得ません。
それでも、変に残酷なシーンがあるでもなくカラリとした陽性な作りは皆が浮かれるクリスマスに難しい映画なんて観たくないという向きにはぴったりです。フライドチキンやサーモンのお供にどうぞ。
ただ個人的に一番思うところがあるのは公開から僅か1ヶ月でもうAmazonプライムの見放題配信のラインナップに加わったこと、それ自体にありますね。おかげで劇場公開を取りこぼしていたこれを早々に観ることができたのですが、このスパンの短さは却って日本のスクリーンから洋画がこぼれ落ちていく兆しになってしまうのではないか、そんな危うさを感じてしまいます。むしろ活気付くきっかけになれば良いのですが。
自身のテイストを競技用に研ぎ澄ませる技巧の極致を見せた令和ロマンの連覇で幕を閉じましたが、一方で惜しくも敗れはしましたがバッテリィズの、アホには違いないがその朗らかさが心地良い涼風を吹かせてくれるような漫才も鮮烈な印象を残しました。あの漫才を見てどこか救われた気持ちになった方もいるのではないでしょうか。
こんばんは、小島@監督です。
それにしても今回のエントリー数は1万組を超えたとか。どこまで規模が大きくなっていくのでしょうか。
さて、クリスマス直前ということで今回の映画は「レッド・ワン」です。
クリスマスを目前にサンタクロース(J・K・シモンズ)が何者かに拉致された!このままではクリスマスが中止となり世界中の子供たちが絶望に襲われてしまう。サンタクロース護衛隊の隊長カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、首謀者にサンタクロースの所在の情報を売ったと思しき「世界一の追跡者(トラッカー)」と呼ばれる男ジャック(クリス・エヴァンス)を見つけ出し、手を組んでサンタクロースを探し出すミッションを開始した。果たしてクリスマスを救うことはできるのか!?
古今を問わずクリスマスというのはその祝祭感と相まって映画としても例えば「素晴らしき哉、人生!」(1946年)や「三十四丁目の奇蹟」(1947年)の頃から定番の題材です。「ホームアローン」や「ダイ・ハード」などその後シリーズ化されるような作品も数多く生まれました。ジャンルもファンタジーやコメディ、ラブストーリー、アクション、ホラーと様々で、サブスクで手軽に楽しめるようになった昨今ではその時のシチュエーションや気分でと言ってもちょっと目移りしてしまうくらいの作品群となっています。そんなクリスマス物に新たな一本が。「ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル」と次作「ネクスト・レベル」を手掛けたジェイク・カスダン監督が二作に主演したドウェイン・ジョンソンと再タッグを組んで、底抜けなエンタメを作り上げて来ました。
まず何をさておいてもサンタクロース役J・K・シモンズがあまりにハマり過ぎててここからもう面白いというのがズルいです(笑)。この見た目のインパクトたるや。風貌だけでなく優しさとタフさが見事に同居しているのもポイントで、このスタイルなら絶対にやってくれるはず、と期待してしまうことをクライマックスにちゃんとやってくれるのも外さない感じがして良いですね。
ロケよりもセットを組んでスタジオで撮影したと思われるショットの構成比率が高いことや音楽の使い方などにどこか1980年代のハリウッド映画のような雰囲気があり、ちょっぴり懐かしい気持ちにもなります。
映画自体はとにかく時間いっぱい頭空っぽで楽しませたいサービス精神の旺盛さが良くも悪くもというところで、結果的に大味が過ぎるところも多分に見受けられるため、こういうボンクラ映画が苦手な方には受け入れ辛いところもあるかもしれません。内容と比して123分という上映時間もいささか長く、105分程度に収めてくれればなお良かったのにと思わざるを得ません。
それでも、変に残酷なシーンがあるでもなくカラリとした陽性な作りは皆が浮かれるクリスマスに難しい映画なんて観たくないという向きにはぴったりです。フライドチキンやサーモンのお供にどうぞ。
ただ個人的に一番思うところがあるのは公開から僅か1ヶ月でもうAmazonプライムの見放題配信のラインナップに加わったこと、それ自体にありますね。おかげで劇場公開を取りこぼしていたこれを早々に観ることができたのですが、このスパンの短さは却って日本のスクリーンから洋画がこぼれ落ちていく兆しになってしまうのではないか、そんな危うさを感じてしまいます。むしろ活気付くきっかけになれば良いのですが。
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