昨日の歌会に参加された皆さん、お疲れ様でした。
初参加の方が11名もいるというのはちょっと記憶に無いくらいの人数で驚きました。楽しんでいただけましたでしょうか。
Take it freeの品やじゃんけん大会の出品アイテムが展示されていたりゲーム機が用意されたり歌会当日がG1レース開催日だったりするとビューイングが始まったりと8階ロビーも色んなことに使ってますので色んな楽しみ方を見つけてもらえると嬉しいですね。
こんばんは、小島@監督です。
実は歌会後、最近推してるアイドルグループ「THE ENCORE」のメンバーの生誕祭イベントがあったので観に行ったのですがそこで長く音信不通になっていた友人とばったり再会するというミラクルが。人生時々面白いことが起きますね(笑)
さて、先日名優西田敏行さんの訃報がニュースとなりました。
主演4作を含め実に14作のNHK大河ドラマに出演しているほか1970年代始めから半世紀に渡り数多くの作品に間断なく出演していました。今年だけでも「さよならマエストロ」「終わりに見た街」に出演し、年末には「Doctor X劇場版」が控えておりこの数十年間で日本の映画やドラマをいくらかでも観たことがあるなら出演作を素通りすることは不可能に近いくらいでは。一方で20本以上のシングルを発売しているなど歌手としても活躍し、まさに稀代のエンターテイナーと言って過言ではないでしょう。
今回はそんな西田敏行さんを偲び、その主演作の中から私にとって忘れ難い1本「学校」をご紹介。敢えて「釣りバカ日誌」や「アウトレイジ」には行きません(笑)
夜間中学校で教鞭を取る黒井(西田敏行)は、夜間中学での教育に情熱を注ぎ生徒たちから信頼を寄せられている一方で校長からの異動のオファーも断り続けていた。黒井のクラスには働きながら学校に通うカズ(萩原聖人)や不登校を理由に編入してきたえり子(中江有里)、50歳過ぎて入学して来た韓国出身のオモニ(荒屋英子)などワケありの生徒たちが学んでいる。
ある日、給食の時間に黒井の元に生徒の1人で病気療養中だったイノさん(田中邦衛)が亡くなったという知らせが届いた。
1993年に松竹の創業100周年を記念し、山田洋次監督が長年温めていた企画をようやく実現に漕ぎ着け映画化された作品です。様々な境遇で義務教育を修了できなかった者や外国籍の者が通い学ぶ夜間中学校を舞台に生徒と教師の交流と人生の哀歓を描いたヒューマンドラマです。この映画をきっかけに夜間中学校の知名度が増したと言われています。
極めて高い評価を持って迎えられたこの作品は日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得し、西田敏行も最優秀主演男優賞を受賞しました。西田敏行、基本シリアスなこの映画でもアドリブを忘れません。そこで仕掛ける?みたいなタイミングで笑いを取りに行ってます。
その後「学校」はシリーズ化され2000年までに4作が製作されました。ですが様々な形の「学校と呼ばれる場所が舞台となっている」以外の共通点は無く出演者も違うためどこから観ても問題無い内容になっています。
7人の生徒にスポットが当たるこの映画で特にクローズアップされるのが田中邦衛演じるイノさんで、小学校にも行けずに働き続け50代になるまで読み書きができず、文字の読み書きを学びたくて夜間中学校の存在を探し出した人物として登場します。教育を受けることで少しずつ輝きを増していくイノさんの姿を田中邦衛がその人生ごと体現するような演技で見せてくれます。今ならなお興味深く観られるところとして、競馬が趣味で「馬名だけは勉強しなくても読める」というイノさんが子どものような顔で饒舌に一頭の馬について嬉々として語るシーンがあります。
それがオグリキャップ。田中邦衛の名口上と共に第35回有馬記念のレース映像がフッテージとして使われています。「ウマ娘」でも人気キャラクターの1人であり、90年代初頭に一大ブームを巻き起こしたオグリキャップの往時の熱狂ぶりを物語るシーンになっています。
イノさんの死が知らされたことをきっかけに黒井と生徒たちは「幸福」について語り合います。こここそこの映画の肝なので敢えて詳細は語りません。劇的に泣ける、というわけではないですが良く練られた言葉の数々に名優たちの演技が乗って深く沁み入るようなシーンです。
夜間中学校が舞台ということで度々夕焼けの情景が出てくるのも特徴で、その美しさも映画に厚みを加えています。
バブル崩壊後とはいえまだ余力のあった時期ながらそう言ったものからこぼれ落ちた人々をすくいあげた見事な作品で、むしろ今でこそその価値を再発見されるべき映画の一つかもしれません。
訃報相次ぐ今年にまたひとり去り行く名優へ、ご冥福をお祈りいたします。
