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ちゅうカラぶろぐ


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10月の終わりに受験した「ウィスキーエキスパート」試験の合格通知が届きました!これでソムリエに続いてお酒の専門資格が一つ増えました。採点評価を見るとギリギリの成績だったようですが合格は合格です(笑)特に試験前の1か月はボジョレー・ヌーヴォーの準備などで連日遅くまで残業していてまともに勉強できない日の方が多かった中でもどうにか結果を残せてホッとしています。
 私の勤め先は会社で取得を推奨している資格に合格すると資格手当が付くようになるだけではなく受験料など掛かった諸費用が経費扱いとなって戻ってくるという制度があり、昨年同じ試験に合格した人に聞いてみたら試験会場の大阪までの往復の交通費まで会社持ちにできるらしく物入りな年の瀬に結構な金額が戻ってくるのがとてもありがたい。

 こんばんは、小島@監督です。
 なお、試験に落ちた場合は全て実費。天と地の差が激し過ぎる(苦笑)

 さて、今回の映画は「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ))」です。

 のび太(声・小原乃梨子)はスネ夫(声・肝付兼太)の自主製作SF映画を手伝っている最中に大きな失敗をして追い出されてしまった。ドラえもん(声・大山のぶ代)に泣きついたのび太は、ドラえもんのひみつ道具としずか(声・野村道子)の協力を得ながらスネ夫たちとは別に映画を作ろうとする。その最中、しずかが持ってきたウサギのぬいぐるみが行方不明になってしまった。一方、出木杉(声・白川澄子)の協力を取り付け映画の製作を進めるスネ夫とジャイアン(声・たてかべ和也)は撮影したテープに奇妙なものが映り込んでいるのを発見する。
 その日の晩、のび太とドラえもんは自室で親指ほどの大きさの少年・パピ(声・潘恵子)と出会う。パピはピリカ星から来た異星人であり、独裁者の手から亡命してきたというのだ。

 1985年に「映画ドラえもん」シリーズの第6作として製作された作品です。今年に入ってリメイク版が製作されたもののコロナ禍を受けて来年春へと延期になっています。公開を控えての特別企画として期間限定でデジタルリマスター版がリバイバル上映されました。幼い頃に父親に連れられて観に行った映画を36年も経った後にもう一度スクリーンで観られる日が来ようとは、長生きはするものです。

 「スーパーマン」や「メトロポリス」「フランケンシュタインの怪物」など様々なSF映画のパロディを散りばめたオープニングから始まるのは、タイトルの元にもなった「スターウォーズ」へのオマージュに「ガリバー旅行記」のリリパット国冒険譚の章を組み合わせたような物語。地球人より遥かに小さい人類が住む星で起きた軍事クーデターと内戦にのび太たちが期せずして関わっていくことになります。36年前の作品ですがクーデターの構図などは最近ミャンマーで起きたものとよく似ているため(当時のイメージとしてはチリのピノチェト政権あたりをモチーフとしていたのではと思います。)、こういったものの本質の変わらなさという皮肉にペシミスティックな気分になります。
 
 近年のドラえもん映画は概ね上映時間が100~110分程度で製作されていますが1980年代当時は藤子不二雄原作のアニメ映画を2~3本立てで上映することが春休みの定番であり(「宇宙小戦争」も「忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵」という50分の中編が同時上映された)、トータルで2時間半前後のプログラムとしてパッケージされていました。メイン番組であった「ドラえもん」の上映時間は基本90分台で製作され、そのため藤子・F・不二雄の描いた原作に対してかなり詰め詰めになっている部分があり、今観るとドラえもん達だけでなく敵味方問わずで皆何かしら段取り優先の軽率な行動を取っているのが目に留まります。また、作画なども今の洗練された物に慣れているとやはり流麗とは言い難い部分があるのも確かです。
 ですが、「親指サイズの宇宙人とのファーストコンタクト」や「改造したラジコン戦車に乗って宇宙空間で戦闘機とドッグファイト」というセンス・オブ・ワンダーの塊のような状況の数々は理屈を超えて今観てもどうしようもなくワクワクさせられてしまいます。

 そしてこの映画を語る上で武田鉄矢の歌う主題歌「少年期」も外せないでしょう。エンディングだけでなく劇中でも印象的な使われ方をするこの曲の、「どうして僕は大人になるんだろう、ああ僕はいつ頃大人になるんだろう」という歌詞は幼かった当時の自分にも何がしかの「刺さるもの」を残していました。大人になった今聴くと、今度はノスタルジーと共に深く沁み込むような何かを感じます。

 「大人になる」ということの一つが「子供の頃無邪気に触れていたものの価値に気づく」ということであるとするなら、この映像体験はまさにそれを実感する時間でした。ああ、自分は何も知らずにこういう贅沢なものを観ていたんですね。
 こういう「再会」は大歓迎なので「ドラえもん」はリメイクを製作する度に旧作のリバイバル上映してくれないかな。もう一度スクリーンで観たいもの結構ありますし(笑)

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