初参加の方が11名もいるというのはちょっと記憶に無いくらいの人数で驚きました。楽しんでいただけましたでしょうか。
Take it freeの品やじゃんけん大会の出品アイテムが展示されていたりゲーム機が用意されたり歌会当日がG1レース開催日だったりするとビューイングが始まったりと8階ロビーも色んなことに使ってますので色んな楽しみ方を見つけてもらえると嬉しいですね。
こんばんは、小島@監督です。
実は歌会後、最近推してるアイドルグループ「THE ENCORE」のメンバーの生誕祭イベントがあったので観に行ったのですがそこで長く音信不通になっていた友人とばったり再会するというミラクルが。人生時々面白いことが起きますね(笑)
さて、先日名優西田敏行さんの訃報がニュースとなりました。
主演4作を含め実に14作のNHK大河ドラマに出演しているほか1970年代始めから半世紀に渡り数多くの作品に間断なく出演していました。今年だけでも「さよならマエストロ」「終わりに見た街」に出演し、年末には「Doctor X劇場版」が控えておりこの数十年間で日本の映画やドラマをいくらかでも観たことがあるなら出演作を素通りすることは不可能に近いくらいでは。一方で20本以上のシングルを発売しているなど歌手としても活躍し、まさに稀代のエンターテイナーと言って過言ではないでしょう。
今回はそんな西田敏行さんを偲び、その主演作の中から私にとって忘れ難い1本「学校」をご紹介。敢えて「釣りバカ日誌」や「アウトレイジ」には行きません(笑)
夜間中学校で教鞭を取る黒井(西田敏行)は、夜間中学での教育に情熱を注ぎ生徒たちから信頼を寄せられている一方で校長からの異動のオファーも断り続けていた。黒井のクラスには働きながら学校に通うカズ(萩原聖人)や不登校を理由に編入してきたえり子(中江有里)、50歳過ぎて入学して来た韓国出身のオモニ(荒屋英子)などワケありの生徒たちが学んでいる。
ある日、給食の時間に黒井の元に生徒の1人で病気療養中だったイノさん(田中邦衛)が亡くなったという知らせが届いた。
1993年に松竹の創業100周年を記念し、山田洋次監督が長年温めていた企画をようやく実現に漕ぎ着け映画化された作品です。様々な境遇で義務教育を修了できなかった者や外国籍の者が通い学ぶ夜間中学校を舞台に生徒と教師の交流と人生の哀歓を描いたヒューマンドラマです。この映画をきっかけに夜間中学校の知名度が増したと言われています。
極めて高い評価を持って迎えられたこの作品は日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得し、西田敏行も最優秀主演男優賞を受賞しました。西田敏行、基本シリアスなこの映画でもアドリブを忘れません。そこで仕掛ける?みたいなタイミングで笑いを取りに行ってます。
その後「学校」はシリーズ化され2000年までに4作が製作されました。ですが様々な形の「学校と呼ばれる場所が舞台となっている」以外の共通点は無く出演者も違うためどこから観ても問題無い内容になっています。
7人の生徒にスポットが当たるこの映画で特にクローズアップされるのが田中邦衛演じるイノさんで、小学校にも行けずに働き続け50代になるまで読み書きができず、文字の読み書きを学びたくて夜間中学校の存在を探し出した人物として登場します。教育を受けることで少しずつ輝きを増していくイノさんの姿を田中邦衛がその人生ごと体現するような演技で見せてくれます。今ならなお興味深く観られるところとして、競馬が趣味で「馬名だけは勉強しなくても読める」というイノさんが子どものような顔で饒舌に一頭の馬について嬉々として語るシーンがあります。
それがオグリキャップ。田中邦衛の名口上と共に第35回有馬記念のレース映像がフッテージとして使われています。「ウマ娘」でも人気キャラクターの1人であり、90年代初頭に一大ブームを巻き起こしたオグリキャップの往時の熱狂ぶりを物語るシーンになっています。
イノさんの死が知らされたことをきっかけに黒井と生徒たちは「幸福」について語り合います。こここそこの映画の肝なので敢えて詳細は語りません。劇的に泣ける、というわけではないですが良く練られた言葉の数々に名優たちの演技が乗って深く沁み入るようなシーンです。
夜間中学校が舞台ということで度々夕焼けの情景が出てくるのも特徴で、その美しさも映画に厚みを加えています。
バブル崩壊後とはいえまだ余力のあった時期ながらそう言ったものからこぼれ落ちた人々をすくいあげた見事な作品で、むしろ今でこそその価値を再発見されるべき映画の一つかもしれません。
訃報相次ぐ今年にまたひとり去り行く名優へ、ご冥福をお祈りいたします。
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